第二回「みなとスポーツフォーラム ~2019年ラグビーワールドカップに向けて~」開催

橋本聖子氏  
橋本聖子氏

去る6月21日月曜日、「第二回みなとスポーツフォーラム ~2019年ラグビーワールドカップに向けて~」が行われました。
第二回の講師には、オリンピックスピードスケートのメダリストで、参議院議員の橋本聖子氏を迎え「オリンピックのもたらすもの」というテーマで講演をいただきました。
先に行われたバンクーバーオリンピックの日本選手団団長としてのオリンピック参加経験に基づく体験談やオリンピックの素晴らしさ、影響力、ラグビーがオリンピックに参加することやワールドカップ日本開催への期待などをお話しいただきました。

講演のはじめには、ご家族がラグビー選手であったことや、新婚旅行がイングランド中部にある小さな都市でラグビー発祥の地である「ラグビー(Rugby)」であったことなど、橋本氏とラグビーとの縁について話されました。

オリンピックの聖火の1文字を取り、「聖子」と名づけられ、生まれながらにオリンピック選手を目指す境遇にあった橋本氏ですが、過去決して身体が強かったわけではなかったのです。腎臓・呼吸器・肝臓などの病気に悩まされながら一時期はオリンピックを諦めざるを得ないような状況にあったが、そのリハビリ時に障害を持つ方々と出会ったこと。その方々が障害を持ちながらも生き生きとスポーツをするところを目の当たりにして、「スポーツができる喜び」を感じたところからその後、「どんなに苦しいトレーニングでも一度も嫌だと思ったことが無い。逆に前日わくわくしていた」という発言に会場内が沸きました。

そして、先のバンクーバーで問題視された「オリンピック選手の態度・発言」に話題が移り、近代オリンピックの創立者クーベルタン男爵が“スポーツを通じた心の育成“を理念としてオリンピックが設計されていること。スポーツを行うことで単なる勝ち負けだけではなく、競技そのものに崇高な精神が宿るという考え方を挙げながら、改めてスポーツが持つ価値について話されました。

今後の日本が良くなるために、たくましい人間をつくること。その為にはスポーツがもちうる「人格形成」の文化を有効利用すべきであり、スポーツ文化力を高めることが必要であることを話され、今後のスポーツ省(庁)の必要性も説かれました。

後半には質疑応答も実施され、会場からは指導者のあり方や今後のスポーツ界の進むべき方向性などに関する質問に対し、熱くお答えいただき、会場内が盛り上がったところでフォーラムは終了しました。

次回、第三回のみなとスポーツフォーラムは7月14日に開催。ゲストにサッカー解説者で1998年のワールドカップフランス大会の出場経験を持つ元日本代表の山口素弘氏を迎え、ラグビーとサッカー、競技は違えど、選手あるいは解説者として感じた世界大会のもつ意義、また日本で開催された2002年のワールドカップが自国スポーツに与えた影響、ラグビーワールドカップ日本開催へのエールなどを語っていただきます。コーディネーターは、スポーツアナウンサーの深山計氏です。

現在、サッカーワールドカップ2010南アフリカ大会では熱戦が繰り広げられていますが、第三回みなとスポーツフォーラムも負けない位に熱い開催に出来ればと思いますので皆さん奮ってお申込みください。

第三回「みなとスポーツフォーラム ~2019年ラグビーワールドカップに向けて~」の申込及び詳細はこちら