「アジアスクラムプロジェクト」
独立行政法人国際協力機構(JICA)ボランティア事業を通じた
ラグビー指導者派遣のお知らせ

財団法人日本ラグビーフットボール協会は、独立行政法人国際協力機構(JICA、田中明彦理事長)のご協力をいただき、弊協会の取り組むアジアラグビーへの貢献活動「アジアスクラムプロジェクト」の一環として、JICAボランティア事業を通じ、ラグビー指導者3名を以下の通りアジアの2カ国に派遣することになりました。

本派遣では、派遣対象国におけるラグビー競技の発展を目的に、地域レベルでの青少年を対象にした普及活動、クラブチーム及びナショナルチーム等の競技能力向上に向けた技術指導、また、現地のコーチやスタッフに対する指導者育成を目的に活動を行います。

今回は、満20歳から満39歳を対象に開発途上国からの要請に基づいてボランティアが自分の技術や経験を活かして活動するJICAの「短期ボランティア(青年海外協力隊)」としての派遣となります。

「アジアスクラムプロジェクト」は、弊協会がホストユニオンとなってアジアで初開催するラグビーワールドカップ2019の成功に向け、アジアラグビー界の普及・強化やアジアの国同士の協力体制構築に取り組む活動です。

事業の取り組み

【JICAボランティア事業とは】

JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、JICAが実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。その主な目的は、(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与、(2)友好親善・相互理解の深化、(3)国際的視野の涵養とボランティア経験の社会還元です。

なかでも、青年海外協力隊は1965(昭和40)年に開始された長い歴史を持ち、これまでにのべ3万7000人を超える方々が参加しています。

応募時に20 - 39歳(青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア)、40歳 - 69歳(シニア海外ボランティア/日系社会シニア・ボランティア)の日本国籍を持つ方が参加しています。活動分野は農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたります。自分の持っている知識、技術、経験などを生かせるのがJICAボランティアの特徴です。派遣期間は原則2年間ですが、1カ月から参加できる短期ボランティア制度もあります。

派遣者・派遣先・派遣期間

【ラオス派遣】
氏  名: 高濱 丈輔 (たかはま じょうすけ)
生年月日: 1977年4月15日(35歳)
出  身: 京都府
所  属: 日本ラグビーフットボール協会
派遣期間中の役職: ディベロップメントオフィサー
派遣先: ラオス・ビエンチャン市シサタナック郡(予定)
派遣期間: 2013年3月27日(水) - 6月26日(水)
【スリランカ派遣】
氏  名: 古川 新一 (ふるかわ しんいち)
生年月日: 1980年9月16日(32歳)
出  身: 大阪府
所  属: ヤマハ発動機株式会社
派遣期間中の役職: ディベロップメントオフィサー
派遣先: スリランカ・クルネーガラ県クルネーガラ(予定)
派遣期間: 2013年3月26日(火) - 6月23日(日)
氏  名: 白馬 悠 (はくば ゆう)
生年月日: 1983年5月25日(29歳)
出  身: 茨城県
所  属: 日本ラグビーフットボール協会
派遣期間中の役職: ディベロップメントオフィサー
派遣先: スリランカ・バドゥッラ県バドゥッラ(予定)
派遣期間: 2013年3月26日(火) - 6月23日(日)

派遣者のコメント

高濱 丈輔 ディベロップメントオフィサー

「このような機会を得られたことを喜んでいます。参加の拡大から国際競技力の向上まで、ラオスのラグビーの発展に尽力したいと思います。併せて、このアジアスクラムプロジェクトが、アジアで初めて開催されるラグビーワールドカップ2019に向けて意義あるものになるよう努めます」

古川 新一 ディベロップメントオフィサー

「JICAボランティア事業を通じ、スリランカのラグビーの発展に携われる事を、大変嬉しく感じています。スリランカではラグビーが盛んで、クリケットに次ぐ人気のスポーツです。スリランカのラグビーの発展に貢献し、両国の友好関係が深まるようベストを尽くします」

白馬 悠 ディベロップメントオフィサー

「昨年のニュージーランドへのコーチング留学に続き、このような機会を得られたことを嬉しく思っています。2019年の日本でのワールドカップ開催に向けて、アジアのラグビーの発展に貢献してきます。日本の指導者の代表として日の丸を背負い、スリランカのラグビーの普及、強化に貢献出来るよう、精一杯頑張ります」

■ 「アジアスクラムプロジェクト」事業の取り組み

●概要 ラグビーワールドカップ 2019開催国としての理念「アジアのためのワールドカップ」を実現し、 2020年以降にも続くアジアラグビー発展のため、日本協会として具体的な活動に取り組んでいく主体として発足。
●目的 アジアにおけるラグビーの普及発展/アジアにおける日本のプレゼンス増大/日本で開催されるラグビーワールドカップ 2019へのサポート体制作り/日本人指導者・アドミニストレーターの育成

●「アジアスクラムプロジェクト」活動報告ホームページ(http://www.jrfu-asianscrum.jp

アジアラグビー貢献プログラム「アジアスクラムプロジェクト」の内容の紹介と、アジア地域でのラグビーネットワークの構築を目的に、指導者派遣など 2012年1月から実施しているプロジェクトの活動を報告しています。

<参考資料>
アジアラグビーフットボール協会 加盟国

アフガニスタン、ブルネイ、カンボジア、中国、台湾、グアム、香港、インド、インドネシア、イラン、日本、ヨルダン、カザフスタン、韓国、キルギス、ラオス、レバノン、マカオ、マレーシア、モンゴル、パキスタン、フィリピン、カタール、シンガポール、スリランカ、タイ、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(英字表記順)