■2013年4月24日(水)

福岡・グローバルアリーナでの合宿も最終日を迎えました。
この日の早朝練習は、FW陣です。
ウェイトをつけながらリフトする菊谷選手。かなりきつそうですが、
ジョン・プライヤーS&Cコーディネーターも目を光らせます。

プライヤーS&Cコーディネーターにウォーミングアップなのかレスリングをいきなり挑まれた
浅原選手。トレーニングを積んでいる低い体勢のタックルで仕留めていました。

午前練習はゲーム形式の練習でしたが、雨が降る中でのトレーニングとなりました。

そして、香港戦へ向けた登録予定メンバーが発表となりましたが、前回はノンメンバーとなりSAKURA基金の募金活動をしていた木津選手がスターティングメンバーに入りました。

そしてコーチ陣から、以前よりもスピードが増したと評価が高い今村選手もスタメン入りです。

ゲーム形式の練習後はスクラムやラインアウトの確認を行いました。
香港代表戦も雨予報のため、本番を想定した良い練習となりました。

グローバルアリーナでもうすぐ開催されるワールドラグビーユース。
日本代表メンバーもサインとメッセージを送りました。

そして、グローバルアリーナを出発する際に集合したロビーでは、グランドピアノに座っている選手が・・・。

廣瀬キャプテンに促されて座ったのは福岡選手。
中学生のときにコンクールで準優勝を果たしたことがあるのだそうで、小野選手が携帯電話で見せた
楽譜を見ながら即興でベートーベンの月光を弾いていました。
これには周りにいた選手たちもびっくり。驚きの拍手で讃えていました。
残念ながら足を少し痛めてしまったため、香港遠征メンバーには入れませんでしたが、次回の韓国代表戦に期待しましょう。

香港遠征メンバーの25人は、福岡市内に移動し、ウェイトトレーニングとリカバリーを行いました。
BK陣はウェイトトレーニングからスタート。五郎丸選手とリザーブメンバーに入った藤田選手です。

 

そしてプールで水球・・・、ではなく片手しか使わずにパス&キャッチ。

明日はとうとう香港に移動します!

■2013年4月23日(火)

12日から過ごしてきた福岡での合宿もまもなく終わりが近づいてきました。
その中でも変わらず、5時30分からの練習は継続されています。
今日は小野選手と藤田選手がピックアップ。
 

どこの筋肉を意識してトレーニングをするか、ジョン・プライヤーS&Cコーディネーターから
それぞれのメニューによって細やかな指示が出されます。

平林レフリーも早朝から汗を流していました。

今日の午前練習。なぜだかボールが石けんまみれです。

 

決して洗ったわけではなく、わざと石けん水に浸し、滑りやすくしました。
これも雨予報が出ている香港代表戦を想定してのものです。

午前中はゲーム形式での練習を行いました。

長江選手はボクシンググローブを着用。

別メニューで調整です。

ゲーム形式での練習後は、FW陣はラウンアウトからのモール練習などを人工芝グラウンドで行いました。

人工芝での練習の後はふくらはぎなどが固くなりやすく、しっかりとしたストレッチが重要。
大野選手と今村選手はふくらはぎをスティックでほぐしていました。

Hong Kong部屋では、ジョーンズHC、真壁選手と長江選手がエアロバイクで汗を流していました。

午後の練習はS&Cがメインでした。
まずはラグビーボール、メディシンボール、スイスボールといろいろなボールを使った
パス練習でウォーミングアップ。

高阪スポットコーチの高いところから低い体勢になるというTKセッションを取り入れたメニュー。
ロープが張られているところを低い体勢になってくぐり抜ける安井選手です。

首の強化メニューをこなしているのは畠山選手と浅原選手。

頭からウェイトをぶら下げながら、背中をフラットにしてウェイトをあげるメニュー。
自分の姿勢がきちんと正しいポジションにあるか、カメラがで横から撮影して
目の前の画面で確認しながら持ち上げます。ジョン・プライヤーS&Cコーディネーターから
「浅原選手のポジションが正しければ、これで終わり!」という言葉のもと、みんなでチェックです。

FW陣はその後、人工芝グラウンドでスクラムの練習を行いました。
いつも通り、このポジションで20カウントのホールド。

BK陣はウェイトトレーニングのみでした。140kgを持ち上げていたマレ・サウ選手。
これでスクワットです。

明日24日の午前練習で、グローバルアリーナでの合宿も打ち上げとなります。
明日の午後は福岡市内に再び戻り、香港出発へ整えます!

■2013年4月22日(月)

昨日はリカバリーなどに充ててリフレッシュした日本代表でしたが、この日は早朝5時30分からのウェイトトレーニングは健在です。懸垂しているのは真壁選手とツイ選手。

そしてローイングしているのは湯原選手です。

 

午前中の練習から平林レフリーが合流しました。

FWはラインアウトの練習を集中して行いました。

ジャンパーはタイミングをあわせてジャンプの練習です。

その後グループになって実際にリフトします。

 

ウェイトトレーニング時にはリフターを意識した練習も取り入れます。

27日の香港代表戦(アウェー)のスタジアムは人工芝ということで、キッカー陣は練習後に
居残りで人工芝グラウンドを使用してキックの練習を行いました。

五郎丸選手と立川選手です。

 

選手たちが練習後に向かったのは「Hong Kong 部屋」と貼ってある部屋。

一体何なのかというと、今週の香港代表戦へ向け、香港の温度や湿度に順応できるように
温かい部屋を作ってあるのです。そこに出てきたホラニ選手。
「本当に香港!」だそうです。

この日合流した長江選手は早速ウェイトトレーニングなどで汗を流しました。

午後の練習はBK陣はテニスボールを落とさないようしっかりキャッチする練習でウォーミングアップ。
真ん中でラケットを振っているのは五郎丸選手です。
落とした選手はペナルティーで腕立て伏せ。このペナルティーを受けてしまったのは日和佐選手。

その後アタックの確認をしました。

FW陣はウェイトトレーニングの後、ハイパントキャッチやスクラムの練習を人工芝グラウンドで行いました。
この日も障害物が空を舞う中、キャッチする練習です。

午後の練習途中から藤田選手も合流しました。
福岡選手と藤田選手、ジュニア・ジャパンからの昇格組2人がペアになってトレーニングしていました。

明日の福岡の天気は少し崩れそうですが、香港代表戦へ向けて万全の準備を整えていきます!

■2013年4月21日(日)

HSBCアジア五カ国対抗の第1戦を快勝で飾った日本代表。
2013年、幸先の良いキックオフとなりました。

冬の寒さがぶり返し、雨中での試合となった20日。今回は残念ながら試合に出場できなかったメンバーも
オフフィールドで活躍していました。
昨年に引き続き、「SAKURA基金(※)」の活動を行うことになったジャパン。
そのリーダーとして木津選手が任命され、木津選手、中村選手、平島選手が試合前のスタジアムのメインスタンドで約1時間の募金活動を行い、37,227円のご寄付をいただきました。また、多くのファンの方々からお声をおかけいただき、3選手はサインをしたり、一緒に写真に収まったりしていました。
「SAKURA基金」の活動に取り組む日本代表選手たちの思いをご理解いただき、ご協力下さいましたみなさまに御礼申し上げます。
次回のホームの試合となる5月4日の韓国戦(秩父宮)でも実施する予定ですので、みなさまのご協力、
引き続きよろしくお願いします。

 

勝利から一夜明け、午前中は全員でリカバリーです。
宿舎を後にし、みんなである場所に移動です。

今日のリカバリーはプール。
村上S&Cコーチのメニューに耳を傾けます。

昨日の試合、後半のファーストトライを取った真壁選手。

ツイ選手はゴーグルも用意。

 

地元福岡で2トライデビューをした福岡選手。

まずは水中でももあげです。

二の腕をしっかり使って身体を持ち上げます。リカバリーといえども激しいメニューでした。

リカバリー後はチームミーティング。昨日の試合で負傷してしまい、チームから離脱してしまった
小野澤選手でしたが、ミーティングでは小野澤選手が負傷した後にもかかわらずトライを取ったシーンを映像で確認。
「フィールドから離れたくないという気持ちの強さが出ている。みんなにもこのようになってほしい」と
ジョーンズ ヘッドコーチからの話がありました。

チームは再びグローバルアリーナで3日間過ごし、次の香港戦(27日)に備えます。

※「SAKURA基金」は、昨シーズン、日本代表選手たちが自ら発案した社会貢献活動で、今回は、選手たちの寄付とあわせて、東日本大震災や福島第一原発事故で被災した子供たちへの支援活動の資金とするために取り組んでいます。お寄せいただいたご寄付は、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会が東日本大震災により被災されたラグビーファミリーへの支援を目的として設立した「JRFUラグビーファミリー支援会」を通じて管理いたします。

■2013年4月19日(金)

昨日福岡市内に移動し、今日は試合前日練習をレベルファイブスタジアムで行いました。
練習に先立ち、チームミーティングを朝から実施。

ミーティング内では、初めてのキャップとなる4選手にジョーンズ ヘッドコーチより
ジャージのプレゼンテーションがありました。「チームとしてこの4人をサポートしていきましょう」とジョーンズHC。

三上選手:「夢だった1番をつけて試合に出れるということでとてもうれしいですが、同時にプレッシャーも感じています。持ち味のスクラムとサポートをしっかりして、体を張っていきたいです」。

マレ・サウ選手:「ファーストキャップ、ありがとうございます。100%出して、勝ちましょう」。

浅原選手:「小学校1年のときからラグビーをはじめて、一番大きな目標が日本代表のジャージーを着てプレーするということでした。それに恥じないようにしたいです」。

福岡選手:「何分出れるかわからないですが、出た時間は精一杯走り回ってチームに貢献できるようにがんばります」。

 

とそれぞれの抱負を語ってくれました。

今日は天気にも恵まれたレベルファイブスタジアム。

まずは円陣を組んでスタート。

2013年初戦の前日ということもあり、報道陣も多くいらっしゃいました。

熱が入った練習を約50分間行いました。

最後はそれぞれの居残り練習。山下選手と三上選手はペアになってストレッチをしています。

キッカーを務める五郎丸選手もキックの練習に余念がありませんでした。

夕方にはRKBラジオに菊谷選手と五郎丸選手がゲスト出演しました!
バイスキャプテン2人の出演に、スタジオも大盛り上がり。MCさんが「けっして漫才師じゃないんですよ~」とリスナーの方々に注意している場面もありましたが、明日の試合の告知もバッチリ決めてくれました。

明日の天気はあまり良くないようですが、できるだけ多くの方々にスタジアムに足を運んでもらい応援して頂きたいです。
明日は14時、レベルファイブスタジアムでキックオフです。
みなさん、応援よろしくお願いします!

■2013年4月18日(木)

20日のフィリピン戦を前に、とうとうグローバルアリーナで練習するのも今日が最後でした。
5時30分からの早朝練習にも熱が入ります。各自、個別に組まれたメニューを行い、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチやワイズマンテル テクニカルアドバイザーの姿も。

ツイ選手はボクシンググローブをつけ、ジョン・プライヤーS&Cコーディネーターとパンチの応酬です。

そして胸の高さ程に張った紐の下を、ボールを持ちながらくぐる練習。
常に低いタックルを目指しているジャパンにとっては重要な姿勢です。

午前中、BK陣はリカバリー中心のメニュー。
この日は残念ながら霧雨が降っていましたが、その中でもエアロバイクです。

開脚して前屈運動をペアで行っているのは山田選手と有賀選手の2人。

 

練習の最後には3チームに分かれて、いかにパスを早く正確につなげるかのゲームを行っていましたが、勝利を収めた緑ビブスチーム以外は全員腕立て伏せのペナルティー。コーチ陣も一緒に腕立て伏せです。

また、この日の午後にチームはグローバルアリーナを後にし、福岡市内に移動しました。
そして福岡市役所を訪れ、貞刈副市長をジョーンズHCと廣瀬キャプテンが表敬訪問しました。

記念として、福岡合宿に参加したメンバーのサイン入りジャージを廣瀬キャプテンから手渡しました。

その後、場所を移してフィリピン戦メンバーの発表記者会見です。
「現段階の一番強いメンバーをピックアップした。今までストレングスの部分を集中して行ってきたので、ベストの状態ではないかもしれないが、今できる一番のプレーをお見せしたい。フィリピンとは初めての対戦になるが、タフな試合になると思っている」とジョーンズHC。

発表となったメンバーは以下の通りです。フィリピン戦が初キャップとなる三上選手、マレ・サウ選手、そして初キャップを得る可能性がある浅原選手そして最年少の福岡選手。
2013年初戦、ジャパンならではのラグビーを見せてもらいたいですね。

1 三上 正貴(東芝ブレイブルーパス)
2 湯原 祐希(東芝ブレイブルーパス)
3 山下 裕史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
4 大野 均(東芝ブレイブルーパス)
5 真壁 伸弥(サントリーサンゴリアス)
6 菊谷 崇 ○(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
7 マイケル・ブロードハースト(リコーブラックラムズ)
8 ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック ワイルドナイツ)
9 日和佐 篤(サントリーサンゴリアス)
10 小野 晃征(サントリーサンゴリアス)
11 小野澤 宏時(サントリーサンゴリアス)
12 立川 理道(クボタスピアーズ)
13 マレ・サウ(ヤマハ発動機ジュビロ)
14 廣瀬 俊朗 ◎(東芝ブレイブルーパス)
15 五郎丸 歩 ○(ヤマハ発動機ジュビロ)
16 青木 佑輔(サントリーサンゴリアス)
17 浅原 拓真(東芝ブレイブルーパス)
18 畠山 健介(サントリーサンゴリアス)
19 伊藤 鐘史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
20 ジャスティン・アイブス(キヤノンイーグルス)
21 ヘンドリック・ツイ(サントリーサンゴリアス)
22 田村 優(NECグリーンロケッツ)
23 福岡 堅樹(筑波大学2年)
◎=キャプテン ○=バイスキャプテン

■2013年4月17日(水)

福岡合宿もまもなく終わりを迎えるこの日は、朝から雷雨に見舞われました。
早朝練習時の5時30分は激しい雨、雷で、テントのジムも真っ暗でした。

 

6時30分頃になるとようやく明るくなりました。
メディシンボールをジョン・プライヤーS&Cコーディネーターから思い切り投げられ膝立ちで受け止めるブロードハースト選手。

菊谷選手と安井選手はペアでウェイトトレーニング。菊谷選手が意識すべき筋肉の場所を教えてあげています。

早朝から降り続くあまりの激しい雨に午前中の練習も雨中の練習となると思われましたが、練習がグラウンドで始まる頃には晴れ上がってきました。
グラウンドの表面はまだ雨が残ります。

FW陣はスクラムの練習を入念に行いました。
まずは1対1で組み、その後2対2、そして全体で組みます。

  

BK陣は早朝のウェイトトレーニングがなかったため、午前中はウェイトトレーニング。
懸垂で疲れてきた立川選手を、廣瀬選手と山田選手が励ましていました。

午前練習最後には今日からスポットコーチとして加わるフィロ・ティアティア氏が合流。
早速ジョーンズ ヘッドコーチと確認を行っていました。

午前中とは打って変わって肌寒い中で、午後は福岡サニックスブルースとの実戦。
「選手たちは長い間試合をしていなかったので、いいヒットアップだった。アタックのシャープさは欠けていたが、ディフェンスは良かった」とジョーンズHC。
約12分ハーフの変則的なゲームでしたが、ジャパンは10トライをあげ、フィリピン戦へ向けて上々の仕上がりです。

最後は廣瀬キャプテンとジョーンズ ヘッドコーチからお礼の挨拶。

山下選手は都島工高の後輩の星本選手と記念撮影です。

夜のチームミーティングでは、本日26回目の誕生日を迎えた小野選手のお祝いをしました。

チームは明日、ついに試合登録メンバーを決定し、決戦の地、福岡市内へ移動します!