12月13日(日)

第一試合

日本大学 108-0 福岡工業大学

  全国大学ラグビーフットボール選手権大会3回戦。1回戦八戸学院大学、2回戦朝日大学との対戦を勝ち上がってきた九州学生リーグ1部福岡工業大学(2大会ぶり27回目の出場)と関東大学リーグ1部で最終戦の東海大学との試合が中止となったものの6勝(不戦勝を含む)1敗の成績でリーグ戦3位につけた日本大学(2大会連続19回目出場)の対戦。快晴ほぼ無風の秩父宮ラグビー場にて福工大のキックオフで始まった。

 開始4分、日大は敵陣22メートル付近のマイボールラインアウトからモールを20メートルほど押し込み、No.8シオネ・ハラシリがトライ。この日の日大のトライ量産の口火を切る。その後の日大のバックス陣もおもしろい。⑪水間夢翔、⑬フレイザー・クワーク、⑭ナサニエル・トゥポウなど、キレのあるステップと縦のスピードが光る。いずれの選手も相手を3人4人とかわしてのゲインなど見どころをたくさん作ってくれる。サポートもよくボールがテンポよく繋がるところもいい。

 一方の福工大は自分たちのラグビーをさせてもらえない。福工大もよくタックルをしているが、日大にボールを生かされ、ディフェンスラインを崩されて結果的に日大のトライにつながる流れ。福工大はセットプレーにも苦しむ。スクラムに苦しみ、マイボールラインアウトも相手ボールとなるミスが続く。前半はほぼ日大のボール支配となり、前半の最後も日大はマイボールラインアウトからのモールを22メートルも押し切ってこの日11個目のトライとなる(⑧シオネ・ハラシリ)。日大⑭ナサニエル・トゥポウはこの日前半で4つのトライを上げる活躍。日大の残念な点をあげるとすれば、コンバージョンゴールの不調か。⑩饒平名悠斗、⑮普久原琉とも成功率3割に満たない。

 後半の16分、福工大はこの日の数少ないチャンスを迎える。No8鎌田凌がゲインラインを突破しタックラーもかわして激走、味方サポートが遅れたため最後はキックとしたがこれを日大がキャリーバックとして福工大が相手ゴール前ほぼ中央でマイボールスクラムを得る。ここからの福工大の攻撃はこの日唯一の得点チャンスであったが、⑳平井喬士のトライかと思われた場面も相手に絡まれノックオンのミス。得点にはつなげられなかった。結果、日大の18トライ9ゴール、得点では日大108対福工大0の大差の試合となった。11月21日、29日と毎週の試合を経てきた福工大、関東大学リーグで相手チームにコロナ感染陽性者が出た関係で不戦勝となり久々の試合となった日大。この点においてはどちらが有利・不利とも言えないところであったが、力の差が大きかったのは結果から明らかと言わざるを得ないだろう。       

(勝岡陽一)


■試合後の記者会見

福岡工業大学

宮浦成敏監督 

「コロナ禍の中ですが、しっかりキャプテンとこの大会を目標にしっかり準備してきました。今日は集大成という気持ちで日大さんに臨んだのですが、なかなか思うような試合に持ち込めず、我々のよいところが出ないまま終わってしまいました。今日の戦い方としてはディフェンスからしっかり前で止めて、そこのターンオーバーから持って行こうと思っていましたが、日大さんの圧力に負けてしまって何もできないまま終わってしまいました。随所にトライにつなげられるような攻撃もあったのですが、やはり日大さんのプレッシャーに負けてしまって、フィニッシュまで持って行けませんでした。このような経験を1年生、2年生がさせてもらったことを次につなげて、また来年に向かって新しくやっていきたいと思います。何よりもこういう環境の中で、キャプテンが素晴らしいリーダーシップをとってくれて地方代表としてここまで来てくれたことに感謝しています」 

 

香山海渡 主将 

「前半、最初から自分たちが思っていたようなラグビーができなくて、監督が言われたとおり、ディフェンスにフォーカスしてやってきたのですが、そこもうまくいかなくて、自分たちがやろうとしていたラグビーが崩されたという感じです。何回かトライに結びつきそうなチャンスはあったのですが、そこを決めきれなかったのが自分たちの実力だと思います。一番悔しかったのは、今日の試合で後輩たちによいものを残したかったのですが、あまりよいところを見せてあげられなかったことです」 

 

矢野裕康 選手 

「今日の試合に向けて、FWとしてはラインアウトモール、スクラムとも準備してきたのですが、特にラインアウトで相手にボールを取られてしまうシーンが多くあって、BKによい球を供給できず、そこで流れをもっていかれたので、そこを関東・関西のチームとやるときに修正していってほしいです。スクラムに関しては、後半、よいスクラムも組めていたので、そこは伸ばしてほしいなと思います」 

 

―― 前半、後半、それぞれトライ目前のところがあり、どういうふうにコミュニケーションをチームで取りながらトライを取ろうとしたのか?また、どこが足りなかったのか? 

香山主将

「自分が思うにはサポートがやはり日大さんより遅くて、うまくつなげられなかったり、ゴール前ではFWが少しずつゲインできていたのですが、最後のところで日大さんの強力なFWの圧を感じてノックオンしてしまったり、そういう場面で準備してきたオプションをもう少し使えていたらトライに結びつけられたと思います」 

 

―― チームとして、ここでやるのに戸惑いを感じたり、移動など大変だったりした点は? 

香山主将 

「秩父宮は久しぶりだったのですが、自分たちとしては、緊張というより楽しみにしていた気持ちも強くありました。移動に関しては、東京に来るのは少し大変でしたが、前日入りして新型コロナウイルス対策をしっかりして、そこまで疲労を感じることはなかったです」 

 

―― 関東のチームと九州のチームの差を埋めるためには? 

 宮浦監督 

「春先から交流試合をするなど常に交流できるきっかけをつくらないと。シーズンだけではなかなか…。今回は合宿も新型コロナウイルスの影響でできない状況で、マッチングもできなかったのが現状です。ご質問にあった差を埋めるのはなかなか難しいです。関東に優秀な選手が一極集中しているところで、さらに選ばれている中で、才能集団を作り上げるというのはなかなか厳しいなと現実的に思っています。それと、やはりキーは外国人選手です。今はグローバリゼーションで、常に、外国出身選手がいるチームもあります。慶応大学さんのように素晴らしい才能集団に外国出身選手が入るのと違い、我々のような高校や大学から始めた選手がいて実績が足りないところに外国出身選手が入ると、かえってレベルの差が広がるのかなと思います。そういう時間的な問題もあるのかと思います」 

右から、宮浦成敏監督 、香山海渡主将、矢野裕康選手 


日本大学 

中野克巳監督 

「日本協会の皆様、ならびに福岡工業大学の皆様、本日はありがとうございました。コロナ禍の中でこのように試合ができましたこと、大変感謝申し上げます。内容としては、今年、自分たちがやってきたことを出し切ろうとこの試合に臨みました。前半からしっかりと練習で取り組んできたことを出せたのではないかと思います。次戦に向けて、またしっかり引き締めていきたいと思います」 

 

藤村琉士主将

「大学選手権に出られる大学は限られている中で、しっかりと感謝して、その面を謙虚にプレーに出して伝えていこうと臨みました。選手もしっかりと走って、最後まで走り切れたのはよかったと思います」 

 

村上陽平 副将 

「皆、気持ちが入っていて、この一週間準備してきたラグビーが出せたということもありますし、試合の中でチームトークして細かい部分を修正できて、後半もできたのはよかったかなと思います」 

 

―― 先週、目標としていた試合ができなくて気持ちの切り替えは? 

藤村主将 

「前の週の試合はなくなって、僕らとしてもやりたかった試合で、仕方ない形でなくなってしまって、気持ち的に落ちた部分はそんなになかったのですが、1週、変な形で空いてしまったので。まあ、選手権をしっかりやるということで、気持ちの部分で出直したことはなかったです」 

 村上副将 

「練習後に、1週間空くと気持ちも切れそうになるけれど、そこを切らさずに、しっかりマインドチェンジして、次の選手権1戦目に向けて、次につながる戦い方をしようと心がけてきたので、その辺は問題なくこの試合に臨めたかなと思います」 

 

―― 今日の試合はとても丁寧なプレーが印象的だったが? 

藤村主将 

「サポートのところを1週間練習してきて、しっかりブレイクダウンすればとやってきたのが出たのかなと思います」 

 

―― チームを動かすのを意識しているところは? 

藤村主将 

「情熱と熱意です。僕が情熱と熱意をもってやることで、周りも自分もしっかりやらなければと思うようになります」 

 

―― 次に当たる明治大学の印象と意気込みを? 

藤村主将 

「去年の春にやっただけで、あまりやったことのないチームで、強いのは分かっていますが、通用する部分もあると思うので。大方の人は向こうが勝つと思っていると思いますが、それをしっかり覆せるように、やっていきたいです」 

 

―― コロナ禍とはいえ、試合中止という難しい状況で、選手たちにどのように? 

中野監督 

「東海大学さんとの試合は、急なこともあったのですが、胸を貸してくれるところもあったので、選手には練習での成果を示す場面をできるだけ作ろうとしました。今日までの1週間の練習での成果が出せたのではないかと思っています」 

 

―― 大学選手権ベスト8に残ったチームの中で、高校代表などが一人もいないチームとして? 

 藤村主将 

「まあ、確かに有名選手はほとんどいない状態で、ほかの大学さんの高校日本代表の選手たちと同じ練習をしても勝てないので、早朝ウェイトなど、とりあえず練習して、日々の積み重ねでこういう状況を楽しみながら練習を続けていくのが日大で、4年間しっかりやってきたのがよかったと思います」 

 村上副将 

「確かに高校日本代表の選手とかは入ってきていませんが、毎年、毎年、僕らの時と比べてよい選手が入ってきていますし、藤村キャプテンが言ったとおり、厳しい練習を続けていくことで、自信につなげていくということが日大スタイルだと思うので、そこが大学選手権につながったのかなと思います」 

 

―― ここから一週間の準備で最も力を込めたいことは? 

 藤村主将 

「まあ、気持ちはもちろん入っていると思うので、後はディフェンスの部分と気持ちで名前負けしないように練習でしっかり自信を付けて、自信満々で臨めるようにしたいと思います」 

 村上副将 

「僕もディフェンスにしっかりフォーカスして準備したいと思います」 

右から、中野克己監督 、藤村琉士主将、村上陽平副将


第二試合

流通経済大学 19-19 筑波大学 

 今大会3回戦屈指の好カードは、互いに譲らず19-19のドロー。トライもコンバージョンも同数だったため、試合後の抽選によって(以上、大会規定)、19日(土)の準々決勝(対天理大学)には流通経済大学が進出する。

  同点で迎えた70分過ぎ、筑波大学陣深い位置での攻防が続いていた。ここで流経大が取れば勝利に近づき、筑波大が逃げ切れば一転して有利に、という状況だった。しかし、その後どちらも追加点を奪えぬまま、フルタイムを迎えた。

  この試合、筑波大が小気味良い動きで先制した。4分、中央付近スクラムで得たFKから速攻、WTB仁熊秀斗が仕掛けてラック。その後、SO山田雅也の飛ばしパスを外に開きながら受けたFB松永貫汰が美しい弧を描きながら抜け出してWTB植村陽彦に繋ぎ、右中間にトライした。筑波大が誇るアウトサイドバックス3人が絡んだ見事な攻めだった。その後流経大の2トライで逆転された後の34分、CTB岡﨑航大主将が自陣からダミーシザースでラインブレイク。SH鈴村淳史を経由してWTB仁熊秀斗のトライ(ゴール成功)を引き出し、再逆転で前半を折り返した。

 筑波大は後半も、鈴村が相手ゴール前のスクラムでサイドをすり抜け先制。ディフェンスでも3列目やCTB陣を中心に相手の強力ランナーを抑えていたが、スコアをそれ以上伸ばす事はできなかった。

  対する流経大は、先制を許した後の21分、相手ゴール前でフォワードがラッシュし、ディフェンスが手薄となった右サイドをLOタマ・カペネが陥れた。続けて30分、切り札FB河野竣太のデッドボールラインぎりぎりに押さえるトライで逆転した。後半も先制を許したが徐々に盛り返し、14分にはWTBイノケ・ブルアのトライ(ゴール成功)で同点に追い付いていた。こちらもFL坂本侑翼主将を先頭に、好タックルで相手の追加点を許していなかった。そしてフルタイムのホーンが鳴る中、3点を狙える位置でPKを得る。試合後、坂本が「取り切ってやろうとした」と振り返ったこの場面、流経はタッチキックからラインアウトという選択をした。結果的には、このラインアウトでボールを確保できず、最後のチャンスを逃した。

(米田太郎)


■試合後の記者会見

筑波大学

嶋崎達也 監督

「本日は協会の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。今日は選手達が本当に最後までやろうとしたことをやり切って、シーズン通してやりたかったプレーを出し切ってくれました。抽選なのでその結果はやむを得ないと思います」

――抽選の時の気持ちは?

「選手達はよくやってくれた結果なので、抽選でどちらになっても仕方がないと思っていました」

 

岡崎航大 主将

「この試合のために準備してきて、この試合に賭けていたのですが、フォワードがすごく善戦してくれて、その中で何度かトライはとれましたが、チャンスがあったところでバックスがトライに持って行けなかったところがあり、こういう結果になりました。しかし、最後まで選手達が皆あきらめずにしっかり闘ってくれたので悔いはありません」

――岡崎選手自身が後半途中で交替となりました。その時の相手選手のタックルはノーバインドのようなきついタックルだったと思いますが、どうだったのですか?また、前半はパスの繋がりがスムースではないようでしたが、いかがでしたか?

「あのタックルシーンでは、あの周辺はディフェンスが厚いことはわかっていた上で当たっていったプレーですので、仕方ないと思います。前半にハンドリングエラーが多かったです。流経大の前に出てくるプレッシャーに対してディフェンスの薄いところを狙っていったのですが、そこで不用意にボールを繋ごうとしてミスが出てしまったと思います」

――抽選の時の気持ちは?

「僕もどちらでもしょうがないと思っていました。抽選は山田雅也副将に引いてもらい、流経大の前にある籤を引いたのですが、僕も同じ籤を引いたと思ったので仕方がないと思いました」

――来年度は後輩達のどのようなプレーを期待しますか?また、コロナ禍で大変だったシーズンを今日で終えることになりましたが、その気持ちは?

「来年度も今年やってきたようにバックスに決定力があり、フォワードは前に出てくれるというのは変わらないと思うので、後輩達には今年やってきたことを更にレベルアップしてやってほしいと思います。今年のコロナ禍の中でラグビーの試合を開催していただいたことに感謝しています。チーム作りでもなかなか部員が集まれないなど、活動が制限された難しいシーズンでした。僕らがやるべきことをコツコツやってきた結果が今日の試合につながったと思います」

 

中原健太 副将

「今日の試合ではディフェンスの面では今まで準備してきたことをやりきれたと思います。しかしアタックの面ではフォワードでのミスも多かったところが、今日の結果になったのかと思います。抽選の結果に関しては仕方のないことだと思いますので、流経大には頑張ってほしいと思います」

――抽選の時の気持ちは?

「自分はグラウンドで見ていましたが、籤でどちらに転んでも結果を受け入れるだけと思っていました」

――最後、流経大の大きな得点チャンスをしのいだ後、筑波大に最後のチャンスもありましたが、ノーサイドとなりました。その時のプレーでの心境は?

「いままで自分たちが繋がりを持ってアタックすることを意識してやっていましたが、それを継続してやり続けることを最後のプレー中も意識していました」

――後半、岡崎主将が負傷交替になりましたが、どういう話をしましたか?特に自陣でディフェンスが続いたときには誰が選手達にどう言ってリードしましたか?

「バックスではSOの山田雅也副将が中心に話をしてくれました。筑波大は普段から『自立』を掲げているので、選手個人個人が発信して、キャプテンがいないところでもチームとしてはまとまっていました」

 

嶋崎達也 監督

「今年はコロナ禍という中で筑波大は未だに自校グラウンドでの対外試合はできないのですが、8月に同じ茨城県ということで流通経済大さんに2回もグラウンドと体を貸していただき、実戦的な練習をすることができシーズンをスタートすることができました。その練習がなければ、今ここに立てていることができたかもわかりません。流経大に大変感謝しています。また、(流経大の次の対戦相手の)天理大も筑波大が定期戦をやっている大学です。両校とも頑張ってほしいところですが、特に今年は流経大があってのシーズンでしたので流経大には感謝しています」

右から、嶋崎達也監督、岡崎航大主将、中原健太副将


流通経済大学

内山達二 監督

「本日は、このコロナ禍の中、大学選手権の緒戦を無事終えたことに、関係者、また、様々な方々の支えがあってここまで来られたことに深く感謝します。今日の試合は19-19のスコアとなりましたが、大学選手権の初戦としては最高の内容のゲームができたと思います。試合が終わった後には、4年前に大学選手権の慶應大戦で46年振りの引き分け・抽選の試合があった(注:慶應大が次戦進出権を得た)ことが頭によぎり、『また抽選か』と思いました。今回も引き分けで抽選となり、次戦進出権を得たのはウチに風が吹いていたのかと思います」

――今日は抽選で次戦進出が決まりましたが、ラグビーでも他の大会では延長戦で決めることも多くあります。抽選でなく、延長をやってでも決着をつけた方がいいかという点についてはいかがですか?

「今日は抽選の結果ウチが次戦進出権を得ましたが、こういういい試合をできる以上に、やはり延長戦で最高のゲームをして勝敗を決めるのが一番いいんじゃないかと思います」


坂本侑翼 主将

「コロナ禍の中、大学選手権初戦を迎えられたことを嬉しく思います。関係者の方々に感謝いたします。今日は自分たちがやってきたことを信じて筑波大戦に臨みました。力が拮抗する試合になると予想してはいましたが、結果として引き分けになりました。本当に筑波大の圧力、選手権という大舞台の圧力でのプレッシャーがありました。抽選という結果ですが次に進むことができて嬉しく思います。天理大戦では茨城県代表として筑波大さんの思いを背負って戦いたいと思います」 

――同点で迎えた最後の場面で何度かPGを狙ってもいいかという場面がありましたが、ラインアウトからの攻撃を選択しましたが?

「試合を通してフォワードはラインアウト、セットプレーで勝っているイメージを選手の間で共有できていましたので、『ここで取り切ってやろう』という思いでラインアウトを選択しました」

――抽選の時はどうだったのですか?

「抽選の手順は知りませんでした。ウチがじゃんけんで負けて、予備抽選で筑波大の山田選手が引いて、筑波大が先に籤を引くことになり、筑波大が先に引いて、自分は残った籤を取りました」

――坂本選手自身として、前半、相手の流れのところでいいタックルやジャッカルをよく決めていましたが?

「自分はディフェンスで体を張ろう、まずは行こうと思ってタックルに入っていました。ジャッカルは常に狙っています」 

――引き分けとなり抽選で結果が出ることになりましたが、そのときの気持ちは?

「抽選で準々決勝進出を決めることができ、筑波大の分もしっかり闘わなければならないという責任が出てきたと思います」


松田一真 副将

「コロナ禍の中、皆様に支えられて試合ができたことを嬉しく思います。試合は引き分けとなり抽選で次戦進出となりましたが、筑波大の皆さんの気持ちを背負って次の試合を勝たなければいけないと思います。試合では筑波大の圧力は予想以上で、思い通り行かないところが多くありました。それでも最後まで戦い抜いたチームメイトに感謝します」

右から、内山達二監督、坂本侑翼主将、松田一真副将