■DAY17:2011年5月6日(金)タイ、バンコク
気温は30度を超え、照りつける太陽に圧倒される暑さです。カザフスタン代表戦を明日に控えた日本代表は、午前にはプールセッションを、午後にはストレッチを念入りに行いました。チームミーティングの後、午後5時、バンコク市内にあるスパチャラサイ・ナショナルスタジアム*に向けて出発しました。
*収容人員は3万5000人で、1935年に開設されました。サッカー日本代表が3大会連続のワールドカップ(ドイツ大会)出場を賭け、北朝鮮と戦ったスタジアムです。
ウォーミングアップのあとキャプテンズランを、アタック、ディフェンスの動きを先発メンバーとリザーブメンバーを入れ替えながら行いました。またキックキャッチ、ラインアウト、スクラムからのボールコントロールなど、キャプテンズランでは選手達が積極的に声を出し、明日の試合への士気を高めながら集中しているようでした。
「HSBC アジア五カ国対抗 2011」第2戦、日本代表対カザフスタン代表は5月7日(土)午後7時(現地時間)キックオフです。
●在タイ日本人向けの無料情報誌/フリーペーパー「週刊ワイズ/WEEKLY WiSE」に明日のカザフスタン戦のイベント情報が大きく紹介されていました。
入場料は、タイラグビー協会を通して、東日本大震災及びタイ南部洪水被害の義援金として、寄付されます。
●本日は大野均選手の33回目の誕生日でした。お誕生日おめでとうございます!
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念入りなストレッチ |
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手前から木津選手、リーチ選手、小野澤選手 |
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谷口選手。奥は平島選手 |
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バースデーボーイ大野選手 |
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太田コーチ&ヒューメコーチ |
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木津選手、リーチ選手 |
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ATSセッション堀江選手、藤田選手 |
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スパチャラサイ・ナショナルスタジアム |
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スパチャラサイ・ナショナルスタジアム |
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サワディカップ(タイ語でこんにちは)。
世界を渡り歩くラガーマン、ジャックです。
今回のFUMI@代表遠征日記は、日本代表の試合前の雰囲気をご紹介します。
試合前の雰囲気作りは各チーム、各個人、違うものがあると思います。
日本代表の試合までの流れは、会場到着 → テーピングを巻く&個人で気持ちを作る → ドレスチェック → 個人ウォーミングアップ → 全体ウォーミングアップ → JKトーク(戦術面やメンタル面) → そして最後に菊谷キャプテンの熱い言葉で気持ちを1つにしてキックオフをむかえます。
日本代表ではしっかりとスケジュールが決められていて、選手一人一人がそのスケジュールに合わせて気持ちを作っていきます。
音楽を聞きながらリラックスをしている選手、逆に音楽を聞いて興奮している選手、目を閉じて試合のイメージトレーニングをしている選手や、グランドに出て芝生の状態を確かめている選手など、色々な気持ちの作り方があります。
そこで選手達が試合前の気持ちを作る為に行うルーティーン(規則的に繰り返される行動)をいくつか紹介したいと思います。
トンプソン選手の試合前
「試合前日にスパイクを磨いて、朝起きてから良い試合のイメージを想像します。この2つはやっている人も多いと思います。僕の場合は、これ以外にする事があります。海外の試合ではできない時もありますが、日本で試合の時は必ず前日の夕飯でコーンフリッター(ハッシュドポテトのトウモロコシバージョン)を食べます。これを食べる事によって、気持ち的にもリラックスできて、良い状態で試合に臨めます」
リーチ選手の試合前
「いくつかあるのですが2つ紹介したいと思います。1つ目は、試合前日に自分のノートに目標を書きます。そのノートを試合直前のロッカールームでもう一度確認をしてから試合に臨みます。2つ目は、試合の当日に自分の体調が悪い時やモチベーションが上がらない時に、自分の心の中で『俺は大丈夫!俺なら絶対できる!』と自分に言いきかす事です。入場の時も自分より大きな選手や強そうな選手の時に『自分は勝てる』!と言いきかせます」
日和佐選手の試合前
「試合前日にスパイクを磨くのですが、その時に紐を全部取ります。そして試合会場に着いて最初にする事は、音楽を聞きながらスパイクに紐を通す事です。これをしないと気持ちが落ち着かないので、今ではウォーミングアップと同じぐらい大事な習慣です」
田邉選手の試合前
「試合前日にスパイクを磨いて、試合前に音楽を聞くぐらいです。他の選手は分かりませんが、比較的リラックスした状態で試合に臨みます。僕には他にもう1つルーティーンがあります。それは試合中のゴールキックやペナルティーゴールを狙う時に、3つのキーワードを1回ずつつぶやいてからキックを蹴ります。そのキーワードは・・・企業秘密なので、知りたい方は会場で声を掛けて下さい(笑)」
しかし中にはこんな意見もありました。
平島選手の試合前
「僕はルーティーンの様な事はしていません。なぜなら、その行動ができなかったり無理やりその行動をした時に、モチベーションが下がったり不安な気持ちになったりするからです。だから自然のままの自分で勝負するようにしています。これも一種のルーティーンかもしれませんね(笑)」
ラグビーはリザーブを合わせると22人います。
その22人には一人一人違う22個の考え方があるので、自分は自分なりにしっかり考えて、自分に合ったモチベーションの作り方をする事をお勧めします。
ちなみに僕のルーティーンは、試合前のロッカールームで緊張をほぐす為に必ず嘔吐をしてから試合に臨みます。
胃の中の物を全て出す事によってリラックスできています。
汚い話ですいません(笑)。
この様にみんな自分の気持ちをしっかり高ぶらせてから試合に臨みます。
自分達の気持ちが高まったら、最後はJKとキクさんの気持ちの入った熱い言葉でJKジャパンの起爆装置のスイッチがオンになります!!
各々が自分のプライドの為、家族の為、ファンの皆さんの為、そして日本の為に全力で相手に立ち向かっていきます。
気持ちを入れずにラグビーをすると、怪我や敗北につながる事があるので、プレーヤーの皆さんは注意して下さい。
そしてその日本代表の気持ち(モチベーション)を上げる1つの要素になるっているのが、ファンの皆さんの熱い応援です。
これからも皆さんの熱い応援で日本代表を盛り上げて下さい!!
よろしくお願いします。
まだまだ試合は続きますが、自分のモチベーションをしっかり保って全力で試合に臨みたいです。
今日は5月6日、今回の主役は・・・・・
ジャパンきってのお酒好き、そして超仕事人の大野均さん(きんさん)です。
今日はきんさんのお誕生日で、今日できんさんは33歳になられました。
年齢を聞いてビックリしているラグビーファンの方もおられると思いますが、なんといってもきんさんの売りは高いワークレートと激しさです。
きんさんは、33歳とは思えないワークレートと激しさで世界と戦っています。
これだけ激しく動き回る33歳は、世界を探しても数少ないと思います!!
今回はそのきんさんの誕生日をホテルの方にケーキを用意してもらい、日本代表のみんなでお祝いしました。
その時のきんさんのコメントです。
きんさん
「ありがとうございます。今は試合前なのでお酒は飲めませんが(笑)明日の試合に勝って、みんなで美味しいお酒を飲みましょう」
このような、みんなのモチベーションが上がるお言葉をいただきました(笑)。
きんさんはラグビーはもちろんの事、先輩や同期の方とも仲が良く、後輩の面倒見も良い最高の男だと言えるでしょう。
これからも大野均さん、改め『世界のきんちゃん』をよろしくお願いします。
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キャプテンズラン、統悦選手 |
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FBで先発、田邉選手(中央) |
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中央、ゲームキャプテン、畠山選手 |
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代表2試合目を迎える谷口選手 |
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両ロック、トンプソン選手・大野選手 |
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奥、センターで出場予定の今村選手。合流したFB立川選手 |
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誕生日を迎えた大野選手(左) |
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7日の試合告知広告 |
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