■2010年6月4日(金) ニュージーランド
<試合レビュー>
試合開始早々、前半4分にノースハーバー(以下NH)にPGを取られたJAPAN XV。その後も敵陣に攻め込み、得点するチャンスを掴むものの、ハンドリングミスやキックミスなどにより得点につなげられない。その後もJAPAN XVは、ペナルティが続き、PGを重ねられ、点差がついてきた。33分には、トライ、コンバージョンを決められ、0-13とさらに差を広げられる。早く得点して波にのりたいJAPAN XVは、13番トゥプアイレイが相手のディフェンスラインを大きくゲインし、チャンスを掴む場面も。しかし、ターンオーバーされ、相手ボールとなり、また、ペナルティを犯し、PGを決められ、0-16で前半を折り返した。
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前座で行われた学生の試合 |
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大勢の観客が集まりました |
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寒さで白い湯気が・・・ |
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太鼓パフォーマンス |
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熱いご声援ありがとうございました! |
ハーフタイムで、カーワンヘッドコーチより「ボールを持っているとき、とても良い動きをしている。あとは個々のミスだけ。アタックを我慢して、ボールをキープさえすればチャンスはある。あと100の力は出せるはず。自信をもっていこう」と送り出されたJAPAN XVは、後半始まってすぐにNHに先制されたが、その後の12分にJAPANボールのラインアウトからモールに持ち込み、2番堀江がトライ。念願の得点を決めた。その後、コンバージョンを決め、7-23としたJAPAN XVは、その勢いで攻め続け、27分にも13番トゥプアイレイが怒涛のアタックでトライ決め12-23と徐々にNHに追いついてきた。その後もJAPAN XVは、後半77分、敵陣ゴール前スクラムから20番和田がトライ。コンバージョンも決まり19-23と、あと一歩に迫る。しかし、そこでノーサイドを迎えた。
アジア五カ国対抗で戦ったチームとの差を肌で感じ、前半は相手ペースにのまれ、ミスが多かったJAPAN XVだったが、後半は、相手のスピード、パワーにも順応し始め、後半日本ペースに持ち込むことができた。パシフィック・ネーションズカップ(以下PNC)に向け、パワー、スピード、スキルのあるチームとやったことにより、課題も浮き彫りになった。次のフィジーでの1週間で修正し、PNC初戦に臨む。
◎田中選手
「当たりが強くて正直つらかったです。FWがしっかり耐えてくれて、得点がとれましたが、速さが足りない。
ディフェンスも抜かれる部分もあったので、PNCに向けて確実にしないといけない。
自分としても1対1のタックルでしっかりとめて、我慢してPNCでは得点につなげていきたい」
◎和田選手
「スクラムが強く菊谷キャプテンのタイミングの良いパスによりトライをとることができた。特にスクラム1列の川俣、堀江、畠山の同期組がとても強かったと思います」
◎ノースハーバー クレイグ・ダウ ヘッドコーチ
「我々としても国代表のチームと試合をする機会がなかなかない中、選手たちもとてもシリアスに試合を考えており、我々にとってもプレシーズンのセレクションマッチとしても非常に良い試合ができたと思う。
日本はキックが良く、ラインもブレイクされることがあったし、もっとトライをとられてもおかしくなかった、とてもタフな試合だった。日本のセットプレーもとてもよかった。日本、ノースハーバーともにハッピーな試合ができたのではないかと思う。
ノースハーバーの選手もほぼベストの状態で試合をした。日本代表はPNCでも良い結果を残せる力がある。
ノースハーバーのサポーターも、地元のみんなも今日の試合をとても楽しんだと思う。来年(ワールドカップで)日本がここで試合をすることを楽しみにしている」
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アフターマッチファンクション会場で、元日本代表のジャック・タラント選手と |
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アフターマッチファンクション。菊谷キャプテンのスピーチ |
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毎日送り迎えしてくれたバスの運転手さん |
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