財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は、日本代表 ジョン・カーワンヘッドコーチの契約期間満了をもっての退任を決定しましたので、お知らせします。

10月11日(火)に、カーワンヘッドコーチより現状の契約期限である、2011年12月末日をもって日本代表ヘッドコーチを辞任する意向がJRFUへ伝えられ、それを12日(水)に受諾いたしました。
なお、後任の日本代表監督については現在検討段階であり、決定次第お知らせします。

コメント

ジョン・カーワンヘッドコーチ◎日本代表 ジョン・カーワン ヘッドコーチ
「日本ラグビーとともに、大変有意義な年月を過ごすことができました。就任してからの5年間で成し遂げた、チームの成長や成績を大変誇りに思います。私自身、この後も日本ラグビー発展のため、お役に立てることがあれば喜んで協力してまいります。
5年の間、ヘッドコーチの業務を行うにあたりサポートいただいた皆様、ありがとうございました」

◎日本ラグビーフットボール協会 森喜朗会長

「カーワンヘッドコーチの決断を尊重し、大変残念なことだけれども、申し入れを受諾しました。

この5年間、日本のラグビーを愛し、日本代表の強化に全身全霊を傾けて取り組んでくれました。これからも、我々日本ラグビーのラグビーファミリーの一員として、幅広い面からご指導をいただきたいと思います」

◎日本ラグビーフットボール協会 矢部達三専務理事

「カーワンヘッドコーチの2007年の日本代表ヘッドコーチ就任以来、新手法も盛り込んだ強化のプロセスによって、日本代表は、確実に進化してきたものと考えます。本年の7月には、17年ぶりにフィジー代表に勝利し、IRBパシフィック・ネーションズカップ初優勝を手中にするなど、日本代表の世界ランキングを最高位となる12位まで上昇させたことは大いに評価できることだったと思います。

また、カーワンヘッドコーチ個人の国際的なネットワークの活用により、ワールドカップ日本開催の招致活動においてのメディア対応、日本代表のマッチメイクなど、グラウンド外での貢献も大きかったと思います。

しかし、カーワン体制に多くの功績はあるものの、最大の目標であった今年のラグビーワールドカップ ニュージーランド大会において、1分3敗という結果は厳しく受け止めなければなりません。この度、本人から辞任の意向を受け、本人の意向を尊重するとともに、日本代表が次のステップに進む為にも、辞任の申し出を受諾することといたしました。
セットプレーの強化、拮抗した試合の中で確実で力強いプレーができること、そして日本独自の戦い方を模索していくことなど、課題は多くあります。早急に日本代表の体制を見直し、一新し、次のワールドカップである2015年大会、そして日本開催となる2019年に備えていきたいと思います」

◎日本代表 菊谷崇主将
「この5年、カーワンヘッドコーチは日本代表を大きく成長させてくれました。ワールドカップは残念な結果で終えてしまいましたが、偉大なコーチであり、よき理解者でした。本当に素晴らしいチームだったと思います」

ジョン・カーワンヘッドコーチ 略歴

ジョン・カーワン (John KIRWAN)
生年月日: 1964年12月16日生/46歳
出身: ニュージーランド・オークランド
代表監督歴: イタリア代表 ヘッドコーチ2002年~2005年
       日本代表 ヘッドコーチ2007年~2011年(2006年10月30日~日本代表チームアドバイザー)

■日本代表での成績(2007年1月1日~2011年12月31日)
31勝2分22敗
2007年 3勝1分8敗 (うち、ワールドカップ1分3敗 アジア・バーバリアンズ戦は含まず)
2008年 7勝4敗
2009年 7勝3敗
2010年 7勝2敗
2011年 7勝1分5敗 (うち、ワールドカップ1分3敗 トップリーグXVとの対戦は含まず)

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