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筑波大学の古川監督(左)と内田キャプテン |
筑波大学
○古川拓生監督
「本日はありがとうございます。1年間、国立に戻ってきて2つ勝って日本一になることを目標にしてきましたが、達成することができませんでした。強い帝京さんということは十分に分かっていましたが、この舞台で自分たちの色、形を出そうとして、帝京さんの圧力の下、戦ってミスが出ました。まだまだ、頂点に立つ力はなかったのだと思います。今日のメンバー、チームメイト、スタッフ、誰一人満足していません。しかし、国立・決勝という最高の舞台で、私たちのこの一年の成果をお見せすることはできたと思います」
──風下で12点差、ハーフタイムの指示は?
「今日の風は、ほとんどゲームには影響しないレベルでした。眩しいかどうかだけ、キャプテンと話したくらいです。前半は、自分たちのミスからインサイドブレイクされました。オーバーラップしてディフェンスで飛びだしたり、タックルで飛び込んでしまったりするミスです。それをなくすことと、アタックではもう少しサポートプレーヤーをボールキャリアーの真後ろにおいてボールを動かすよう指示しました」
──後悔するとしたら?
「おそらく、帝京さんとしては、筑波にボールを持たせず、勢いを出させないようにするために、前半は自陣からしっかりボールを動かして来たのだと考えます。筑波としては、いかに前で止め続けるかがポイントでしたが、組織ディフェンスを崩して、一人飛び出してしまった結果、得点されました。筑波としてやらねばならないことが、この舞台で出せなかったのは残念です。抜かれるなら外側がセオリーですが、帝京さんはフィールドの中央を突破し、最短コースで前進し、そのまま帝京さんの流れになってしまいました。非常に残念です」
──この後、強化すべき点は?
「この舞台で、帝京さんは勝つことを考え、一つのチャンスをモノにしてきました。絶対に逃げないことが重要です。逃げずに勝負しないと。ボールを動かし続けてフィジカルの部分を乗り越えていくことです。今日は穴をつくることができませんでした。やはり、そこが帝京さんの圧力だったと思います」
──4年続けて勝つ帝京の強さは?
「素晴らしいチームです。集団、そして各自が自分たちの責任を果たし、規律の中でやっています。これから、筑波の色、筑波らしさを基に、乗り越えることを目標にしていきたいと思います」
○内田啓太キャプテン
「本日はありがとうございます。この試合に関しては、すべて結果にこだわっていました。帝京さんは我々より強かったです。日本一を達成できなかったのが残念です」
──ペナルティを狙わず攻めたのは?
「3点狙えるところはすべて狙うプランでしたが、あそこまで深く攻め込み、モールで挑戦しようと判断しました。FWは練習していましたので、ラインアウトモールからトライを狙いに行きました」
──12月の対抗戦とどのように違ったのか?
「12月とは、接点や精度が全く違いました。今まで、帝京さんはキックだったのに、自陣から回してきて、フィジカルでどんどん前へ運ばれました。選手権にピークを持って来る帝京さんの取り組み方は勉強になりました。特にブレイクダウンの所は、人数を掛けなくてはいられなくなり、ターンオーバーはこちらもできたが、帝京さんの方がより多くできたと思います」
──4年続けて勝つ帝京の強さは?
「本当に強いチームです。見習わなくてはいけません。去年、初めて帝京さんに勝つにはどうするかを考えさせられました。そう思わせてくれる帝京大学さんを尊敬しています」 |