再び、「現在日本最強チーム」で韓国へ![]() 87-0で大勝したカザフスタン戦メンバー(写真)をベースに最強布陣で韓国戦に臨むエディージャパン photo by Kenji Demura (RJP) ジョーンズヘッドコーチ(HC)率いる日本代表の初陣だった第1節のカザフスタン戦(4月28日、アルマティ)のメンバーは、「日本で最も強いチーム」(ジョーンズHC)。一方、国内初お目見えとなった第2節のアラブ首長国連邦(UAE)戦(5月5日、福岡)は「歴代の日本代表の中でも最も若いチームのひとつ」(同HC)だった。 異なるセレクションポリシーで臨んだ最初の2試合で共に大差の勝利を収めた後の第3節。首脳陣の間ではUAE戦に続いて若手を試すプランも検討されていたようだが、韓国が香港にアウェーで勝利を収めたことで、その方針は転換されることになった。 再び「最も強いチーム」での戦いとなる韓国戦。発表された先発15人の顔ぶれは、カザフスタン戦メンバーをベースに、UAE戦でいいパフォーマンスを見せた選手が加わる構成となった。 ![]() photo by Kenji Demura (RJP) タイトファイブは、カザフスタン戦と全く同じ顔ぶれ(長江-有田-畠山、大野-真壁)。 FW第3列(望月-佐々木-リーチ)は微妙に組み合わせが変わったが、こちらも「現状のベスト」であることには変わりはない。 フランスから戻ったSH日和佐がリザーブに BKはインサイドCTBが田村優から立川理道に替わった以外、カザフスタン戦先発メンバーのままとなった。 ![]() UAE戦に続いてインサイドCTBに入る立川(中央)。SH藤井(左)、SO小野と共に攻撃シェイプ維持のキーマンとなる photo by Kenji Demura (RJP) 小野、立川と共にアタックシェイプを維持する役割を担うSHとして3試合連続で先発出場する藤井淳は「サニックスと練習して、久々にラグビーをやったという感覚になった。つま恋(=1次合宿の行われた静岡・ヤマハリゾートつま恋)で最初に集まってから1ヵ月が経ち、みんなのシェイプへの意識がすごく高くなってきている」。韓国戦で新しいジャパンのラグビーが進化しそうな感触を語った。 一方で、藤井には強力なライバルが現れた。6日に留学先のフランスから帰国したばかりのSH日和佐篤が代表合宿に合流。早くも韓国戦のリザーブに名を連ねたのだ。 ポジション争いが激化しているのはSHだけではない。UAE戦で6トライを奪う衝撃的な史上最年少代表デビューを飾ったWTB藤田慶和は、今回はバックアップメンバーとしての帯同で、韓国戦登録予定メンバーの22人からは外れた。「11番」を奪い返した格好のベテランWTB小野澤宏時は、「僕自身も伝えられることは伝えているし、グラウンドでのフェアな競争はチームの成長にとって、とてもいいこと」だと語る。 ![]() カザフスタン戦で3トライを記録した後、UAE戦を欠場したWTB小野澤も復帰する photo by Kenji Demura (RJP) 実際、ジョーンズHCが藤田に関して「いまはまだ学ぶべきことがあるが、来季にはレギュラーになっているかもしれない」と語るなど、日本代表69キャップを誇り、テストマッチで積み上げたトライ数も世界6位の小野澤とて、現在のポジションが安泰ではないのは、一番良くわかっていることでもあるだろう。 「韓国は精神状態が大きな影響力を持つチームなので、前半、韓国が激しくきた時間帯に、こちらがしっかりコントロールした状態でプレーできるかが重要になる。バックスリーは7人制でも活躍するなどスピードがあって要注意だが、フィットネスとスキルレベルを意識していけば大丈夫」とジョーンズHCは見ている。 text by Kenji Demura ![]() フランスから帰国したばかりのSH日和佐がリザーブ入り。「時差ボケは1日で治った」とコンディションの良さをアピール photo by Kenji Demura (RJP) ![]() photo by Kenji Demura (RJP) |
2025年男子日本代表 国内開催試合 キックオフ時間のお知らせ
2025.4.25 (金)
15人制男子日本代表WBB日本代表戦