全国での『安全推進講習会』の実施に向けた、各ブロック別の伝達講習会が1月20日(日)の関東協会ブロックを皮切りに開催されました。

熱心な講習となった 1月20日 於:都立青山高校 5階大ホール
熱心な講習となった 1月20日 於:都立青山高校 5階大ホール

日本協会では、ラグビーがより安全なものとして普及していくためのミッションとして「重傷事故撲滅」「安全なラグビーの普及・徹底」を掲げ、一丸となって取組んでいます。

その活動の一環として安全推進講習会を全国で開催し今年で6年目。
講習会は、日本協会に報告された事故を分析、データに基づいた安全講習カリキュラムを策定、全国のグランドレベルまで落とし込むことを目的に実施しています。

平成25年度のテーマは昨年に引き続き再度「脳振盪/脳振盪の疑い」としました。これは、一昨年5月にIRB理事会において決議、変更となった「脳振盪」に関する規定を受けて、競技における脳振盪の受傷を極めて慎重に取り扱うこととし取り組んできましたが、まだまだ理解不足や管理上の問題点が見受けられ、特に指導者には脳振盪の危険性の理解が不十分な傾向も見受けられたため、よりプレーヤーの安全を重視していくとの判断によるものです。

今後全国各地で開催される講習会においても、全般的な安全対策に加えて、「脳振盪/脳振盪の疑い」について内容の理解を深め、来るべきシーズンに備え、さらに安全配慮が徹底されるよう展開をしていきます。
また、日本協会では、年度ごとのテーマをわかりやすく解説したDVDを作製しており、この解説DVDも今後の講習会で活用いただくこととしています。

関東協会では、20日(日)、午前11時より東京・港区の都立青山高校において、安全対策委員長、医務委員長、コーチトレーナーなど約100名のラグビー指導者、関係者を対象として伝達講習会を開催しました。
これを皮切りに1月27日(日)には九州協会ブロック、2月3日(日)には関西協会ブロックで開催されます。今後この伝達講習会を受け、各都道府県協会において平成25年度の「安全対策講習会」が順次実施されます。

  山田睦雄委員による「脳振盪について」の解説 補足説明を加える坂本典幸・日本協会理事(安全対策担当) 開催に関する説明をする石渡利昭副委員長
山田睦雄委員による「脳振盪について」の解説

補足説明を加える坂本典幸・日本協会理事(安全対策担当)

開催に関する説明をする石渡利昭副委員長

開会にあたり、矢部達三・日本協会専務理事は冒頭の挨拶で、「ラグビーにおける安全対策のさらなる徹底」を強調、「ラグビーをさらに発展させていくことへの尽力とあわせて、この安全対策にしっかりと取り組んでいただきたい。」と述べました。

この後、日本協会安全対策委員の山田睦雄委員から「脳振盪について」と題し、実際のプレーにおける具体的な事例をもとに、医学的な見地から図や写真を使い、わかりやすく解説を行いました。

そして、同委員会の石渡利昭副委員長が、各都道府県での今後の安全推進講習会の開催についての説明を行いました。

出席者からはたくさんの質問、要望が寄せられ、積極的な討議の場となり、このテーマに関する認識の高さ、重要性を再認識しました。