8月1日(水)
本日より、ラグビーのメッカである長野県上田市・菅平にて「KOBELCO CUP 2012 第8回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会/第2回全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」が行われました。快晴に恵まれた開会式では北信越ブロックから鈴木結選手がU17、18の男子選手と選手宣誓を行い、ブロックの代表として全力でプレーすることを誓い、3日間にわたる大会の幕が切って落とされました。(→試合結果)
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選手宣誓 |
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萩本氏によるラグビー講習会 |
予選リーグとエキシビションマッチが翌日に控える女子選手たちは、セブンズの競技を行う経験者グループとエキシビションマッチを行う初心者グループに分かれ、レベルに合った講習会を実施。
経験者グループは吉岡麻里子氏、徳永剛氏(女子セブンズアカデミースタッフ)とパウロ・ナワル氏(男子7人制日本代表スキルコーチ)のもと花園女子セブンズ、セブンズアカデミーのセレクションを兼ねたセブンズアカデミーセッションを行いました。日頃、まとまった人数で練習ができない選手たちにとって、同じ志を持った同世代のプレイヤーと一緒にラグビーができたことは非常に価値のあるものだったようです。
また初心者グループは萩本光威氏(女子日本代表ヘッドコーチ)、大畑大介氏(元日本代表、神戸製鋼コベルコスティーラーズ アンバサダー)をメインコーチとして、翌日にエキシビションマッチでタッチフットが行えるように、分かりやすく楽しいメニューでラグビー講習会を行いました。ラグビーを始めて数か月の選手たちは、初対面となるチームのメンバーに戸惑いもあったようですが、講習会終盤の実戦形式のタッチフットではチームで積極的にコミュニケーションを取り、巧みにオフロードパスを繋いでトライを取るなど、講習会前とは見違えるほど上達していました。
夕食後の座学の講習会では今年4月にセブンズアカデミー海外留学プログラムでニュージーランドへ留学した小出深冬選手(関東ブロック)からの報告、そして「この大会からオリンピック選手を!」の大会テーマから、オリンピックを身近に感じてもらうため、池田めぐみ氏(フェンシング・2004アテネ/2008北京オリンピック出場)をお招きし、世界で戦うために必要なこと、自己管理の重要性、オリンピックへのこだわりなど、池田さんご自身の経験をもとに、選手との対談を交えながら講習会を行いました。講習会の終わりに「オリンピックに挑戦したい人は?」の問いに対して、沢山の選手が手を挙げたことはオリンピックに対する意識の変化の表れだと感じております。
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ナワル氏によるセッション |
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大畑氏から指導 |
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セブンズアカデミーセッション |
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経験者グループチーム練習 |
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ナワル氏からアドバイス |
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ラグビー講習会 |
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池田めぐみさんトークセッション |
8月2日(木)
2日目、晴天の中、予選リーグ、エキシビションマッチが行われました。経験者グループは、この大会に向けてブロックで練習を積んできただけあり、コンビネーションが取れたプレーでたびたび観客を沸かせており、昨年に比べてレベルが上がっているのが感じられました。初心者グループは前日に練習したタッチフットでエキシビションマッチを行いました。ゲームを重ねるごとに上達を見せ、経験者グループでも通用しそうなプレーも多くありました。
夜のレセプションでは大畑大介氏(元日本代表58キャップ・神戸製鋼コベルコスティーラーズ アンバサダー)の講演会「為せば成る」が行われました。大畑氏からはご自身の体験をもとに多くのアドバイスをいただき、「あなた達にはオリンピックに挑戦できる権利、可能性がある。是非、オリンピックに向けてチャレンジしてほしい」と語られました。テレビを通して元日本代表のプレーを見ていた選手たちは、レセプションが終了した後も大畑氏と写真と撮るために長い列を作っていました。
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エキシビションマッチ |
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予選リーグ |
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初心者グループ1対1の練習 |
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初心者チームトーク |
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大畑氏による講演会 |
8月3日(金)
最終日となった3日目、日に日に上達していく初心者グループは、タッチからホールドにステップアップしてエキシビションマッチを行いました。選手の中には「タッチよりホールドの方が面白い」「来年は経験者グループで出場したい」というコメントもあり、来年は経験者グループからの出場に意気込む選手が多く見うけられました。
経験者グループの決勝トーナメントでは白熱した試合が繰り広げられました。結果はカップトーナメントでは関東ブロックが九州ブロックを36‐0で破り、昨年に引き続き優勝し二連覇。プレートトーナメントでは近畿ブロックが北海道・北信越ブロックを55-0で破り優勝しました。
昨年から実施された本大会ですが、2016年リオ五輪でセブンズが採用されることを受け、各地で女子セブンズの強化が進んでおり、昨年と比べると地域によって多少の差があるものの全体的にレベルが上がっているのを強く感じました。
この大会をきっかけに2016年、2020年五輪では日本代表として中心選手となるだろう彼女たちが、オリンピックでのメダル獲得に向けて頑張ってくれることを願っております。
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ハーフタイム |
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カップ決勝 |
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二連覇した関東ブロック |
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