競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通り条文改正に関する通達が出されました。日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。


ワールドラグビーのハイパフォーマンス15人制マッチオフィシャルマネージャーのアラン・ローランド氏はブレッド・ゴスパー氏経由にて、競技規則6.8 (b.、c.)、および、6.28について、解釈の明確化を要請する:

 

ワールドラグビーのピッチサイドにおける救急処置に関するワーキンググループは、チームドクターがプレーヤーに付き添っているが(プレーは続行)、救急チームの援助を必要とする非常に緊急な状況であると判断した場合における手順を厳密に運用することを、ワールドラグビーが検討するよう推奨している。こういったケースは、しばしば生命に関わる、または、重傷となりうる事例であり、時間が最重要となる。レフリーがプレーを続行させてしまったために、救急チームがプレーヤーを治療することができなかった事例もいくつかある。アラン・ローランド氏からの要請は: チームドクターが救急チームを呼んだ場合、プレーはただちに止められるべきか、続行してよいのか、という点である。

 

ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング:

 

指定メンバーによるルーリングとしては、チーム、または、マッチデードクターが救急チームを呼んだら、プレーはただちに止められるべきである。このことは、すでに競技規則の中に記載がある。

 

競技規則6.28:

医療的な訓練を受けている者(資格を持つ医師、または、フィジオセラピストのみ)は、立ち入りが安全な時であればいつでも、負傷したプレーヤーを看護するために競技区域に入ることができる。

 

競技規則6.8

レフリーは笛を所持し、以下の目的で吹く:

  1. プレーを止めるため。レフリーは、いつでもプレーを止める権限を持っている
  2. プレーを続けさせるのが危険なとき、または、プレーヤーが重大な負傷を負った疑いがあるとき。

 

補足

この解釈の明確化は、すでに競技規則の中で取り上げられている。実際に適用する際には、マッチオフィシャルとメディカルチームが密接なコミュニケーションをとることが必要となる。通常は第4アシスタントレフリー(サブコントローラー)に伝達され、第4アシスタントレフリー(サブコントローラー)からレフリーに伝えてゲームが止まるようにする。