|
 |
|
関東学院大学の桜井監督(右)と田中キャプテン |
関東学院大学
○桜井勝則監督
「お疲れ様です。こういう素晴らしい環境でラグビーファン、関東学院ファンの皆様の前で試合ができて、関係の皆様に感謝申し上げます。こういう良い条件で早稲田さんと久々に試合することができました。本当に特別な思いで臨みました。早稲田さんがやってくることを、どうやらせないかがテーマで、ディフェンスでもアタックでも前へ出て行くことを意識した練習をしてきました。
前半は、早稲田さんが展開でなく割とキックや縦の攻撃をしてきましたので、そこを1人、2人としっかり倒して乗り越えることができました。前半の後半では、前へ出て行くことが功を奏して、あれだけトライを獲ることができました。後半は、当然、早稲田さんはボールを動かしてくると考え、とにかく前で止めようと指示しました。さすがに力のあるチームですので、だいぶトライを獲られました。今日はFWがこだわってくれて、非常に良いゲームができました。次の準決勝に向けて気を引き締めていきたいと思います」
──早稲田のハイパント攻撃が有効だったが?
「我々としては、回してつながれる方が嫌でした。キックになるとイーブンボールになりますので、我々としてはターンオーバーするだけです。2本トライされましたが、つながれる方が怖かったですね」
──モール攻撃について?
「春から関東学院はモールで押し込んで、BKに展開してきました。シーズンが深まり、かなり相手にモールの研究をされ、分断されたり、倒されたりしました。しかし、倒されてもサイドを突いていくことにこだわってきました。早稲田さんとしては、まさか関東学院がモールで前へとは考えなかったのではないでしょうか。当然、外へボールを回すのはうちのスタイルですので、溜めて、溜めて、外という、前半のトライはそういうトライでしたね」
──ようやく国立へ戻るが、この間の苦労は?
「本当に簡単に話せるものではありませんが、我々が最後に戻るのは1月2日の国立競技場だと思ってやってきました。それが叶うのは嬉しい限りです」
──どんな練習をしてきたのか?
「ブレイクダウンで、ダウンしたところに2人目、3人目が非常に速いのが早稲田さんです。そこで、オーバーされない意識で、なお乗り越えていくことが大事だと考え、2人目、3人目のサポートを何が何でも最優先させることを徹底してきました。それが非常に良いプレーにつながったと思います」
○田中圭一キャプテン
「試合に関しては監督がおっしゃったとおりです。選手としては、試合前にいつも言っていますが、勝っても負けても悔いがないように、全力で戦うという気持ちがああいう勝利につながったと思います」
──何が良かったか?
「FWのモールで前に出ることが良かったと思います。しっかりモールで前に出たので、BKを下げさせてトライが獲れたと思います」
──後半、同点にされ、よく我慢できたと思われるが?
「後半が始まる前、また0対0の気持ちで最後までやろうと言ったのですが、同点にされてもまだその気持ちがあったので我慢できました」
──かつての強さを取り戻したようだが?
「僕は1年生の時から3年生まで1回戦で負けて、悔しい思いしかありません。キャプテンになって、どうにか強くしたいという思いがありました」
──1週間の練習は?
「今日は、最後に練習でやってきたことを出せた80分でした。毎回、あとはどんな気持ちで戦うか、勝ちたいという気持ちを持って行こうと言ってきました。今週も関東学院らしいエンジョイする練習をやっていこうと思います」 |