公益財団法人日本ラグビーフットボール協会は、独立行政法人国際協力機構(JICA)と連携し、弊協会のアジアにおけるラグビーを通じた国際協力である「アジアンスクラムプロジェクト」の一環として、ラグビー指導者をインド共和国に派遣いたします。


今回は、開発途上国からの要請に基づいてボランティアが自分の技術や経験を活かして活動するJICAの「ボランティア(JICA海外協力隊)」としての派遣となり、対象国におけるラグビー競技の発展を目的に、地域レベルでの青少年を対象にした普及と強化、州選抜チーム及びナショナルチームのトレーニングキャンプ支援、また、現地のコーチに対する指導力向上支援を中心に活動を行います。


弊協会とJICAは、「JICA-JRFUスクラムプロジェクト」として、2013年7月に連携合意書を締結しており、今後もJICAボランティアとしてラグビー指導者を派遣し、開発途上国の健全な青少年の育成に貢献すると同時に我が国関係者の人材育成を進めてまいります。なお、本派遣は、コロナ禍により中断していたJICA海外協力隊のラグビー指導者派遣としては、再開後最初の派遣となります。


氏 名: 岩水耀平
派遣先:インド(グジャラート州ガンディナガル)
配属先:インドラクビーフットボール協会傘下、グジャラート州ラグビーフットボール協会
派遣期間: 2021年10月末〜2年間

 

【派遣に先立ち本人コメント】

『私は3歳からラグビーをしています。気付いた時にはラグビーが身近な存在としてありました。

現在までラグビーを続けていて、改めて気付くことが多くあります。チームワークや努力、友人等、数えたらきりがないほど多くの事をラグビーから得ることが出来ました。言葉の通じない海外でラグビーの良さを伝えられたら、ラグビーへの恩返しにもなるし、自分自身の成長に大きく役立つと感じて協力隊に応募しました。今現在インドのラグビー人口は8万人と言われています。思っていたより多いと感じる人もいるかもしれませんが、インドの総人口が13億人と考えると決して多い数字ではありません。 イギリスの植民地時代からインドにラグビーは存在していますが、その他のスポーツ(クリケット等)の普及には到底及ばない状況下にあります。 そんなインドのラグビーには大きな可能性が存在すると考えています。総人口に対してラグビーの普及率が低いことを始め、近年のカースト差別の緩和、7人制がオリンピックの正式種目となり政府が力を入れ始めたこと等が要因となり、 現在インドで注目され始めているスポーツがラグビーなのです。そんなインドで自分の全力を超えた活動を実施し、ラグビー普及に尽力して参ります。』