優秀選手が決定しましたので追記いたします。(1/9更新)


兵庫県で開催している「第24回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会」の最終試合結果をお知らせします。

本大会は、中学生世代のラグビーの普及・発展、競技力の向上及び中学生選手同士の交流を目的としています。


■第24回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会

  • 主催: (公財)日本ラグビーフットボール協会
  • 主管: 関西ラグビーフットボール協会 兵庫県ラグビーフットボール協会
  • 後援: スポーツ庁、産経新聞社、神戸市、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会 他
  • 日程: 12月29日(土)・30日(日)・31日(月) 
  • 会場: 「神戸総合運動公園ユニバー記念競技場」(兵庫県須磨区緑台)

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「第24回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会」優秀選手一覧

No. ポジション 氏名 所属 学年 身長 体重
1 CTB 平 翔太 福岡県代表 3 174 75
2 CTB 平山 尚樹 福岡県代表 3 170 70
3 FB 福島 秀法 福岡県代表 3 182 77
4 PR 西野 帆平 大阪府スクール代表 3 174 104
5 PR 楳原 大志 長崎県代表 3 168 79
6 SO 本山 泰士 長崎県代表 3 168 76
7 WTB 川久保 瑛斗 長崎県代表 3 158 57
8 HO 垣田 基樹 大阪府中学校代表 3 169 84
9 CTB 野中 健吾 大阪府中学校代表 3 180 86
10 CTB 河村ノエル 大阪府中学校代表 3 175 70
11 FB 中 俊一朗 大阪府中学校代表 3 175 72
12 SH 大島 泰真 京都府中学校代表 3 168 64
13 CTB 倉田 渉 京都府中学校代表 3 175 68
14 CTB 真田 隼翔 東京都中学校代表 3 176 89
15 FB 武藤 航生 兵庫県スクール代表 3 172 64
16 LO 山口 竜誠 東京都スクール代表 3 178 67
17 WTB 生田 弦己 東京都スクール代表 3 163 58
18 CTB 上村 拓 鹿児島県代表 3 177 85
19 WTB 豊満 秀 鹿児島県代表 3 164 60
20 SO 黒川 和音 茨城県中学校代表 3 165 70
21 WTB 洲崎 凱天 茨城県中学校代表 3 168 53
22 FB 石井 潤也 茨城県中学校代表 3 162 65
23 LO 杉浦 皓亮 愛知県中学校代表 3 175 90
24 WTB 幸内 良真 新潟県スクール代表 3 174 62
25 PR 小椋 健介 神奈川県スクール代表 3 186 95
26 CTB 百田 航 神奈川県スクール代表 3 185 70
27 PR 池田 蒼威 岡山県スクール代表 3 181 95
28 SO 赤迫 幸知 岡山県スクール代表 3 173 61
29 FB 穴澤 開 群馬県スクール代表 2 168 60
30 FB 宮崎 航也 三重県スクール代表 2 178 69

 

■表彰の意義

本表彰は、中学生年代プレーヤーの競技力の把握と、将来、国際舞台で活躍する可能性の高い選手を発掘することを主たる目的としています。また同時に、参加する全選手、全指導者、保護者含めた全関係者の方々のモチベーションの高揚に寄与することを狙いとしています。

■選考基準

大会期間中の試合での活躍度を評価項目に基づき、セレクターが選考を行いました。 評価項目は以下の通り。
「本大会中の試合での活躍度が高い選手」

①     チームマン(オフザボールで活躍した選手。例:サポート、戻りのタックル)
②     スキルに秀でる選手
③     1対1の勝負に勝った選手

セレクター

技術委員会ユース戦略室TID担当 野澤 武史

技術委員会ハイパフォーマンスコーチング部門 今田 圭太

早稲田摂陵高等学校 藤森 啓介

 

総評

公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 

技術委員会ユース戦略室 野澤 武史

 

「ラグビーワールドカップ2019日本大会がいよいよ開催されます。全国でラグビー熱がさらに高まっていることを実感する毎日です。そんな中での開催となりました今大会も、将来の日本ラグビーを担う選手たちが持てる力を如何なく発揮し、ハイレベルなプレーを見せてくれました。指導にご尽力されています指導者、スタッフの皆様、そして選手の保護者の皆様に対し、この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

今年度の大会の総評を3点申し上げます。

1.       センター、フルバックに優れた選手

例年、ユーティリティな動きをする6番、ボールタッチの多い7番に優秀選手が集まる傾向がありますが、今大会はセンター、フルバックの選手たちの活躍が印象に残りました。これは、近場のディフェンスの発達により、より外のチャンネルでのラインブレイク機会を求め、ワイドにボールを動かすラグビーを仕掛けた結果ではないかと感じています。

2.       オフロードが一般的なスキルに。TPOでの使い分けに進化を感じた

日本代表でも多用しているオフロードパスが、「特別な」プレーではなく、チャンスメイクへの1オプションとして確立されてきました。決して無理につなぐのではなく、ペネトレーターが開けた風穴に「もう一つなぎ」して、さらに食い込んでいくような、TPO

をわきまえた使い方が印象的でした。12人制はスペースが広い分、このスキルは、各チームさらに研究が進みそうです。

3.       トランジションの攻防が来年度大会のカギ

いくつかのチームは、攻守の切り替えに勝機を見出していましたが、トランジションからのゲームメイクは今後成長の余地がありそうです。特に中学ジュニアの12人制は、攻守の切り替え後、広大なスペースが存在します。来年度の大会は、トランジションを制したチームが順位を伸ばしてくるかもしれません。

 

今大会、印象的だったのは、グラウンド内の選手の会話です。ピッチサイドで選手の話し声を聞いていると、課題の抽出-原因の究明-解決のアクションプランの選定、というプロセスを話し合うチームがありました。まさに、自ら考え行動するという、ユース代表が求めている選手が育っている。全国にそのようなコーチングが浸透してきていることを大変嬉しく思います。

好ゲームが続く今大会は、昨年同様、優秀選手の選考に苦慮しました。セレクションでは3日間のパフォーマンスを毎試合リストアップし、大会を通して活躍してくれた選手を選出しました。彼らが日本代表のユニフォームに袖を通すラグビーワールドカップはいつでしょうか。2027年の大会でしょうか。オーストラリアのジェームズ・オコナーは18歳で代表ジャージに袖を通しました。そう考えると、この中から2023年の大会に出場する選手が現れても不思議ではありません。彼らの、胸踊るプレーの先に、近い未来の日本代表を透かして見ることができるかもしれません。

最後になりますが、日頃から選手たちの成長に、ありったけの情熱を注いでくださっている指導者、スタッフの皆様、保護者の皆様に改めて御礼申し上げます