慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学
C:2010, JRFU(Photo by A. HASEGAWA / T. INOUE)
マッチリポート
トーナメント表


慶應義塾大学 43-7 近畿大学

【一回戦/2010年12月19日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】

明治大学に敗れはしたものの、宿敵早稲田大学を鋭いタックルで下し、関東対抗戦グループA2位の慶應義塾大学、対する関西Aリーグ復帰後1年目で3位を勝ち得た近畿大学の対戦。
前半、近畿大学のキックオフで試合が開始される。慶應は開始早々の3分、対抗戦から活躍をしている右WTB児玉がトライを挙げると、その後も優位に試合を進め、3トライ2ゴールを奪い、前半を26-0と安定した試合運びでリードして折り返す。

後半も慶應ペースで試合が進み、25分にSO高島がトライ、ゴールも決まり36-0と勝敗をほぼ決する。近畿大学も32分に途中出場の21番神田がトライを挙げ、NO8山田のゴールで36-7と一矢を報いはしたが、結局、慶應が関西のラグビーファンにその強さを見せつけた形で、43-7で2回戦に駒を進め、関東学院大学を破った帝京大学との戦いに臨むことになった。(大阪府協会 山林右二)

慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学 慶應義塾大学 43-7 近畿大学
会見リポート
 

近畿大学の中島監督(左)と紀キャプテン
近畿大学の中島監督(左)と紀キャプテン

近畿大学

○中島 茂監督
「大学選手権で闘えたことにまず感謝したい。早慶明は大学ラグビーを牽引してきた伝統校で一度は闘ってみたいと考えていたせいもあって、この試合には大いに期待をしていた。しかし、慶應大学は、速さ、強さ、試合運びのそつのなさといった点で日本の4強に入り得る強豪であり、結果としてどこからも切り崩すことはできなかった。セットプレイやブレイクダウンでプレッシャーをかけて相手のリズムを崩したかったのだが、前半はまるで通じなかった。しかし、後半モールを押し込みFWで前進してからBKへ展開するというゲームプランが奏功したことと、選手の固さもとれてきたこととが相まって何とか1トライを返せた。近畿大学としては、いい経験になったと思う」

○紀皓之キャプテン
「大学選手権出場が当初の目標であり、それは果たせたが、大学選手権で緒戦を飾るという次の目標は、結果として果たせなかった。しかし、慶應という伝統校と大学選手権で試合ができたことはいい経験であり、次につながっていくものと思う」

──実際にプレーして、慶應の印象はどうだったか?
○紀キャプテン

「体格は、我々とそれほど変わらず、どちらかというと小ぶりなのだが、接点でのコンタクトは強く、また、非常に速い動きだった。そのような想定はしてはいたのだが、想定を上回っていた」

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慶應義塾大学の林監督(右)と竹本キャプテン
慶應義塾大学の林監督(右)と竹本キャプテン

慶應義塾大学

○林 雅人監督
「負ければ後がないという大事な一戦、勝てて良かったというのが正直なところだ。また、試合内容についても、高いフィットネスで素早くボールを動かし、タックルも良くできていた。このような自分達の長所が発揮できるような試合ができてうれしく思っている」

○竹本竜太郎キャプテン
「慶應らしいアタックができたと思う。しかし、後半、最後のところで受けに回ってしまった。次週は、そういった課題を修正して次の試合に臨みたい」

──修正するべき点とは具体的には何か?
○林監督
「最後受けに回ってしまいトライをとられたところは、もっと粘り強くディフェンスするべきだったと思う。それとモールを押されたりした。アタックに関しては、まずまずの出来で、あるいは、もっとチャンスが作れたのではないかと思っておられる方もいるかとは思うが、このレベルのラグビーではそう簡単にチャンスを作らせてはくれない。しかし、もう少し前に出ることができればいいとは思う」