11月 ヨーロッパ遠征 日本代表メンバー | スケジュール | 国内事前合宿レポート | ヨーロッパ遠征レポート | ヨーロッパ遠征レポート3 ■2012年11月16日(金)グルジア・トビリシ 試合前日、試合で使用するロコモティブ・スタジアムで前日練習を行いました。 練習初めこそ小雨が降っていましたが、本格的に練習を始める際には青空が見えてきていました。 ロコモティブ・スタジアムは約35,000人の収容人数だそうで、通常はグルジアサッカー協会が使用しているそうです。 明日の試合は20,000人くらいが見に来るのではないかとのこと。とてもいい雰囲気になりそうです。 色とりどりの椅子が印象的です。 練習はいつも円陣からスタート。 そしてウォーミングアップの一環としてTKトレーニングです。姿勢を低くして入ること、常に心がけながらやっています。 試合を想定してのチーム全体練習です。 選手からも大きな声が出ていて、雰囲気もとてもいいです。 練習後には記者会見が行われました。ジョーンズ ヘッドコーチと廣瀬キャプテンが出席しました。 グルジア語、英語、日本語が飛び交うとてもインターナショナルな記者会見となりました。 「ベストな準備ができている。グルジアはアスレチック性が高いチームなので、チャレンジできる。モンペリエでプレーしているNo8に注意しなくてはならない」とジョーンズHC。 廣瀬キャプテンは「今回のツアーの目的は強い国と戦うということなので、グルジア戦はいい機会です。自分たちのラグビーを変えずにやりきりたい。FWは厳しい状況だろうけど、BKとしてフォローしてあげたい」と語っていました。 また、夕方のチームミーティングでは、明日の試合に備えて国歌の練習が再びマイケル・リーチ選手の先導のもと行われました。 外国人選手、スタッフは前に出てみんながチェックしながらの国歌練習でしたが、みんな完璧! 明日の国歌斉唱でもきっちり歌って勝利をつかみたいです。 最後は選手たちだけで恒例のシューズ磨きが行われました。 明日のグルジア戦、日本時間20時キックオフです! ■2012年11月15日(木)グルジア・トビリシ 今日はグルジアに来てから初めての晴天でした! この数日間は曇っていたり、小雨が降ったりと、天気に恵まれませんでしたが、週末のテストマッチに向けてどんどん快方に向かっていくようです。今日は青空が見えましたが、風がとても強く、雲がどんどん流れていくほどでした。 BK陣はホテル内のジムでウェイトトレーニング、FW陣は練習場の室内ジムでウェイトトレーニング。 グルジア戦でも先発する長江選手はなんと180kgのベンチプレスをあげてました! その後は外に出て、風が強い中でしたが、ラインアウトの練習を入念に何度も繰り返しました。 繰り返す中で違和感があれば、選手同士で何度も集まって話し合って修正を入れました。 グルジアでも補食は健在。中でも一番人気はみかんです。選手たちによるとかなり日本のみかんに近く、種もなく甘くてとても食べやすいそうです。ツイ選手はいつも複数個をつかんでバスに乗り込みます。 そして昨日のステーキハウスでは1200gのTボーンステーキをペロリと平らげていた“三兄弟”のうちの山下選手、浅原選手。今日は日和佐選手、太田選手と一緒に、補食でもガッツリです! この後、すでにBK陣がいるトビリシ市内の温泉にFW陣も合流。トビリシ市内は古い建物だけでなく近代的な建物と融合していて、とても魅力的な街でした。 温泉周辺は硫黄のにおいが充満していて、まるで日本の温泉街のようでした。すでに一風呂浴びてすっきりしたBK陣は、隣のカフェで優雅にFW陣を待っていました。 午後もホテル内でリカバリーに充て、心も体もリフレッシュした日本代表。グルジア戦のメンバーも発表になりました。 「グルジアはルーマニアよりももっとアスレチックなバックローもいて、10番の選手も左キックなど、われわれもクリエイティブなプレーが必要だ。今回は23人に入らなかった選手もとてもがんばっていて、セレクションが本当に難しい」とジョーンズ ヘッドコーチ。 明日はとうとう試合会場のロコモティブ・スタジアムで試合前日練習です。 ■2012年11月14日(水)グルジア・トビリシ 今日の早朝練習は、いつもの通りのジムでウェイトトレーニングをする選手、少しリラックスしてプールやジャグジーを使う選手とわかれました。 ルーマニア戦後、少し別メニューで調整していた大野選手ですが、この日は全体練習に参加して元気な姿を見せました。 全体練習の合間にも、日本の事前合宿で高阪スポットコーチに教わったTKトレーニングを実践。至近距離から姿勢を急に低くする練習です。 FW陣はスクラムマシーンを使ってのスクラム練習。この日もダルマゾ スポットコーチの目が光ります。 「ビデオを見ながら足のポジションなどの確認をしました。ヨーロッパでは角度を変えていろいろな方向から押したりします。日本のスクラムはヒットしたら押し続けないのが普通みたいですが、ヨーロッパでは押し続けるのでそのようなことを教えています」とダルマゾ氏。 スクラムマシーンに座って押されないようにコントロールしているのはホラニ選手、ブロードハースト選手の2人。なんだか余裕に見えますが、まだ押される前だからですね。 そしてジョーンズヘッドコーチとプライヤーS&Cコーディネーターもその役目に。 FW陣のパワーの前にずいぶんつらそうでした。 最後はスクラムの実践です。 昨日はBK陣から仙波選手がスクラムに入っていましたが、この日は有賀選手が入り、万が一FW陣にシンビンが出たときのための練習を行っていました。 夜はチームディナーでステーキハウスに行きました。 田村選手、浅原選手、山下選手のはなんと1200gのTボーンステーキ。 そして太田選手、田邊選手はラムステーキ。こちらも巨大です。 みんなもちろん完食!力をつけてグルジア戦に向けて万全です。 ■2012年11月13日(火)グルジア・トビリシ FW陣の早朝練習は、ルーマニア戦のスクラムをダルマゾ スポットコーチに分析してもらい、悪かった部分を修正していきました。まずは映像をみながら、どうしてこのときのスクラムはこうなってしまったのか、というのを選手に確認し、それに対する改善策を見出していきます。 そして、実際にどのようにすればよいのかというのを組みながら説明されました。 また、ジムでの早朝練習には、この日が最終日となってしまったボーズウィック スポットコーチの姿も。現役でサラセンズのキャプテンでもあるボーズウィック スポットコーチだけに、時間を見つけて自身のトレーニングも行っていました。 そのボーズウィック スポットコーチが去る前の午前練習では、入念にラインアウトの確認が行われました。 ラインアウトからモールの練習も。 BK陣は室内でのウェイトトレーニングです。 堀江選手、太田選手はいつものように階段を使ったスローの練習。真壁選手が受けてくれています。 午後の練習前にチームミーティングが行われましたが、そこでお世話になったボーズウィック スポットコーチより挨拶がありました。「この9日間みんなと一緒に過ごせてとても楽しめました。先週ルーマニア戦の前に思い出を作ろうという話をしました。今まで自分はたくさん試合をやってきたけど、残念ながら覚えていないのです。でも、ここ1つだけ忘れもしない試合ができました」。サラセンズに戻っての活躍を心より応援したいですね。 午後はチーム全体での練習が終わり、FW陣とBK陣にわかれてのユニット練習。FW陣は早朝練習で行ったスクラムの実践練習をグラウンドで行いました。 練習の最後はグルジアのボールを使ってのキック練習を田邊選手、五郎丸選手が行っていました。 ■2012年11月12日(月)グルジア・トビリシ 前日は一日かけてグルジア・トビリシまで移動したため、プールなどでのリカバリーでしたが、この日は早朝からのいつもの練習の始まりです。 ルーマニア戦の出場時間が短かった選手らを中心に朝6時から順番にホテル内のジムでウェイトトレーニングです。 この日は残念ながら小雨がぱらつく曇り空で気温も8度くらいと寒い中での練習となりました。練習はホテルからバスで約30分ほどのアブチャラ・スタジアムで行いました。 このスタジアムは人工芝と天然芝のグラウンドがそれぞれ一面ずつあります。 午前中は人工芝のグラウンドを使用しての練習です。FW陣はラインアウトの練習ですが、アップするのに速さを競い合ってます。 BK陣は室内でのウェイトトレーニングです。 パスの練習。最初はテニスボールでのパスからスタート。 ワイズマンテルコーチが途中でラグビーに変えます。 その後さらにボールを1つ投入して、ボールは2つに。受け取り側だけではなく、出す側のタイミングも重要です。さすがに2つのボールを扱うときは難しそうでした。 この日、午後練習の前にはチームミーティングも行われ、ルーマニア戦のレビュー、そして今週末に控えるグルジア戦へ向けてのミーティングが行われました。 午後は天然芝のグラウンドを使用しての練習でした。 FW陣はスクラム練習。フランスでの合宿の際に急遽数日間参加してくれた元フランス代表のマルク・ダルマゾ氏を再度招聘してのスクラム練習です。この日も「アン・ドゥ・トロワ!」の掛け声が響きました。 堀江選手のスロー練習、伊藤選手が階段上で受けます。 この日は地元グルジアのTV局「TV9」が取材に訪れていて、ジョーンズヘッドコーチや小野選手のインタビューも収録しました。地元での関心の高さが伺えますね。 ■2012年11月11日(日)ルーマニア・ブカレスト→グルジア・トビリシ 昨日はルーマニア戦にて歴史的勝利を収めた日本代表! この日はルーマニアから次の決戦の地、グルジアへ移動です。 その前に、ルーマニア戦の前日の様子を少しお届けします。 試合前日にチームの慣例となっている靴磨きです。 チーム全員で翌日の試合で履く靴を磨きあげます。 その靴磨きもいいパフォーマンスにつながり、10日のルーマニア戦では34-23での勝利! 試合直後、円陣でジョーンズ ヘッドコーチ、廣瀬キャプテンによるスピーチの後でのチーム全員 での記念撮影です。 「今までのいろいろな人たちの分も喜ぼう!」と廣瀬キャプテン。 試合終了後は、アフターマッチファンクションが開催されました。 そして、本日は朝からトルコ・イスタンブール経由でグルジアの首都、トビリシへ移動してきました。 残念ながら本日は雨の中の到着となりましたが、夕方でも厚めのコートが必要だったルーマニアと違い、グルジアはあたたかく感じます。 ホテルへ到着後、ホテル内のプールやジャグジーを使ってリカバリーを行いました。 5つ星のホテルだけあって、施設もとても充実しています。 そしてジャグジー。 前回のルーマニアでは水風呂でしたが、ここではしっかり温水。 みんなすっかり温泉気分でジャグジーは大人気でした。