パシフィック・ネーションズカップ

ANZパシフィック・ネーションズカップ第2戦、対サモア戦は、第1戦フィジー戦が行われたフィジーから場所を変え、サモアのホームで開催される。

地元サモアは先日、7人制サモア代表がワールドセブンズシリーズ2009/2010(WSS)で総合優勝を決めたばかりで、ラグビー熱が最高潮に盛り上がっており、15人制サモア代表への期待も高まっている。7人制サモア代表からWSS2009/2010トップスコアラーで、7人制の最優秀選手に選ばれたミカエレ・ペサミノ選手はじめ、ルペニ・レバサ選手、ウアレ・マイ選手も名を連ねており、全国民の期待と注目を集めるのは必至。

対する日本代表は先週のフィジーでのほぼ自滅と言える敗戦から1週間、フィジー戦での個人エラーやラックでのターンオーバーの多さを反省材料に、より確実なハンドリングやラックの精度を高める練習などを行ってきた。
フィジーよりも高い湿度と不安定な天気に悩まされつつ、選手達はフィジー戦の敗戦の記憶を拭い去るように毎回高い集中力を見せ、練習を続けた。
「サモアはフィジカルで重いチーム。日本代表にとってはチャレンジとなるが、日本のスタイルである速く、低く、そして技術の高いラグビーをすれば勝つチャンスはある」と話すカーワンヘッドコーチの言葉通り、「日本レベル」をサモア代表に見せつけられるかが勝敗の分かれ目となる。

今回の日本代表のメンバーは速いラグビーができる選手、という基準で選んだというカーワンヘッドコーチ。フィジー戦ではWTBで起用したトゥプアイレイ選手をCTBに置き、怪我から復帰し今遠征から日本代表に再合流している小野澤選手WTBに起用。またPRをフィジー戦から入れ替え、スクラムを安定させ、確実にボールをバックスに供給し、試合中にボールを動かし続けるラグビーを目指す。前半にどれだけ我慢して、どんなに小さい得点のチャンスも逃さず、着実に得点につなげていけるか。
サモア代表には1999年の第4回パシフィックリム(名称当時)以来、勝利のない日本代表。11年ぶりの勝利を手にし、今年のパシフィック・ネーションズカップの優勝争いに残ることができるか。
パシフィック・ネーションズカップ第2戦日本代表対サモア代表は6月19日(土)15:40キックオフ(日本時間/6月20日(日)11:40キックオフ)。