法政大学 29-28 慶應義塾大学
【セカンドステージ 2012年12月23日(日) /埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)】
第49回 全国大学選手権大会
会見リポート
 

慶應義塾大学の田中監督(右)と茂木キャプテン

慶應義塾大学

○田中真一監督

「本日の試合がセカンドステージの最終戦ということで、残念ながらファイナルステージへの進出がない状況の中で、我々としてはファーストジャージを着ての最後の試合となりましたが、今シーズンで一番良い試合をしようと臨みました。
熊谷では三試合目ですが、やはりこの試合も、まず、風上でテリトリーをとってと考えその通りに運んだのですが、細かいミスが続いたことでテンポがつかめず終始リードを許す形になってしまいました。
くやしい敗戦ですが、学生たちはよく体を張って慶応のラグビーを貫いてくれたと思います。
今年の慶応は茂木主将中心によくまとまったチームでした。この悔しさを糧にまた、慶応のラグビーを次の世代が継承していってくれると考えています。本日はどうもありがとうございました」

──大会のシステムが変わったことについては?

「試合数が増えるということについては、強化という面ではとても良い試みだと思います。ただ、関東対抗戦を戦ってきたチームとしては、そこでの結果が選手権に持ち越されることには違和感があります。また、リーグ戦のポイント制は、我々としてはなじみにくいものと思います。とくに4トライ以上で1ポイントというのは、ロースコアでも接戦を制していこうという我々のようなチームには厳しいものです」

○茂木利和キャプテン

「4トライとられてしまったところがよくなかったと思います。今シーズン、4トライ以上とって相手を2トライ以内に抑えることを目標にやってきたのですが。今日の試合も、結果は最後のペナルティで逆転されてしまったわけですが、そこに至るまでの、とくに後半に3トライとられてしまったのが敗因だと思います。
今シーズン最後の試合ということになりましたが、黒黄(こっこう)を着る以上はプライドをもって戦おうと臨んだのですが」

──今シーズンは故障者が少なかったが?

「夏合宿でどこよりも厳しいトレーニングを積んだということももちろんありますが、春の始動も早く、終えるのも一番遅かった、そこでのハードなトレーニングがフィジカルもメンタルの面でもタフになれた結果だと自負しています」

 

法政大学の小野木監督(右)と武者キャプテン

法政大学

○小野木 修監督

「本日はどうもありがとうございます。慶応、法政ともに低く刺さるタックルはお互いの持ち味ということで、そのディフェンスの勝負になるかなとは思っていました。その通り、スクラム、ラックの近辺をしっかり押さえてくれたことが、最終的には勝ちにつながったと思います。結果的には、最後、岡本圭二のPGだったわけですが、ここまで頑張ってきた4年生全員の力がそこにつながっていたと思います」

──大会のシステムが変わったことについては?

「モチベーションを保つのはむずかしいと思いましたが、思った以上に最後のゲームには集中できましたし、リーグ戦形式というのは評価されても良いかと思います。ただ、各リーグ戦の成績のアドバンテージポイントについては考える余地があるかと」

○武者大輔キャプテン

「ファイナルに上がれないということになって、精神的にもつらかったのですが、最後の最後に勝って終われる、このことは本当にうれしい。今日はそこに尽きます」