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天理大学の小松監督(左)と立川キャプテン |
天理大学
○小松節夫監督
「今日は27年ぶりの国立競技場で、前回、負けている分、今日は勝って決勝へ行こうと臨みました。関東学院さんの強みを出させず、うちの強みを出そうとしましたが、前半の風下で頑張るところで、存外ボールを動かせてトライが獲れ、緊張がほぐれたかと感じました。後半は、さすがに関東学院さんは良いアタックを見せ、崩れかけましたが、何とかトライが獲れて決勝に進出することができました。決勝では、今までやってきたことを出させたいと思います」
──ラック周辺のFWの出来は?
「うちはどちらかというとFWが固まって、BKが獲るチームです。体が小さいので、プレッシャーを受けるのは予想どおりでした。それをイーブンに受けることができればやれると思っていました。FWが弱点なのはしょうがないですね」
──帝京のFWは強いので、スクラムなどでの対策は?
「対策はもちろんしますが、どちらにせよ、FWがすぐに強くなれるわけではありません。BKが今日以上にバランスが取れたチームにならないと。楽には勝てないと思います」
──ハーフタイムの指示は?
「もうちょっと、モールに思い切ってディフェンスに行こうと。後半はこちらが風上になるから、関東さんはボールを動かして来るので、しっかりディフェンスしようと。キックオフから猛攻を受け、できなかったのですが」
──24回大会以来の関西勢の決勝進出だが?
「うちが少しずつ積み上げてきた集大成です。一つずつ勝ってここまで来ました。関西から関東に良い選手が流れるのは、我々がいくら強くなっても止められない流れです。ただ、ここまで来られたのは嬉しく思います」
○立川理道キャプテン
「今日の関東戦では、特徴である両WTBの決定力をしっかり抑えようと臨みました。両ウィングは抑えることができましたが、モール、密集戦でトライを獲られたのが反省点です。まだ試合があるので、しっかり修正したいと思います」
──試合前のトスは? 試合前の状態は?
「向こうが選択権を得てボールを選んだので、僕は、陣地は風下を取りました。慶應戦でも風下を取って、しっかり最初からキックでなくボールを動かしました。良い流れをそのまま持って行きたかったので選びました。僕は高校東西対抗で出ていますので、国立は初めてではないのですが、グラウンドに立って、風の向きやタッチラインの位置を確認しようとキョロキョロしました。ゴールキックは外したので、もっと練習が必要です。ほかの選手も良い状態で試合に入れたと思います」
──前半から流れをつかんだが?
「前半は風下なので、まず我慢してディフェンス中心でやっていこうとしましたが、ボールが動いて前進できました。手応えは終わるまで分からず、後半は0対0の気持ちで行こうと言いました。後半もボールを動かしながら前へ出ようとしたが、それが最初に相手にトライを獲られた理由だと思います」
──後半の2トライを獲られたのは?
「自分たちの気持ちの甘さが出ました。しっかり気持ちを切り替えて、前半のリードを忘れて、しっかりポジティブにとらえてディフェンスに行こうと伝えました」
──自分たちが歴史を作ったことについて?
「天理として最高はベスト4でしたので、今年はしっかりそれを越えることができました。もちろん、チーム目標は日本一です。これは一つずつ戦ってきた中で、みんなにもよく言ってきたことです」
──関東学院のマークは厳しくなかったのか?
「多分、マークされるだろうと思い、マークされるところでしっかり前へ出るという、プレッシャーが掛かった練習をしてきました。また、行けるところは自分も行こうと思っていました。それができたのは、FWが五分にやってくれたおかげです」
──関東と関西の違いは?
「FWの重さ、強さ、ブレイクダウンの激しさです。関西では味わえないようなしつこさを経験しました」 |