Text by Kenji Demura ![]() オールブラックスのCTB、マア・ノヌー選手 photo by Kenji Demura (RJP) 世界ランキング1位のオールブラックスとニュージーランドでのワールドカップで対戦。 「日本はよくコーチングがされているチーム。ブレイクダウンはフィジカルで、スピードもある。彼らのペースでプレーさせることは危険だ」というNZ代表グレアム・ヘンリー監督のJKジャパンに対する認識もあり、「我々にとって最高のゲームをする」(同監督)ためのメンバーが並んでいたのだ。 開幕戦のトンガ戦でも、ターンオーバーからの一気のカウンターアタックでトライを重ねたが、グラウンドのどこであれ、ジャパンがボールを離した瞬間から、オールブラックスの高速アタックの脅威にさらされることになる。 対する日本はフランス戦の先発から10人を入れ替えた、6日前とは全く異なると言っていいメンバーで世界最強チームに臨むことになる。前述のとおり、攻守の大黒柱と言っていいニコラスライアンやフランス戦で全得点(2トライ、1ゴール、3PG)を叩き出したSOジェームス・アレジや、そしてそのアレジのトライに結びつくラストパスを出すなど落ち着いたプレーで攻守にメリハリをつけていたSH田中史朗などが欠場する。 「メンバー全員がハードワークをしてきた。30人全員の貢献がなければ、W杯目標を達成することはできない」 ![]() LO大野(右)、HO青木など、初戦ではプレーしなかったフレッシュなメンバーで世界ランキング1位に挑む photo by Kenji Demura (RJP) 前回の日本とNZの対戦は言わずとしれた1995年W杯での17-145の惨劇。 |