「リポビタンDチャレンジ2010」日本代表レポート｜日本ラグビーフットボール協会｜RUGBY：FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。

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■2010年10月29日(金)東京・秩父宮ラグビー場

いよいよ明日に迫ったリポビタンDチャレンジ2010「日本代表対サモア代表」。日本代表は合宿地の宮崎より試合が行われる東京へ移動。明日の試合会場となる東京・秩父宮ラグビー場にてキャプテンズランを行いました。

羽田空港で荷物をピックアップ

全員で荷物を運びます

練習はウォームアップ、フォワード・バックスに分かれてのユニット練習、そしてチームランを実施。明日の試合に向け、実際の試合会場で今週練習してきた内容を再確認しました。

カーワンヘッドコーチは次のようにコメント。
「日曜日に集合し、短い時間のなかでの練習でしたが、組織としての動き、そしてしっかりと理解することを目標にし、とても良い練習ができました。春シーズンを戦った経験のある選手が多く、またしっかり練習できたのであまり心配していません。今回の合宿では、選手達のリーダーシップの姿勢が素晴らしかったと思います。集合した瞬間にひとつのチームになった、という感触がありました。
サモアはアグレッシブな試合してくると思っています。練習してきたゲームプランだけに固執せず、気持の部分でもしっかりと強く持ち、試合をしたいと思います。明日は勝ちにこだわった試合をします」

菊谷キャプテンも明日の試合に向けて、次のように話していました。
「短い時間でしっかり戦術を頭に入れなおせたと思います。今回、新しく入った選手や久しぶりに合流した選手が数人いましたが、各チームでの試合を行ってきたなかで、今回、戦術、サインをしっかりと思いだす、叩き込むという時間をしっかり使えたので、とてもよかったです。今週は頭をしっかり動かすという練習の取り組みをしてきたので、いままでよりも早く理解ができたのではないかと思っています。サモア代表のアグレッシブな攻めをしっかりと体を張ってディフェンスし、そして6月のサモア戦の前半のようにボールをしっかりキープして、サモアのディフェンスを翻弄するような戦い方に持って行きたい」

リポビタンDチャレンジ2010「日本代表対サモア代表」（東京・秩父宮ラグビー場）は明日10月30日(土)14時キックオフです。

練習前に円陣を組んで

キャプテンズラン

太田GM、カーワンヘッドコーチはスタンドから確認

アレジ選手

報道陣に囲まれるカーワンヘッドコーチ

インタビューに答える菊谷キャプテン

麻生彰久レフリー（日本協会公認 A級）ご子息「修ちゃんを救う会」募金活動に協力

本日、日本代表は麻生彰久レフリー（日本協会公認 A級）ご子息「修ちゃんを救う会」募金活動に対し、チーム内で募金を実施。キャプテンズラン終了後、日本ラグビーフットボール協会にチームで集めた募金を預けました。
菊谷キャプテンは「ラグビーでつながっている仲間として、サポートしたいと思い、日本代表チームで募金を集めました。ぜひ元気になって、日本代表の試合に応援に来てください」と修ちゃんにエールを送りました。
皆様もぜひ募金にご協力ください。

■2010年10月28日(木)宮崎

サモア戦前に行われる宮崎での練習最終日となった本日、日本代表は午前、午後の2部練習を行いました。
午前9時からのチームミーティング後、9時半ごろからグラウンドでの練習を開始。練習エリアを敢えて狭く設定し、ゆっくりとした動きで組織としての動き、ゲームプランを確認しました。終盤、パラパラと小雨が降るなか、午前の練習は終了。

午後は曇り空のなか、15時半から16時半すぎまで、午前中に行ったゲームプランについて、100%のスピードを出して練習を行いました。
練習の最後にカーワンヘッドコーチは「サモア戦前の練習時間は短かったが、みんな土曜日にやらなければいけないことはわかっています。サモアはフィジカルな試合をしかけてくると思うが、我々はそれ以上にテクニックを持っている。タックルに入って、必ず勝とう」と選手たちに気合いをいれ、練習を締めくくりました。

日本代表は明日の午前中に宮崎を出発。午後、「リポビタンDチャレンジ2010　日本代表対サモア代表」が行われる東京・秩父宮ラグビー場にて、キャプテンズランを行います。

午前の練習はエリアを狭く

ゲームプランの確認

左からトゥプアイレイ選手、今村選手

100％のスピードで

久々のFB先発出場の五郎丸選手

日本国籍を取得したトンプソン選手(中央)

日本代表インサイドレポート【ルームメイト特集　第3回】

谷口選手は初めての日本代表合宿参加。本人いわく「ものすごい人見知り」とのことで、今週の月曜日にチームに合流した時にはとても緊張していたそうです。
「月曜日の午前の練習中に到着して、練習会場に行ったら、コリさんが『俺と同部屋だよ』って声をかけてくれたんです。初対面だったんですが、実はコリさんの弟さんの、ホラニ龍シオアペラトゥー選手(クボタスピアーズ)と仲良くさせてもらってるので、コリさんのことは知っていて。すごくホッとしました」

龍コリニアシ選手も「僕も日本代表合宿に初めて呼ばれたときは、同じように緊張してましたよ。今は誰と一緒の部屋でも大丈夫だけど、年下の選手のほうがいいかな(笑)。お互いに気を遣い過ぎることもなく、とても快適ですよ」とのこと。
「僕、本当に人見知りが激しいので、本当にコリさんと同じ部屋で良かったです。練習のことも、僕が必死に質問して、たくさん教えてもらっています」と合宿4日目ですっかりよいルームメイトとなったようです。

練習以外の時間は部屋でのんびりしたり、トレーナー部屋でトリートメントを受けたり。昨日のオフは「ふたりとも部屋で、一日ゲームをしたり、音楽を聴いたりしてました」とのこと。二人とも合宿中には音楽が欠かせないということで、必ずポータブル音楽プレーヤーを持ってくるそうです。谷口選手は「HIP HOPが大好き」。龍コリニアシ選手は「いろいろ聞きます。レゲエ、HIP HOP、トンガの曲なんかも入れて持ってきています」
龍コリニアシ選手は「イヤホンが苦手なので、できるだけスピーカーを使って音楽を聞いています」とのこと。話を聞いていた谷口選手は「この前コリさんが聞いてたレゲエミックス、かっこよかったですよね～」とひとこと。ふたりで音楽も一緒に楽しんでいるようです。

谷口選手＆龍コリニアシ選手

■2010年10月27日(水)宮崎

本日、日本代表はオフ日。オプションでウエイトトレーニングが朝から行われましたが、それ以外はそれぞれが土曜日のサモア戦に向け、しっかりと体を休め、鋭気を養いました。

今回、宮崎合宿でお世話になっている宿舎やグラウンドは春シーズンに引き続き、フェニックス・シーガイア・リゾート。宿舎内には歓迎の看板や、2011年ラグビーワールドカップ出場についてのポスターが飾られ、ホテルからの温かなおもてなしが随所に感じられます。
練習グラウンドにも歓迎の旗や横断幕などを飾っていただき、全面的に日本代表チームをバックアップしていただいています。

日本代表は28日(木)午前・午後と練習を行い、29日(金)の午前中に東京へ移動します。

■2010年10月26日(火)宮崎

今合宿2日目の練習となった本日、日本代表は午前9時よりグラウンドに出る前にチームミーティングを実施。予定では1時間でしたが、ミーティングが終了したのは午前11時ごろ。約2時間弱をかけ、しっかりとチームの動きを確認したうえで、グラウンドに入りました。

午前の練習

午前の練習２

練習では、あえてスペースを狭くしたなかでゆっくりとしたスピードでチームとしてのアタック、ディフェンスの動きを確認。土曜日のサモア戦に向けて2時間みっちり練習を行いました。
練習は午後1時ごろに終了。午後は3時15分から再度チームミーティングを行い、4時ごろからグラウンドで練習。午前中に確認したことを今度はスピードアップして行いました。
チーム練習後にはフォワードはスクラム練習を実施し、すべてが終了したのはあたりも暗くなってきた午後6時前。

カーワンヘッドコーチが「今週はフィジカルよりもメンタルなゲームを」と話したとおり、日本代表は組織としての動き、そしてゲームプランニングをチームにしっかり浸透させ、土曜日のサモア戦にむけ着々と準備を進めています。
明日の練習は予定通りオフ。木曜日に再びグラウンド練習を行い、金曜日に「リポビタンDチャレンジ2011　日本代表対サモア代表」が行われる東京へ移動します。

アレジ選手

午後はスピードを上げて

スピードアップでも確実に

スクラム練習

●アレジ選手合流
本日午前、ジェイミー・アレジ選手が日本代表に合流。午前中の練習中にグラウンドに到着し、久しぶりの日本代表のチームメイト達と再会しました。
アレジ選手は午後の練習から参加。「今回も日本代表に来られて、みんなとも久しぶりに会えてとてもうれしいです。今日からみんなと一緒に練習をしっかり行い、まずはサモア戦でいい試合がしたいです」と意気込みを話しました。

日本代表インサイドレポート【ルームメイト特集　第2回】

今年の春のテストマッチシリーズから合宿ではずっと同じ部屋だというふたり。お互いに好きなことが共通しているそうで、一緒の部屋でとても快適に過ごしているそうです。練習以外の時間は部屋でゆっくり過ごし、お互いの家族の話をしたり、カードゲームをしたり。合宿中のオフ日にはショッピングや映画に一緒にいくこともあるそうです。

二人の合宿の必需品は「パソコンと音楽」。「家族とインターネットを通じて話をするので、必ず持っていきます」というライアン選手。トゥプアイレイ選手も同じ理由だそうです。好きな音楽について、ライアン選手は「いろいろ聞きますが、UB40やライオネル・リッチーなど、ちょっと昔の曲も好き。試合前はR&Bなどを聞いて気持ちを高めます」とのこと。

トゥプアイレイ選手は「R&Bとレゲエのリミックスされた音楽が好き。でもそれ以外もいろいろ聞きます。音楽は自分にとって、ともて重要です。集中したいときなどにも使っています」。
このように共通点の多いふたり。「チームメイトであり、そしてとても仲の良い友達」だということです。

トゥプアイレイ選手&ニコラス選手

■2010年10月25日(月)宮崎

練習初日を迎えた日本代表。練習開始前には宿舎にてチームミーティングが行われました。ミーティングでは新たに日本代表に加わった選手の自己紹介や、この合宿中の練習の計画などが話されました。
カーワンヘッドコーチは「サモア戦は、フィジカルよりもメンタルな試合をしたい。今日、明日でしっかりとチームとしての動きを確認し、土曜日の試合でわからないことがないよう、しっかりと集中して練習しよう。少しでもわからないことがあったら、すぐに確認するように」と練習の目標を話しました。

チームミーティング

ウォーミングアップ

入念にストレッチ

少しの疑問ももらさないように

ゆっくりと確認しながら

フィールドでもしっかり確認

午前中の練習は体育館にて実施。入念なウォームアップのあと、フォワード、バックスに分かれて、まずはゆっくりとしたスピードで細かく動きを確認。所属各チームで使われているサインなどから日本代表のチームプレーへ頭を切り換えていきました。
午後は曇り空のなかグラウンドにて練習が行われました。本日宮崎に到着した選手も合流し、午前中の練習と同じくフォワード・バックスに分かれての動きの確認を、さらにスピードアップさせて行いました。

代表初参加の谷口選手

カーワンヘッドコーチは今日の練習を次のように総括。
「みんな集中して良い練習ができました。それぞれが所属するチームのコールと違うので、頭を切り替えるのが大変だと思いますが、みんなよくやってくれています。サモア戦まで時間があまりありませんがノーエクスキュース。明日も今日以上に集中して動きの確認をしっかりして、その後チームとして100%の練習をしたいと思います」
明日は午前・午後とグラウンドにて練習を行う予定です。

◎菊谷キャプテン
「初日にいい練習ができました。1歩踏み込んで練習ができて、いいスタートが切れたと思います。
しっかり準備をして、サモア戦にむけ万全な状態にして戦いたい。今日、明日と動きの確認をして、課題をしっかりクリアしていきたいと思います」

◎今回、日本代表初参加の谷口選手
「ラインアウトなど自分のチームと違うので少し戸惑うこともありましたが、チームのみんながわかりやすく教えてくれて、すんなりチームに入れたと思います。とにかく今は試合に出ることを考えて、集中して練習していきたい。
試合に出られたら、どれだけジャパンで自分ができるか、また個人的にもワンランク上にいけるよう、精一杯プレーしたいです。このチャンスをものにして、ワールドカップのメンバーに選ばれたいです」

◎アジア予選以来、久しぶり日本代表に合流した立川選手
「昨夜召集の連絡を受けた時には、素直にうれしかったです。日本代表に戻ってこられてうれしいです。
春シーズンからチームとしての動きは大きく変わっていないので、しっかり代表チームに頭を切り替えて、いい準備をして、2勝できるようにがんばりたい」

パパになった北川選手

コリニアシ選手

●北川選手がパパになりました!
10月25日朝方、北川選手にベビーが誕生。元気な男の子だそうで、名前は「蒼馬(そうま)くん」。合宿参加中のため、出産に立ち会えなかった北川選手ですが「その分、日本代表でがんばります」と決意を新たにしていました。

●ホラニ龍コリニアシ選手お誕生日
本日はコリニアシ選手のお誕生日。宿舎のみなさんが誕生日ケーキを準備してくださいました。ケーキがプレゼントされた夕食会場では「ハッピーバースデー」の大合唱。龍コリニアシ選手は少し照れながらローソクを吹き消しました。

日本代表インサイドレポート【ルームメイト特集　第1回】
今合宿では、日本代表合宿で一緒の部屋で過ごす選手達をレポートします!

今回初めて同部屋になったという二人。まだ二日目ですが、お互いに「とても過ごしやすいです」とのこと。とてもいい距離を保って、快適に過ごしているようです。ふたりとも練習以外の時間は部屋で過ごすことが多く、テレビを見ていることが多いそうで、昨夜もふたりで「一緒にミステリードラマをみて、ふたりでテレビにツッコミを入れていました」と湯原選手。

そんな湯原選手は堀江選手によると「とてもきれい好き」。「僕がバラバラっと置いていたものをそのままにしておいたら、いつのまにかキチンとまとめて揃えておいてくれたりします」と話してくれました。湯原選手も「堀江選手は僕が寝てるかな、と思ってテレビの音量を少しずつ小さくしてくれたりして、とても気を遣ってくれています」と、同部屋になったことで、お互いに良いところを発見したようです。

堀江選手は合宿にアロマオイルを持参しているそうで、「好きな香りはローズウッド。眠れない時などに使います」とのこと。それを聞いた湯原選手、「じゃあ、堀江選手からいい香りがしてきたら、僕のイビキで眠れないってことですね‥‥」と少し気がかりのよう。「今のところはまったく大丈夫」との堀江選手の言葉を聞いて、湯原選手は少しホッとした様子でした。

堀江選手&湯原選手

6月に行われたパシフィックネーションズカップでもずっと同じ部屋だったという田中選手と和田選手。今回も違和感なく過ごしているとのこと。
そんな二人ですが、意外にもよく話すようになったのは今年の韓国戦で同じ部屋になったのがキッカケだったそうです。

「それまではほとんど練習中しか話さなかったので、最初はちょっと探り探りで‥‥。韓国戦で同じ部屋になって、ふたりで焼肉を食べに行ったんです。そこで沢山話をして、それから本当によく話すようになりました」と話してくれました。田中選手は和田選手のことを「クールなのかな、思っていたんですけど、ものすごく話すのでびっくりした」とのこと。和田選手も田中選手を「クールとは思っていませんでしたが(笑)、それにしてもよくしゃべるな～、と思いました」と、お互いに話好き?なことが分かり、仲が良くなったようです。

部屋では「ジャパンのことは練習とミーティングで話をちゃんとしているので」と、自分たちのチームのことなどを話すことが多いとのこと。
ふたりとも合宿中はよく本を読んでいるそうで和田選手は「東野圭吾など、小説を良く読みます」。田中選手は「山田悠介の小説が好きです。最近読んだなかでは『リアル鬼ごっこ』が面白かったです」。ふたりとも読書好き、というところにも共通点があるようです。