復調きざしの王者・南アにフィジー、サモアのパシフィック・ネーションズカップ勢と6カ国対抗の雄ウェールズが挑むText by Kenji Demura ![]() 2大会連続3度目の優勝を狙う南ア(写真右がHOスミット主将、左はWTBハバナ) photo by Kenji Demura (RJP) 前回覇者の南アフリカ(世界ランキング3位)、6カ国対抗の強豪ウェールズ(同6位)、そしてフィジー(同15位)、サモア(同10位)のパシフィック組という実力国が並ぶ。 前人未踏のワールドカップ連覇に挑む南アは、実に浮き沈みの激しい4年間を過ごしてきたと言っていいだろう。 エキセントリックな言動で批判の声も多いピーター・デビリアス監督に比べて人格者と評価されるHO/PRジョン・スミット主将が4年前同様チームをまとめられるかもポイントになるが、競争の激しいスプリングボクス第1列でスミット主将自身、レギュラーが確約されているわけではない。 前回大会では予選プールでフィジーに24-28で敗れて準々決勝に進めなかったウェールズは、過去にも91年、99年のW杯でサモアに敗れるなどパシフィックアイランダー系を苦手とする面もあるだけに、フィジーに加えてサモアとも対戦しなければならないプールDの戦いは厳しいものとなりそうだ。 フィジー、サモアともに、日本が初優勝を果たした7月のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)時とは、異なるメンバー構成でW杯に臨むことになる。 一方、サモアは7月の来日時のメンバーに加えて、センサス・ジョンストン(トゥールーズ)、HOマホリン・シュワルガー(ハイランダーズ)、WTBデイヴィッド・レミ(ロンドン・ワスプス)など、欧州やスーパー15の強豪チームでプレーするベテランが加わっている。 第4回大会から4大会連続出場となるアフリカの雄ナミビア(世界ランキング20位)だが、強豪ばかりの対戦相手かつ中3日でフィジーとサモア、同じく中3日で南ア、ウェールズと戦わなければならない厳しい日程もあり、史上初のW杯勝利を手にするのは厳しい状況だ。 |