text by Kenji Demura
前半6分にFB上田泰平のトライで先制しながら、自分たちのミスからアメリカに2トライを奪われて8-14と逆転されて迎えたハーフタイム。 ジョン・カーワンヘッドコーチから激しいゲキが飛んだ。 あるリザーブ選手によると、「あんなに怒っているJKは初めて見た」というほどの激高ぶりだったようだが、そんな"ショック療法"も恐らくはいい方向に働いたのだろう。 後半に入ると、日本が自分たちのペースで試合をする時間帯が多くなる。 13分に、敵陣深くのスクラムから出たボールをSOマリー・ウィリアムスが自分で仕掛けてラック。NO8菊谷崇主将、HO青木佑輔とサイドを突いた後、もう1度ボールを持った菊谷主将がアメリカDFを打ち破ってトライ。
そもそも、「リポビタンDチャレンジ2011 ラグビーワールドカップ2011ニュージーランド大会 壮行試合」と銘打たれた今回のアメリカ戦。ジャパンにとっては、少々厳しい条件が揃っていた。 3週間に及んだイタリア合宿から帰国して、わずか5日後。多くの選手が時差ボケに苦しむなど、コンディションづくりが難しかった点もあったし、メンバー的にもイタリア戦から13人が入れ替わるなど一新。 短期間でコンディションを整えながらチームとしてのコミュニケーションとコンビネーションを高めていかなければいけない状況だったのだ。 しかも、前週のイタリア戦と今回のアメリカ戦はワールドカップ初戦のフランス戦へのセレクションマッチという位置づけがはっきりしていたのだが、仮想・フランスが強調されていたイタリア戦メンバーを引きずり降ろすかたちで、アメリカ戦メンバーが9月10日ノースハーバーでの先発を勝ち取るためには、相当のアピールをする必要があった。 そして、W杯前に日本で行う最後の試合。 「まあまあの内容」
今季、W杯を見据えて、「グッドからグレートへ」のチーム力の向上を目指してきたジャパン。 |
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