全国での『安全推進講習会』の実施に向けた、各ブロック別の伝達講習会が1月22日(日)の関東協会ブロックを皮切りに開催されました。
1月29日(日)には九州協会ブロック、2月5日(日)には関西協会ブロックで開催。今後この伝達講習会を受け、各都道府県協会において平成24年度の「安全対策講習会」が順次実施されます。

  挨拶する矢部達三・日本協会専務理事 挨拶する渡辺一郎・日本協会安全対策委員長
挨拶する矢部達三・日本協会専務理事

挨拶する渡辺一郎・日本協会安全対策委員長

現在、日本協会では「重傷事故撲滅」「安全なラグビーの普及・徹底」を最高のミッションとして掲げ、一丸となって取組んでいます。

その活動の一環として安全推進講習会を全国で開催し今年で4年目。
講習会は、日本協会に報告された事故を分析、データに基づいた安全講習カリキュラムを策定、全国のグランドレベルまで落とし込むことを目的に実施しています。

そして5年目となる平成24度は、昨年5月にIRB理事会において決議、変更となった「脳振盪」に関する規定にフォーカスを当てることとしました。これは、競技における脳振盪の受傷を、極めて慎重に取り扱うことを趣旨とし、「脳振盪の疑い」でも競技から退場となり、さらに練習や試合への復帰においても段階的なプロセスを踏むというよりプレーヤーの安全を重視した内容となっています。
これを受け、これからの講習会においても、全般的な安全対策に加えて、今般の規定変更の経緯や内容の理解を深め、来るべきシーズンに備え、さらに安全配慮が徹底されるよう展開をしていきます。

関東協会では、22日(日)、午前11時より港区の都立青山高校において、安全対策委員長、医務委員長、コーチトレーナーなど約100名のラグビー指導者、関係者を対象として伝達講習会を開催しました。

開会にあたり、日本協会の矢部達三・日本協会専務理事は冒頭の挨拶で、「ラグビーにおける安全対策のさらなる徹底」を強調、「ラグビーをさらに発展させていくことへの尽力とあわせて、この安全対策にしっかりと取り組んでいただきたい。」と述べました。

この後、渡辺一郎・日本協会安全対策委員長の挨拶、続いて同委員会の山田睦雄委員が、「脳振盪についてのレギュレーション改定に関して」と題し、実際のプレーにおける具体的な事例をもとに、医学的な見地から図や写真を使い、わかりやすく解説を行いました。

この後、同委員会の石渡利昭副委員長が、各都道府県での今後の安全推進講習会の開催についての説明を行いました。
出席者は熱心に耳を傾け、あらためてその重要性を再認識しました。

真剣に講習にのぞむ受講者
真剣に講習にのぞむ受講者