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9月に引き続いて10月もオンラインにて、第75回女子セブンズユースアカデミーを開催しました。

今回も全国高体連ラグビー専門部副部長で女子を担当くださっている石井先生にお忙しい中、ご参加いただきました。


はじめのオープニングでは「あるなしクイズ」を行いました。

選手、スタッフを合わせても正解者が1人だけという難問でしたが、与えられたヒントをもとに知識を総動員させて真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。


次は、「メディカル」のセッションです。

今回のテーマは「月経とコンディショニング」です。基礎的な知識から、コンディショニングへ影響を及ぼす諸問題までわかりやすく解説して頂きました。今後、アスリートとして試合で高いパフォーマンスを発揮するために、どのように自分の身体を管理し、コントロールするかを学びました。知っていることもある反面、パフォーマンスに及ぼす影響などアスリートの観点で新たな学びの多い講義になりました。



午前中、最後のセッションは「栄養」です。

今回のテーマは「貧血予防」です。貧血になると、パフォーマンスが低下してしまうため、原因を知り、予防することが大切です。貧血として自覚症状が出るには時間がかかり、同様に貧血から回復するのにも時間がかかります。そのため、貧血を防ぐ栄養素の摂取は欠かせず、鉄分を多く含む食材についてどのタイミングでどのくらい食べる方が良いか教えて頂き、自身の食事を見直すきっかけになりました。



午後、スタートのセッションは「サクラセブンズとの交流」です。

東京オリンピックに出場した大谷芽生選手、梶木真凜選手、堤ほの花選手、永田花菜選手、原わか花選手、平野優芽選手、山中美緒選手の計7名の選手に参加して頂きました。アカデミー選手から「試合前のルーティーンは?」、「指導者の方から言われて心に残っている、大切にしている言葉は?」、「休みの日の過ごし方は?」など普段聞くことができない質問もあり、代表選手同士でも初めて知ったことがあるようで、大いに盛り上がりました。


憧れの代表選手を前に、最初、アカデミーの選手たちは緊張気味でしたが、代表選手の方々が一つ一つの質問に丁寧に答えてくださり、だんだんと緊張が和らいでいる様子が表情から見て取れました。セッションの最後に、兼松ヘッドコーチからの「3年後のサクラセブンズは世界中の人々から何と呼ばれているだろうか」という問いに、代表選手とアカデミー選手が混ざったグループに分かれて考えました。回答では、各グループの色が出た素敵な言葉であふれており、今後の代表に込めた想いをしっかりと述べていました。


代表選手の中には、数年前にチャレンジチームとして太陽生命シリーズを戦った選手も含まれており、改めて自身の目指すべき姿が明確になったと思います。代表選手の皆様、お忙しいところお時間をいただきありがとうございました。



本日の最後のセッションは、「Rugby」です。

前半は兼松ヘッドコーチから「自分の強みはなんですか?」という問いがありました。「7H」を核として選手それぞれの強みがあり、コミュニケーションをとる中でお互いの強みを知ることで選手7人7個の強みをチームの強みに変えられることを再確認しました。



また、サクラセブンズが世界で勝つための3つのキーワードを漢字で考えた際には、日本の強みや体格差を補うためにどういうラグビーが必要かを各々のグループでしっかりと考えることができ、端的にまとめて自身の言葉で説明することができました。


セッション後半では野々村コーチと、実際の試合映像を用いて、良いプレーとそうでないプレーの違い、修正ポイントについて考えました。選手間の距離や相手に向かっていく姿勢、スペースを見つけて仕掛けることなど、良いプレーを知ることで試合中にうまくいかない時も修正することができます。良い一連のプレーの中では自身の強みがどう発揮されているか、どうすれば発揮できる状況を作れるかということを深く考えることができたのではないかと思います。オンライン形式であるため、これまで学んだことを整理して、自分自身の強みにつなげられるよう行動することが大切です。


今回のアカデミーでも多くのことを学び、代表選手と交流という貴重な経験もすることができました。この中の選手が代表選手と同じフィールドでプレーしている姿が見られることを期待しています!