明治大学 45-21 近畿大学
【セカンドステージ 2012年12月16日(日) /埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)】
第49回 全国大学選手権大会
会見リポート
 

近畿大学

○中島茂 部長兼総監督

「明治大学さんとは10年前の選手権で対戦した。大変実績のあるチームで王道のプレーを行う。ただその分、我々としては戦いやすい相手と考えていた。しかしFWのモールが強いので自陣ラインアウトモールを防ぐ練習をしたが、そこはうまく抑えられなかった。またハーフ団を動かさないこともポイントと考えていたが、前半10分までは絡みよくDFできていたが、インターセプトでトライを取られてからは受けに回ってしまった。後半接点の激しさをやり直そうと指示したが、修正できないところもあった」

○山田一輝キャプテン

「10年前の勝利をもう一度目指そうということで1週間やってきた。試合の入りは集中してそれができた。また後半も修正してやれるところもあったと思う。先週の東海大戦よりは点を取れたことが収穫」

──アタックではあと一歩で取りきれない、ディフェンスでも頑張っていたが止めきれないといった印象があったが、それはなぜか。

○山田キャプテン
「コンタクトゾーンでの強さが一番の大きな違い。ボールキープはできていたが、なかなか前に出れず、ダブルタックルしてもどうしても前に出られてしまうところがあった」

──明治大はやりやすいという話があったが、東海大戦よりも近畿大らしさが出ている印象をうけた。何か先週と変えたことは。

○中島総監督
「2年前の選手権を経験したのが22人中4人のみ。そのため東海大戦は地に足がつかないところがあった。一戦目を経験したことが精神的に大きく、リラックスできていた」

 

明治大学

○吉田義人監督

「熊谷の風が非常に強くグラウンドコンディションに苦労した。前半あえて風下を選択した。アタックのバランスが良く4トライできたことは評価できる。風上の後半もキックを使いながら敵陣に進み、安定したセットからFWを前面に出してトライをとることができた。ただディフェンスが整備されているにも関わらず簡単にトライをとられていたことが課題。しかし、しっかり2勝して来週に進めることは一つの成果」

○竹内健人キャプテン

「近畿大さんはディフェンスのセットが早いので、接点で前に出る、縦にボールを運ぶことを意識した。ディフェンスに関しては、来週に向けてもう一度組織をつくりなおしたい」

──ファーストスクラムで相手にターンオーバーされたが、その後どう修正したのか。

○竹内キャプテン
「自分たちの間合いでできれば大丈夫だと思った。後半はそれでもうまくいかない部分があった」

──来週の東海大戦に向けては。

○吉田監督
「東海大さんはFW全員が100kg超で大きくて力強い上に、バックスとのバランスも良くダイナミックにグラウンドを広く使うラグビーをする。ただうちは自分たちのラグビーで真っ向勝負するのみ。FWを前に出しながら積極的に攻めていきたい」

──強風の戦い方で戦略を変えた部分は。

○吉田監督
「近畿大学さんの分析は事前に選手へ伝えてある。そのためゲームになればすべてキャプテンにまかせている。今日の前半風下の選択もそう。前半風下で我慢して、後半相手の運動量が落ちたところで風上を利用して相手を圧倒するというプランだった。選手が成長してくれている」