5月17日(金)に行われた「RWCTS(ラグビーワールドカップトレーニングスコッド)オーストラリア遠征 第2戦 (最終戦)ウルフパック 対 レベルズB戦」の試合結果をお知らせいたします。
選手の入替・交替および試合経過の記録の一部は日本ラグビー協会によるものです。


■RWCTSオーストラリア遠征 第2戦 ウルフパック 対 レベルズB戦 試合結果

●試合日:2019年5月17日(金)17:05キックオフ(日本時間16:05キックオフ)

●会場: AAMIパーク(オーストラリア・メルボルン)

●試合結果:ウルフパック 39-12 レベルズB (前半17-5)


出場メンバー(◎はキャプテン)

No. 氏名 入替・交替
1 稲垣 啓太 →17. 中島(後半26分)
2 堀江 翔太 →16. 堀越(後半13分)
3 具 智元 →18. 木津(後半13分)
4 ヴィンピー・ファンデルヴァルト →19. ヘル(後半26分)
5 ジェームス・ムーア  
6 徳永 祥尭  
7 布巻 峻介 →20. 松橋(後半18分)
8 姫野 和樹 ◎  
9 流 大 →21. 田中(後半13分)
10 田村 優  
11 福岡 堅樹  
12 中村 亮土  
13 梶村 祐介 →22. 松田(後半18分)
14 松島 幸太朗 →23. レメキ(後半18分)→23. レメキ(一時交替後半23-32分)
15 ウィリアム・トゥポウ  
16 堀越 康介  
17 中島 イシレリ  
18 木津 悠輔  
19 ヘル ウヴェ  
20 松橋 周平  
21 田中 史朗  
22 松田 力也  
23 レメキ ロマノ ラヴァ  

■試合経過

前半

Team

Name

種別

W

 

R

7

W

2. 堀江

T

5

-

0

8

W

10. 田村

G

7

-

0

13

R

 

T

7

-

5

18

W

10. 田村

PG

10

-

5

35

W

13. 梶村

T

15

-

5

37

W

10. 田村

G

17

-

5

後半

Team

Name

種別

W

 

R

18

W

8. 姫野

T

22

-

5

19

W

10. 田村

G

24

-

5

21

R

 

T

24

-

10

22

R

 

G

24

-

12

30

W

22. 松田

PG

27

-

12

32

W

11. 福岡

T

32

-

12

33

W

22. 松田

G

34

-

12

40

W

23. レメキ

T

39

-

12

※W=ウルフパック
※R=レベルズB


■ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ コメント

「本日の試合がウルフパックとしての最終戦。6試合中5試合に勝つことができ、点数をつけるとしたら10点満点中7点。RWCTSには怪我人もおり、またヒト・コミュニケーションズ サンウルブズでプレーしている選手もいる。何名かが不在の中でも新しい選手たちを育成することができた。今日の試合では、若い木津がタイトヘッドプロップとして非常に良いパフォーマンスをしてくれたことが収穫だ。ここにきて、各ポジションに層の厚さをもたらすことができ、ポジション争いも激化しているのは良いことだ。
試合内容としてはかなり荒れた試合だった。そしてアグレッシブではない感じがした。ブランビーズB戦でせっかく良いパフォーマンスができたにもかかわらず、フィジカルの強いレベルズに対して、ウルフパックは本来の試合運びをすることができなかった。ただ、良いトライが取れたと思うし、もう少し精度が高く、緻密なプレーができていればもっとトライが量産できたと思う。ラグビーの持つ難しさでもある」

■姫野和樹ゲームキャプテン コメント

「満足はしていないし、これで完成だとは思っていないので、次の宮崎合宿ではこの2回の遠征を糧にしてここからもう一度しっかりチーム作りをしたい。次に行われるワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2019に向けても良い6試合だったし、ラグビーワールドカップ2019に向けても、たいへん良い期間だったと思う。個人的には、リーダーとしてしっかりレフリーと会話するためにももっと英語を勉強しないといけないし、将来リーダー、キャプテンとしてやっていきたいと思っているのでそれも意識していきたい。今日の相手はフィジカルも強く、ブランビーズBよりも組織化されていたとはいえ、どちらかというと自分たちで試合がうまく回らない原因を作っていたと思う。キックが多くなるなど、最初から保守的になってしまっていた。後半の最後に良いトライがあったが、あれが自分たちのやりたいラグビー。それに気づくのが遅くて、保守的になってしまったのが試合運びの悪かった原因だと思う。このように試合間が短いキャプテンの経験がなかったので、リーダーとしてどう準備するかという点もとても勉強になった。誰もが疲労も少なからずあったと思うがそこは言い訳にしてはいけない。チームとしてこの経験を糧にして今後に活かしていきたい」

■稲垣啓太選手 コメント

「短期間でタフな2試合をするというときは、フォーカスすべきは相手に関係なく自分たちがやるべき事をしっかりやるということ。ウルフパックとしての最終戦だったので、集大成としての行動力をしっかり発揮するということに対して取り組んできた。個人的な総括はまだできていないが、試合に勝ったし、ほぼほぼ良かったと思う。スクラムでレフリーとコミュニケーションがうまく取れずに些細なペナルティやフリーキックを与えてしまった。ブレイクダウンの際に余計にコミットしてしまった所があったので、修正できればチームに貢献できたと思う。以前は指示待ちの部分があったが、選手自身で考えられるようになって来ている。練習中に自分たちで課題を見つけて、最終的にコーチに確認してもらったり、試合中に不測の事態が起きても選手たちで解決するような良い傾向になって来ていると思う」

■堀江翔太選手 コメント

「自分たちのミスでなかなかテンポに乗れなかったが、セットピースでリズムに乗れたので、そういうこともできるようになったというのはすごく良いことだと思う。アンストラクチャーではない場面でも、セットピースからうまく進められるというのは良いこと。古巣との対戦ではあったが、特に思うことはなかった。次のステップに向けて貪欲に行きたい。6月から始まる宮崎合宿に備えて、また体づくりをしていこうと思う」

■具智元選手 コメント

「久しぶりの先発で、良い感じでスクラムが組めていたが、一部反則を取られてしまったので、そういうところも試合の中で修正できるようにもっと勉強していきたい。ただ、スクラムで相手にプレッシャーを与えることができたし、フィットネスの面でもバテるといったことがなかったので、タックルの精度などをもっと上げていきたい。宮崎合宿からまたしっかり練習して、レベルアップできるようにここからもっと準備をしていきたい」

■布巻峻介選手 コメント

「相手のフィジカルが強かったこともあり、ブレイクダウンで球出しが少し遅れてしまったところで、モメンタム(勢い)を失ってしまった。このような改善すべきこともあったが、ウルフパックとして最後の試合に勝てて良かった。チームとして、一試合行うごとにまとまっていくことができたし、6月から始まる宮崎合宿に向けて最終課題の抽出ができ、また勢いをつけることができたと思う」

■福岡堅樹選手 コメント

「相手に関係なく、自分たちのプレーをすることにフォーカスしてきた。チームとしても、良い形でトライをとることもでき、ペナルティから流れを悪くする場面もあったが、しっかり自分たちで対応し、良い流れで終え、勝つことができたので、ウルフパックの最終戦を締めくくるのには十分だと思う。パフォーマンスは徐々に上がって来ているので、ワールドカップにしっかりピークをもっていけると感じている。4年前と比べ、自分自身成長していると思うし、チームとしても一つの目的に向かって進んでいるという一体感はある」

■中村亮土選手 コメント

「キックを多く使うプランでスタートしたが、相手のディフェンスが雑な所があったので早い段階で切り替えて、ボールを保持してアタックすべきだった。後半になって切り替えたが、もっと早くするべきだった。そこはゲームコントローラーとしての気づきの足りない点と反省している。この経験を良いチャンスとして、次に向けてフォーカスしていきたい。
プランにミスがあっても、コーチがいなくても解決できる時間が短くなってきている。問題解決能力は向上していると自己評価している」

■梶村祐介選手 コメント

「前半外にスペースがあったことはわかっていたがそこに運べきれなかった。アウトサイドのプレイヤーとしてもう少し積極的にボールをもらいに行くべきだった。わかっていたことを前半中に修正できなったので、10番と話しながら修正していきたい。ディフェンスにフォーカスしており、計6試合通して徐々に感覚としてはよくなって来ているので、弱い部分に自信をつけて、準備して来たものを出せる実力をつけていきたい」