■2012年4月7日(土) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

合宿6日目、いよいよ2012年度日本代表、最初の合宿最終日となりました。

午前中のみの練習ですが、フィットネスメニューも組み込まれ、世界一のフィットネスを目指す日本代表に、楽な練習はありません。
「みんな疲れていて、コンディションも人それぞれだと思うけど、自分のベストを出して、マイチーム、ワンチームを目指して、最後まで頑張ろう」(廣瀬キャプテン)

フィットネスを間に挟みながら、フォワードはスクラム、バックスはサインプレーの確認などを行い、約1時間10分の練習の最後は、ブレイクダウンでのコンテスト有りの実戦形式の練習が行われました。

キックなどを交え、これまで取り組んできたアタックの「シェイプ」(「型」のようなもの)を試していきます。

素晴らしいプレーをする選手、注意を受ける選手、この合宿で培ってきたものを各々が発揮しようと、疲れも見せずグラウンドを大きく使ってプレー。

そして合宿最後の練習も終了しました。

練習の終わった後は、選手たちも達成感と合宿終了の喜びで、自然と表情が明るくなります。
「この合宿、みんなよくやったと思う。加えて、初日の大雨のあとグラウンドの水をスポンジで吸ってくれた施設の方々や、支えてくれた周囲の人たちへの感謝も忘れないようにしよう」(廣瀬キャプテン)

解散前のチームミーティングでは、今合宿のスタッフが選ぶMVPがFW・BKでそれぞれ選出され、FWは、バランスよくチームへ貢献したとの評価で、LO伊藤鐘史選手、BKはグラウンドでも、ウェイトの際にも、どこにおいても「チームマン」であった廣瀬俊朗キャプテンが選ばれました。

「この短期間で、こんないいチームになると思わなかった。次の大阪でも、頑張りましょう」(伊藤選手)
「素晴らしい選手が集まる中、この合宿のMVPに選ばれて光栄。みんながサポートしてくれるからキャプテンを務められるし、みんながいいプレーをしてくれるから、自分も頑張れたのだと思う」(廣瀬キャプテン)

次の合宿は今月18日から、大阪・堺で行われます。28日のアジア五カ国対抗戦、初戦となるカザフスタン代表戦(カザフスタン・アルマティ)に向け、より実戦を意識した練習が行われることになります。

◎ジョーンズ ヘッドコーチ

「合宿を通しての選手の取り組む姿勢、態度は素晴らしかった。

フィットネスはまだまだだが、これからどういうプレーをしていくかを、この合宿では着手し始めたところです。

ディフェンスは次の合宿からやっていきます。選手のアタックの理解力は高かったと思います。

若い選手もよくやってくれました。未来の日本代表のラグビーがここにあります。

この合宿は、日本代表のスタートとして、いいキャンプだったと思います。
初日は嵐で、今日は青空に桜が映える、すばらしい天気。すごくいい兆しが見えてきたと思います」

最後に、静岡合宿でお世話になった皆さま、日本代表の応援に駆け付けていただいたファンの皆さま、そして、宿泊および施設使用でお世話になりました、ヤマハリゾートつま恋の皆様にこの場を借りて、感謝申し上げます。ありがとうございました。

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合宿最終日となりチームも打ち解けます 薫田ACと、チョーさんこと長江選手
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指示を受けるSOとCTB SHはこの二人
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ボールを越えて パスアウト 内田選手
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パスの出し先を確認 藤井選手 プレーを確認 畠山選手
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真壁選手と山下選手(右) ボールを持って突進 有田選手
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セットプレーは最重要課題 走る
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走る走る 走る走る走る!
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ラインアウトもコンテスト 最後の練習後の円陣。充実の顔が見えます
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笑顔もこぼれます
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練習を終えて。仙波選手と合宿FW MVP 伊藤選手(右) 桜も満開です。真壁選手と桑水流選手(右)
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ファンの皆さんも応援に来てくれました 朝から夜まで代表をサポートしてくれた福原さん(つま恋)
■2012年4月6日(金) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

合宿5日目、やや風が強いながらも今日も晴天に恵まれ、気持ちの良い気候の中、ヤマハリゾートつま恋・第1多目的グラウンドで練習が行われました。
今日は、昨日の4部練習から一転、午前中の1セッションのみで午後はリカバリーのみということもあり、選手の表情にも少し余裕が見られます。
しかし、フィットネスメニューも組み込まれた練習では、疲れがたまった身体をもうひと踏ん張りさせて、選手たちはメニューを消化していきます。
「勝ちたいと思ったらどういう練習をしていくか、みんな、わかるよね」(廣瀬主将)
試合を意識した「60分を超えてから」のフィットネス、そしてミスを減らしていくために、そして世界トップ10を見据えて、日々の練習が積み重ねられていきます。

午後はフィットネスの特別メニューを組まれた選手を除き、リカバリーとオフに充てられました。
新生日本代表の始動となった、静岡合宿もいよいよ残すところあと1日です。

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ベテランから若手まで 別メニューでも強度のある練習を
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抜群のフィットネスを見せる桑水流選手 第3列には走力も必要です
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第1列も走ります 中国電力の坪井選手
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クボタの立川選手も再合流 キャプテン、廣瀬選手
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リフティング スローは木津選手
■2012年4月5日(木) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

合宿4日目、折り返し地点となる今日は、早朝から夕方の練習まで、4部に分かれたタイトな日程。
まず朝6時からは、エアロビックトレーニングとスキルトレーニング。30分ずつの、内容の濃いプログラムが組まれます。
徐々に疲労の溜まってきた選手たちも、自らを奮い立たせ、明るく厳しいメニューを消化していきます。

朝食後にはまず1回目のグラウンド練習。ラインアウト、キックオフなどの各局面でのプレーを確認。
昼食を挟んで、ウェイトトレーニング。フォワード/バックスのユニットミーティングを経て、いよいよ本日最後の4セッション目。グラウンドでの練習へ。

短い合宿日程ながらも一歩ずつ前進している手ごたえを感じている選手たちは、日本代表が世界に示すラグビー、「ジャパン・ウェイ」に向けて、もう一段ステップアップするために、力を出し切ります。
日も落ちて臨時の照明設備に照らされる中、4部練最後のアタックのセッションは、一体感があり活気がみなぎる練習となりました。最後の円陣、「みんな疲れてると思うけど、一日一日、いい準備をして、少しずつでも積み重ねていこう」(廣瀬主将)
中心選手たちが声をかけあい、若手選手がくらいつきながら貪欲に何かを吸収し、チーム全体が一丸となって前へ進んでいこう、という姿勢が強く感じられる一日となりました。

明日の午前は練習、午後はこの合宿唯一のオフとなります。

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全力で、村田選手(手前) 各人の数値を見比べます
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積極的に声を、眞壁選手(右から2人目)
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ウォーミングアップ 小野選手から桑水流選手へ(左)
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村田選手にアドバイスする佐々木選手(左) 竹中選手とリーチ選手(右)
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東芝・望月選手(中央)
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姿勢をチェック。篠塚選手と橋本選手(手前) スクラムを組むごとに確認
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リーダー畠山選手を中心にスクラムレビュー ラインアウトからのフェーズ
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取材に答えるジョーンズHC
■2012年4月4日(水) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

昨日の天候とは打って変わって晴れ渡った空に、日本代表を祝福するような8分咲きの桜の花が映えます。

合宿3日目の午前中はスキルセッション。ウォーミングアップも様々な要素とメニューを用意して選手を飽きさせない工夫で、ジョン・プライヤー(愛称:JP)新ストレングス&コンディショニング(S&C)アドバイザーと、2011年日本代表に引き続きスタッフの太田正則S&Cコーチが選手の身体をほぐしていきます。

午後はウェイトトレーニングを挟み、FWがラインアウト、BKはアタックのセッションをこなし、最後はチームでアタック練習を行いました。ラインアウト練習では、リフティングのパートを繰り返し練習。今季から参加の中島正太新分析担当がその場その場で映像をモニターに映し、選手たちはセットを終えるごとに姿勢やタイミングのチェックを行いました。それぞれの練習は短いながらも、テンポよく進行する内容に、ジョーンズHCやワイズマンテル(愛称:ワイジー)新テクニカルアドバイザーの指示の声が合間合間に鋭く飛び交います。
1時間強の中身の濃い練習で、終了。

選手たちにも疲労の色は見えますが、昨夜のBBQの効果か選手同士のコミュニケーションも円滑化し、活気が周囲に伝わってくるような勢いが出てきました。
短い最初の合宿をよりよいものにするためにも、明日以降の合宿後半戦は、さらに選手の気持ちが前面に出てくることに期待です。

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■2012年4月3日(火) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

集合から一夜明け、本格的練習が本日からスタートします。
まず選手を待ち受けていたのは、エアロビックトレーニングと、スキルトレーニング。FWとBKに分かれ始まったエアロビックトレーニングでは、エアロバイクやダンベル、階段の駆け上り下りなどいくつかのメニューをこなします。また、ただきついだけではなく、達成度に合わせランクをつけて競争心をあおります。スキルトレーニングではパスのハンズアップなど基礎スキルを反復。
エアロビックでは、つかの間のオフを過ごした選手たちにとっては厳しいもの。苦しそうな顔が多く見られましたが、バックスで「ゴールド」を取ったのは最年長の小野澤選手。若い選手の手本となります。

早朝の練習を終え、ウェイトを挟んで夕方からはいよいよグラウンド練習。
ただ、予報では強力な低気圧が接近しており、練習が実施できるか…と懸念もありましたが、ジョーンズ新HCの「スタートには、いい日ね」の一言でグラウンド練習が決定しました。
練習会場に到着するまでは選手たちも大雨と強い風に、本当に外で練習をするのか…という雰囲気も漂っていましたが、グラウンドに向かって真っ先に飛び出したのはリーチ選手。そしてベテランの大野選手も続き、いよいよ選手たちも腹をくくってグラウンドへ飛び出します。
ひとまずグラウンドに出てしまえば、選手たちのスイッチも入り、声を出しあい練習がスタート。暴風雨の中、FW陣はスクラムの姿勢にこだわり生身対生身のぶつかり合い。
ボールも初日から使ってアタックセッションが行われました。

練習環境としては、よい日とは言い難い天候でしたが、それだけに印象深く、また選手たちの意気込みがより目に見える形での練習となりました。
嵐の一日を終えた、日本代表合宿2日目。本格的な練習も始まり、チームが日本代表としてこれからどのように成熟していくのか、ご注目ください。

◆夜はチームBBQを実施。スタッフも選手もポジション関係なく着席し、交流を深めました。廣瀬選手を始め、東芝の仙波選手や望月選手が音頭を取りながら、竹中選手の意外?な特技や、坪井選手のキャラクターが披露され、楽しい会となりました。徐々に選手同士の垣根も低くなり、会話も増えてきました。グラウンドの内外ともに「チーム」になって、困難や喜びを分かち合いながら上を目指していきたいものです。

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エアロビックトレーニング グラウンドでのトレーニング
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■2012年4月2日(月) at 静岡・ヤマハリゾートつま恋

いよいよエディー・ジョーンズ新ヘッドコーチが率いる新生日本代表の合宿開始となりました。
各地から集まってきた選手たちは、ノンキャップ組が半分以上占めるチームという新鮮な顔ぶれということもあり、最初は遠慮がちな雰囲気。
そして選手が集まった最初のミーティング。
「日本は高い可能性を持っている。明日からは『新しい』ラグビー、『日本』のラグビーをするのです。今、歴史を作るチャンスなのです」(ジョーンズHC)
選手同士の自己紹介、面談などを経て、夜には再びミーティング。翌日からの本格的キャンプスタートに備えます。
日本ラグビーが世界トップ10に入るための準備が、明日から始まります。

◆4月2日は、新スキルアドバイザーのスコット・ワイズマンテルコーチの誕生日でした!
しっかり誕生日をチェックしていた選手たちにより、ケーキで祝福。初対面がいきなり、誕生祝いとなりました。

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ジョーンズHCから日本代表が目指すところについて 薫田ACからはFWプレーについて
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新キャプテン、廣瀬選手主導でミーティング 代表初召集の森川選手と復帰組、長友選手(右)
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期待の若手、藤田選手と竹中選手(右) 祝福のケーキ