ハイパフォーマンスマネージャー
岩渕健輔

5月のHSBCアジア五カ国対抗2010(以下A5N)を全勝し、2011年W杯出場を決めた日本は、W杯でも対戦するトンガ、そして現在ランキングでは日本より格上のサモア(12位)、フィジー(10位)と対戦する

現在世界ランキング13位の日本は、サモア、フィジー、トンガを下しての3戦全勝によるPNC優勝を目指し、その結果、更なるランキング上昇につなげたい。

A5N終了後、パシフィック・ネーションズカップ(以下PNC)前の強化試合としてノースハーバー州代表と対戦した日本だが、A5Nで戦った対戦相手と比べて、あまりに違うスピードに、前半は受けてしまった。PNCで戦う3ヶ国は、フィジカルに強く個々の能力が高い。

日本代表としては、広いスペースでの1対1のディフェンス機会を極力減らすべく、組織的に前に出る早いディフェンスで相手を走らせないことが必要となる。またポジション(相手陣で戦うこと)、ポゼッション(ボール支配)が試合を決める大きな要素となるため、キッキングゲーム、セットプレーの安定がポイントとなる。

選手たちにとっては、ここから1戦1戦がW杯メンバー生き残りのかかった戦いとなる。
6月1日にほぼフル代表というべきスコットランドXVに接戦を演じたJAPAN Aの選手たちの突き上げも受ける。

PNCでのジャパンの戦いぶりに注目していただきたい。