公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長・森喜朗)が独立行政法人国際協力機構(JICA、田中明彦理事長)
のご協力をいただき、弊協会のアジアラグビーへの貢献活動「アジアスクラムプロジェクト」の一環としてラオスに派遣
中の高濱丈輔・日本協会リソースコーチが、「HSBCアジア五カ国対抗2013 ディヴィジョン4」に出場する15人制ラオス代表ヘッドコーチを務めることになりましたので、お知らせいたします。ラオス代表は、上記大会に出場するためアラ
ブ首長国連邦(UAE)・ドバイに遠征し、高濱リソースコーチもヘッドコーチとして以下の日程で帯同します。

高濱リソースコーチは、満20歳から満39歳を対象に開発途上国からの要請に基づいてボランティアが自分の技術や経験を活かして活動するJICAの「短期ボランティア(青年海外協力隊)」として派遣されています。本派遣では、派遣対象国におけるラグビー競技の発展を目的に、地域レベルでの青少年を対象にした普及活動、クラブチーム及びナショナルチーム等の競技能力向上に向けた技術指導、また、現地のコーチやスタッフに対する指導者育成を目的に活動を行います。今回のラオス代表ヘッドコーチ就任は、ラオス協会からの要請に応えたものです。

「アジアスクラムプロジェクト」は、弊協会がホストユニオンとなってアジアで初開催するラグビーワールドカップ2019の成功に向け、アジアラグビー界の普及・強化やアジアの国同士の協力体制構築に取り組む活動です。

高濱丈輔・日本協会リソースコーチのプロフィール

氏名: 高濱  丈輔 (たかはま  じょうすけ)
生年月日: 1977年4月15日(36歳)
出身: 京都府
所属: 日本ラグビーフットボール協会
派遣期間中の役職: ディベロップメントオフィサー
派遣先: ラオス・ビエンチャン市シサタナック郡
派遣期間: 2013年3月27日(水)- 6月26日(水)

高濱丈輔・日本協会リソースコーチのコメント

「この度、『HSBCアジア五カ国対抗2013ディヴィジョン4』を戦うラオス代表のヘッドコーチに任命された事を光栄に思います。ラオス代表チームにとって、今年が初めてのディヴィジョン4への参戦になります。ラオスラグビー協会の設立は2001年で、現在、競技人口は約700人、国内のチームは4チームです。若さを武器に情熱を持ってチャレンジしています。『HSBCアジア五カ国対抗2013 ディヴィジョン4』の本番では、ラオス人選手に合った多彩なオプションのランニングゲーム、そして、ハイプレスでの堅守のスタイルで戦っていきたいと思います。日本代表の応援とともに、ラオス代表へのご声援もよろしくお願いいたします」

ラオス代表 HSBCアジア五カ国対抗2013 ディヴィジョン4 遠征日程

5月6日(月) ラオス・ビエンチャン発(タイ・バンコク経由)UAE・ドバイ着
5月7日(火) チーム練習
5月8日(水) 19:00「HSBCアジア五カ国対抗2013 ディヴィジョン4」第1戦 対パキスタン代表
5月9日(木) チーム練習
5月10日(金) 17:00「HSBCアジア五カ国対抗2013 ディヴィジョン4」第2戦 対ウズベキスタン代表またはレバノン代表
20:00「HSBCアジア五カ国対抗2013 トップ5トーナメント」UAE代表対日本代表戦 観戦
5月11日(土) ドバイ発(タイ・バンコク経由)
5月12日(日) ラオス・ビエンチャン着

※いずれも現地時間。試合会場はザ・セブンズ(The Sevens)

■ 事業の取り組み

【JICA ボランティア事業】

JICA ボランティア事業は日本政府の ODA 予算により、JICA が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に 基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓 練を経て派遣します。その主な目的は、(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与、(2)友好親善・相互理解の 深化、(3)国際的視野の涵養とボランティア経験の社会還元です。なかでも、青年海外協力隊は 1965(昭和 40)年に開始 された長い歴史を持ち、これまでにのべ 3 万 7000 人を超える方々が参加しています。

応募時に 20-39 歳(青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア)、40 歳-69 歳(シニア海外ボランティア/日系社会 シニア・ボランティア)の日本国籍を持つ方が参加しています。活動分野は農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計 画・行政など多岐にわたります。自分の持っている知識、技術、経験などを生かせるのが JICA ボランティアの特徴です。 派遣期間は原則 2 年間ですが、1 カ月から参加できる短期ボランティア制度もあります。

【アジアスクラムプロジェクト事業】

●概要 ラグビーワールドカップ 2019開催国としての理念「アジアのためのワールドカップ」を実現し、 2020年以降にも続くアジアラグビー発展のため、日本協会として具体的な活動に取り組んでいく主体として発足。
●目的 アジアにおけるラグビーの普及発展/アジアにおける日本のプレゼンス増大/日本で開催されるラグビーワールドカップ 2019へのサポート体制作り/日本人指導者・アドミニストレーターの育成

●「アジアスクラムプロジェクト」活動報告ホームページ(http://www.jrfu-asianscrum.jp

アジアラグビー貢献プログラム「アジアスクラムプロジェクト」の内容の紹介と、アジア地域でのラグビーネットワークの構築を目的に、指導者派遣など 2012年1月から実施しているプロジェクトの活動を報告しています。

<参考資料>
アジアラグビーフットボール協会 加盟国

アフガニスタン、ブルネイ、カンボジア、中国、台湾、グアム、香港、インド、インドネシア、イラン、日本、ヨルダン、カザフスタン、韓国、キルギス、ラオス、レバノン、マカオ、マレーシア、モンゴル、パキスタン、フィリピン、カタール、シンガポール、スリランカ、タイ、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(英字表記順)

右端が高濱氏