■2010年5月4日(火) 埼玉・熊谷
熊谷でのアラビアンガルフ戦に向けた直前合宿も2日目を迎えました。
今日は「暑いぞ、熊谷」のキャッチフレーズの如く、朝から強い日差しが照りつけ、気温は29度を示すなど、非常に暑い一日となりました。
そんな中、日本代表チームは、午前中にグラウンドでのトレーニング、午後はウエイトトレーニングと2部練習を敢行。アラビアンガルフ戦に向け最終調整に入りました。
練習前には、富岡・熊谷市長がグラウンドに視察に訪れ、温かい歓迎のお言葉を頂きました。日本代表チームからは、カーワンHCが今回の合宿への熊谷市をあげてのサポートに対する御礼を述べさせていただきました。
午前の練習は、ハンドリングスキルアップのためのキックキャッチやアタック時のランニングコースを意識したYラインといった基本ドリルから、ディフェンス時のコミュニケーションや、タックル時のステップの仕方、サポートプレーヤーの役割の確認、ラック時のボールプレゼンテーションといった、試合中に起こりうる細かな部分にフォーカスを当てたスキルなどを織り交ぜた内容となりました。
また、フルコンタクトのラックテクニックも行われ、激しさの中でも冷静な判断ができるか、そして基本スキルを実戦で生かせているかもチェックしました。結果的には、激しいタックルやレッグドライブ、そしてボールプロテクションが見られ、コーチ陣からも高い評価を受けました。
その後は、ユニットに分かれ、FWはスクラムとラインアウト、BKはディシジョンメーキングとフェーズプレーを確認し、チームランに入りました。ディフェンス時には、WTBを除く13人でディフェンスし、インサイドブレイクをさせないことを意識づけ、ミスマッチを防ぐためにディフェンスが入れ換わるシャッフルや、ディフェンスコールの統一を図りました。
アタック時には、キックオフのポジショニングや様々なアタックオプションを試し、非常に良い流れでトライを奪うプレーも見られ、コミュニケーションの向上に伴いチーム力も一段とアップした印象です。最後も日本代表が目指すプレーでトライを奪い、予定の時間よりも少し早く練習を終えました。
練習後の選手たちの円陣では、菊谷キャプテンから、「もっともっと個人の役割を意識しよう。そして、サインコールが出たら全員がそのサインプレーに拘ろう。俺たちはもっともっと良いプレーができるはず。明日の練習も集中して良い練習にしよう」と声をかけ、昨日、誕生日を迎えた長友選手のリードによる一本締めで締めくくりました。
午後は、下半身を除くウエイトトレーニングを行い筋力強化に努めました。また、その合間には、コーチ陣との1オン1ミーティングが行われ、韓国戦の課題抽出、次戦の目標などをコーチ陣と確認しました。
アラビアンガルフ戦に向け、実戦練習は明日が最後となります。GW最終日となりますので、お時間がある方はぜひとも熊谷ラグビー場へお越しください。明日は、Aグラウンドでのトレーニングとなります。
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グラウンドにお越しいただいた富岡・熊谷市長とカーワンHC |
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菊谷キャプテンが、「集中して良い練習を!」と声をかけ練習がスタート |
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ゆっくりと体をストレッチして、練習への準備をする |
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ラダーを使って筋温を上げると同時に、ランニングフォームを意識づける |
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前足を意識して、体を正面に向ける |
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ディフェンスを引きつけ、スペースへボールを運ぶ |
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ハードルを使ってラックへのアプローチ時の低さを意識する |
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脇を絞め、細かなステップで間合いを詰める |
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ボールをより遠くへプレゼンテーションする |
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相手の重さを感じながら、ハンドオフで走る方向を変える |
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サポートプレーヤーはタックラーを剥がす |
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フルコンタクトで激しい攻防が何度も見られたラックテクニック |
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安定したスクラムを目指し、細かな部分をチェックしたFW |
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インサイドブレークを避けるために内側の人間は、いち早くポジショニングを取る |
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プレーの合間には映像をチェックし、次のプレーに生かす |
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内側から押し出す、理想的なディフェンスラインが何度も見られた |
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