平林泰三
日本協会公認 A級レフリー
大会名称: マレーシアコブラ10s
大会会場: マレーシア・クアラルンプール/ペタリング・ジャヤ スタジアム
開催日: 2011年11月12日-13日
参加チーム:
プールA: ペンギンズインターナショナル(英国)、コブラ(マレーシア)、NNKノースリンク(南ア)、上海RFC(中国)
プールB: トラディションRFC(日本)、ポンソンビー(NZ)、カシュアリナクーガーズ(豪州)、ASAL(マレーシア)
プールC: ナドロガRU(フィジー)、マッセイRFC(NZ)、ケープタウンRPC(SA)、NSワンダラーズ(マレーシア)
プールD: カンタベリーRFU(NZ)、ボルネオイーグルス(マレーシア)、NSシルバーバックス(豪州)、インパラ(ケニア)
結果: カップ優勝  = ペンギンズインターナショナル(英国)
プレート優勝  = ナドロガRU (フィジー)
ボウル優勝  = NSシルバーバックス(豪州)

○マッチオフィシャルズ

レフリー: アーロン・リトルウッド(シンガポール)
プルディト・フェルナンド(スリランカ)
カリス・コダゴダ(スリランカ)
ライミ・マンサー(マレーシア)
平林泰三(日本協会A)
清水塁(日本協会A1)
レフリーマネージャー: マニアム・クリシュナン(マレーシア)

○スケジュール

11月11日 AM 成田空港を出発
PM クアラルンプールへ到着、電車/タクシーにてホテルへ
レフリーミーティング
11月12日 コブラ国際テンズ DAY1
レフリーブリーフィング
レフリーチェアマンズディナー
11月13日 コブラ国際テンズ 最終日
アフターマッチファンクション
11月14日 AM コンディショニングトレーニング
大会フィードバックミーティング
PM クアラルンプール空港を出発
11月15日 AM 成田空港へ到着

○担当試合

11月12日: ポンソンビー 15-5 カシュアリナ
ボルネオイーグルス 28-10 NSシルバーバックス
コブラ 55-0 上海RC
ペンギンズ 19-17 コブラ
11月13日: カップ準々決勝
ボルネオイーグルス 5-0 ナドロガ
カップ準決勝
コブラ 5-0 カンタベリー
カップ決勝
ペンギンズ 12-10 コブラ

○大会中レフリング確認事項

* 競技規則 - 7人制ラグビーの競技規則を適用
* 試合時間 - レフリーが時間を管理する
* スコア  - レフリーが記入する(ARと連携しても良い)
* アシスタントレフリー - 試合前に必ずコミュニケーションを取る
* コンバージョン - トライ後40秒、PGは30秒を厳密に守る
* ファウルプレー - ハイタックルを厳格にペナライズする
* スクラム - スクラムを安定させる、ペナライズ判定を早くする

○まとめ

マレーシアでも長い歴史を持つコブラクラブの10人制国際大会へレフリー参加しました。この大会は、プライズマネー大会(優勝賞金)としても有名な大会ですが、今年は昨年の金額の3倍の賞金がかかっている事もあり、よりレベルの高いチームが大会参加し、非常にフィジカルで拮抗したシビアな試合が多く繰り広げられました。

試合時間は10分ハーフで(決勝は15分ハーフ)、1日に4試合のレフリー担当をする事もあり、コンディショニングには非常に気を使いました。また赤道直下に近い地理的な条件も加わり、亜熱帯の非常に湿度と気温が高い環境の中で、早朝7時から夜7時までグラウンドでレフリー活動をする過酷な2日間となりました。

また、活動スケジュールも、初日にマレーシア空港へ到着し電車とタクシーを乗り継ぎホテルへチェックインすると、約30分後にはすぐにレフリーミーティングや大会打ち合わせをし、過密なスケジュールで慌ただしく大会を迎え、怪我や情報不足等のリスクがある中で、最善を尽くしてパフォーマンス発揮する事に努めました。

今回の大会では、多くの代表クラス選手が参加しており、ニュージーランドのITMカップ代表選手、U20オールブラックス、トンガ代表、フィジー代表、サモア代表、ニュージーランドマオリ代表、ケニア代表等の顔ぶれがあり、より試合強度も上がり、プレーヤーコントロールの面では非常に多く学ぶ点がありました。

先の7人制大会で出た自分の課題をいくつか持って挑んだ大会となりましたが、1試合1試合の中で課題克服を少しずつ実感する事が出来、また、レフリングの安定感で評価を受け、決勝を任され非常に良い結果が出た事については、自分自身にとっての良い経験と自信になり、また新たに次のレフリング向上へ向かう大きなモチベーションとなりました。

今回の派遣に際し、非常に短期間での滞在になりましたが、貴重な機会を頂き、手配と受け入れをして頂きましたコブラクラブさまと日本協会審判委員会に多大な感謝をいたします。