IRBジュニアワールドラグビートロフィー2010
●4月14日(水)

合宿6日目。第2次セレクション合宿の山場、セレクションマッチが午後から行われました。
試合前に、平林レフリーよりルールの解釈について説明。世界と戦うためには、世界基準の「頭」も必要です。

そして、今回はけが人も多いため2チーム編成で行われることになったセレクションマッチ。ブラック(吉井ゲームキャプテン)とホワイト(阪本ゲームキャプテン)による30分ハーフ、2本の試合が行われました。

試合前、ブラックチーム   セレクション最後のアピールに向けて
試合前、ブラックチーム セレクション最後のアピールに向けて

A(白) B(黒)
1 上田 竜太郎 1 榎 真生
2 伊藤 平一郎 2 彦坂 圭克
3 猿渡 康雄 3 鎌田 隼騎
4 三上 匠 4 芦谷 勇帆
5 工藤 元気 5 秋山 陽路
6 武者 大輔 6 金 正奎
7 辻 直幸 7 高森 一輝
8 レオンハード・アケ 8 黒木 東星
9 福居 武 9 秦 一平
10 阪本 圭輔(ゲームキャプテン) 10 吉井 耕平(ゲームキャプテン)
11 中鶴 隆彰 11 斎藤 春樹
12 春山 悠太 12 高野 裕平
13 トニシオ・バイフ 13 猿楽 直希
14 彦坂 匡克 14 高平 拓弥
15 小野 寛智 15 長友 裕介

入替(Bチームのみ)
後半0分 4芦谷⇒20友永 恭平※
6金⇒18村山 廉
14高平⇒22浅川 健太
後半14分 15長友⇒14高平
5秋山⇒4芦谷
※8黒木が4番のポジションに。友永は8番のポジションに

◎得点経過
A(白) B(黒)
前半19分 2伊藤 トライ 15小野 G× 5-0
5-7 前半23分 14高平 トライ 10吉井 G○
5-12 前半26分 13高野 トライ 10吉井 G×
前半30分 13バイフ トライ 15小野 G× 10-12
後半
後半9分 10阪本 トライ 15小野 G○ 17-12
後半25分 7辻 トライ 15小野 G○ 24-12
後半29分 14彦坂 トライ 15小野 G× 29-12
後半30分 11中鶴 トライ 15小野 G× 34-12

両チーム試合開始前から気持ちの入った様子。「一つのチームになろう」(ホワイト)「絶対勝つぞ!」(ブラック)それぞれのチームが円陣で気合を入れます。

前半はブラックチームが攻勢。ホワイト陣内深くまで攻め入ります。しかし、こう着状態が続いた後、先制トライはホワイトチーム。19分に2番の伊藤選手がトライ。しかしその後、ブラックがバックスでトライを連続奪取(14番高平選手、13番高野選手)し、試合序盤の勢いを盛り返します。
前半終了間際、ホワイトの13番春山選手がトライ。前半は両チーム2本ずつトライをあげ、コンバージョンゴールの差でブラックがリードします(12-10)。

前半の試合中には、元木ヘッドコーチやコーチ陣から「テンポアップ!」「歩くな!」と叱咤の声も。合宿終盤ということもあり、選手の動きに、やや精彩を欠く様子。
ハーフタイムには元木ヘッドコーチより
「プレーに厳しさがなさ過ぎる。すべての局面で、出し切れ。出さない奴は、選ばない」と厳しい言葉が。
その後、両チーム選手同士で前半の反省点を出し合い、立て直しを図ります。

後半は、ホワイトチームがトライを取りきり、4本のトライ(10番阪本選手、7番辻選手、14番彦坂選手、11番中鶴選手)に2つのコンバージョンを成功(15番小野選手)
最終的に、試合はホワイト34点、ブラック12点でホワイトチームが勝利しました。

「後半に入って激しさは出てきたが、まだまだプレーが軽くて取りきれない。コンタクトエリアの激しさがまだ、足りない。前に出るという意識は出てきたが、これからも同じことを言い続けていく」(元木ヘッドコーチ)

(中鶴選手の鶴は、正しくは「雨かんむり」に「鶴」)

試合直前、ホワイトチームのウォーミングアップ   ホワイトチーム、試合開始前の表情
試合直前、ホワイトチームのウォーミングアップ ホワイトチーム、試合開始前の表情

ブラック吉井、ホワイト阪本ゲームキャプテン   ホワイト、円陣
ブラック吉井、ホワイト阪本ゲームキャプテン ホワイト、円陣

ブラック、気合を入れます   激しく仕掛けます
ブラック、気合を入れます 激しく仕掛けます

スクラム   ホワイト、FWリーダーの三上選手から指示
スクラム ホワイト、FWリーダーの三上選手から指示

ブラック、榎選手を中心に前半のプレーを確認   合宿最終日。選手も消耗しています
ブラック、榎選手を中心に前半のプレーを確認 合宿最終日。選手も消耗しています

ブラック、吉井ゲームキャプテンから後半に向けた指示   選手同士のコミュニケーションを見守る元木HC
ブラック、吉井ゲームキャプテンから後半に向けた指示 選手同士のコミュニケーションを見守る元木HC

試合をみながら。見学に回った山下選手と中竹コーチングディレクター   高校日本代表組も今合宿から参加。写真は金選手
試合をみながら。見学に回った山下選手と中竹コーチングディレクター 高校日本代表組も今合宿から参加。写真は金選手

今回のセレクションマッチのレフリーは藤レフリー   まだまだ自分のプレーに納得がいきません。試合後取材を受ける春山選手
今回のセレクションマッチのレフリーは藤レフリー まだまだ自分のプレーに納得がいきません。試合後取材を受ける春山選手

●4月13日(火)

第2次セレクション合宿5日目。本日は再び太陽が差し込んで気持ちのいい一日でした。
合宿も残り3日。桜の候補生たちも翌日のセレクションマッチに向けて、一段と気持の入ったセッションとなりました。
薫田日本A代表監督もスポットコーチとして登場。スクラムのユニットを行いました。連続ディフェンスドリルを前半1時間ほど行い、バックスはカウンター練習を行いました。
午後は前日に引き続き、セレクションマッチのチームでゲーム形式の練習で汗を流しました。ミーティングはホワイトチームキャプテン阪本とブラックチームキャプテン吉井を中心に戦術の確認を行いました。

昨年のU20日本代表監督、薫田日本A代表監督と元木ヘッドコーチ   セレクションマッチのチームに分かれて、プレーの確認
昨年のU20日本代表監督、薫田日本A代表監督と元木ヘッドコーチ セレクションマッチのチームに分かれて、プレーの確認

中瀬バックスコーチを中心に話し合う   ライブ(生の)スクラム
中瀬バックスコーチを中心に話し合う ライブ(生の)スクラム

●4月12日(月)

第2次セレクション合宿4日目。昨日とは打って変わって一日中の雨。吹き付ける北風と凍てつくような雨で気温も昨日より12度低い、11度。

午前中は昨日のアタック(AT)&ディフェンス(DF)から出た反省点、前に出続けるDFの練習に重点を置いたセッション。練習自体は1時間強で終了し、そのままプールリカバリーへ。
午後は雨ということもあり、各自がコンディション調整を行うということでオフに。選手たちも疲れを抜くチャンスとばかりに笑顔がこぼれていました。連日の激しいコンタクトのために負傷者が出始めているのが心配ですが、世界と戦うために必要な、低く早い激しいタックルを習得させるには、ハードな練習は不可欠です。
本日のミーティングは選手たちだけで昨日のAT&DFをチームごとに映像を見て、それぞれで出た反省と課題を改めて選手間で共有しました。

凍えるような寒さ   元木ヘッドコーチ
凍えるような寒さ 元木ヘッドコーチ

足を止めないで前へ   インディビジュアル(個人)スキルの向上
足を止めないで前へ インディビジュアル(個人)スキルの向上

●4月11日(日)

  前川製作所の関係者のみなさん、ありがとうございました
前川製作所の関係者のみなさん、ありがとうございました

第2次セレクション合宿3日目。流通経済大学の龍ヶ崎セブンズの開催によって守谷市にある、前川製作所様のグラウンドをお借りして練習を行いました。本日は動かなくても汗ばむほどの陽気で、初夏を思わせるような天候。今日から具体的なチームコンセンサスを得る練習が開始され、FWフェイズやBKのアタックセオリーなどについてのセッションを午前中に行いました。練習を行うたびに、選手たちの一体感は高まっており、チームとしての意識が見られるようになりました。

午後はフェイズにおけるアタック(AT)とディフェンス(DF)の練習をしてから、ホワイトチームとブラックチームによるAT&DFを40分ほど行いました。2次合宿としての成果が徐々に見え始めてはいますが、まだまだ未熟でこの先の練習の濃密さを求められるものでした。ミーティングでもそのAT&DFを映像で振り返り、今日の反省・これからの課題についての指摘がなされました。
AT&DFの直前から強風が吹き、気温が急激に低下し始め、コンディションに悩まされる場面もありましたが、無事に3日目を終えることができました。

伊藤選手、つらそう   アタックディフェンスのメンバーの発表
伊藤選手、つらそう アタックディフェンスのメンバーの発表ら

中竹コーチングディレクターから   細かい指示をだす
中竹コーチングディレクターから 細かい指示をだす

●4月10日(土)

  ラグビーフィールドで話しあう元木ヘッドコーチと中瀬コーチ
ラグビーフィールドで話しあう元木ヘッドコーチと中瀬コーチ

第2次セレクション合宿2日目。本日の天候は晴れのち曇り。きれいな満開の桜が見守る中、桜のつぼみ達の初練習でした。
午前は第1次選考合宿でのおさらいとしてU20日本代表の土台となるベーシックスキルの再確認を行いました。“早く低く走り勝つ”チームへ向けて、ハンドリングやランニングコースの再徹底を行い、4対3などのフェーズ練習、ラインアウトなど練習した後、選手が待ち望んでいた?フィットネス。

午後のセッションは3グループに分け、スイープやタックル、キャリアといった練習を行い、1対1・2対2といったコンタクトを100%のレベルで行うなど熱を帯びた練習となりました。元木ヘッドコーチはじめ、コーチ陣にも自然と力が入り、厳しい言葉で選手に指導を行います。
練習後には流通経済大学内のプールでリカバリーを行い、翌日の練習へ向けたケア。充実した施設を徒歩で移動できる距離で利用できることは、非常に効率がよく、合宿場所を提供していただいている流通経済大学に感謝申し上げます。

夕食後のミーティングはコーチ陣主導ではなく、選手によるグループワークを行い今日のメニューについて自分達が出来たこと・出来なかったこと・これからの改善策を真剣に話し合いました。

桜が満開のラグビーフィールドにて   選手同士で話し合う
桜が満開のラグビーフィールドにて 選手同士で話し合う

指示を出す元木コーチ   アイスバスでのリカバリー
指示を出す元木コーチ アイスバスでのリカバリー

充実したセッション後   工藤選手から
充実したセッション後 工藤選手から

夜は大学内の研修施設でミーティング   代表者を決めて発表
夜は大学内の研修施設でミーティング 代表者を決めて発表

●4月9日(金)

第2次セレクション合宿が開始されました。今回の2次合宿から、ロシア遠征の出発までの間、計3度の合宿はラグビーの施設の充実している流通経済大学のご協力を得て、合宿をさせていただくことになりました。

初日は東京駅に集合して、バスで流通経済大学へ。その後、キックオフミーティングでは中竹コーチングディレクター、元木ヘッドコーチから、前回の合宿のレビューと今回の合宿の位置づけの説明がありました。
その後は、体育館に移って、フィットネステストの計測。その後は、非常に充実した設備のあるスポーツ健康センターにてプールリカバリーを行いました。
太田GM、岩渕ハイパフォーマンスマネージャー、中竹コーチングディレクター、元木ヘッドコーチは小池田学長への施設貸出しの御礼とご挨拶へ。

今日から7日間の施設利用に関してご尽力していただきました、流通経済大学の小池田学長様はじめ、ラグビー部GMならびにスポーツ健康科学部長・上野裕一様、流通経済大学ラグビー部の関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
充実した設備の中で、JWRTに向けたセレクションを行いたいと思います。

大学内の宿泊施設において、元木ヘッドコーチからの挨拶   新しく加わったメンバーたち
大学内の宿泊施設において、元木ヘッドコーチからの挨拶 新しく加わったメンバーたち