|
 |
|
慶応義塾大学の林監督(左)と松本キャプテン |
慶應義塾大学
○林雅人監督
「今回はありがとうございました。リーグ戦で強く、また大きく重い東海大学相手に、小さく軽い自分たちがチャレンジャーとして臨んだ試合でした。前半40分間は東海大学さんのゲーム展開で、慶應はもっとボールを持って回していこうとしましたが、ブレイクダウンでのプレッシャーが予想以上にありました。
選手は1年間頑張ってくれました。勝つために低いラグビーと、プレッシャーをかけるラグビーをやろうと、持って生まれたものではなく、努力で取り組んできてくれましたが、志半ばで去るのは、正直残念です。選手は本当によくやってくれました」
○松本大輝キャプテン
「今、冷静に振り返ると、前半、慶應のラグビーができなかったと感じます。日本一という夢を達成できず、残念ですが、来年、後輩たちがやってくれると信じています」
──うまくいかなかったのは?
○林監督
「見たところ、選手は固くなっていました。試合前はボールを持つと回してくれると思っていました。通常、順目で攻めていきますが、何回も前半は逆に回して、練習でやっていないことをしてしまったのは、重圧のせいだと思います。バックスのディフェンスで自分たちのやらないラグビーをしてしまいました」
──トスは風上を後半にしたのですか?
○林監督
「東海大学さんの試合は、後半、ピッチが落ちると分かっていましたので、勝機があると思い、後半風上をとりました」
──前半の2トライが響いたのですか?
○林監督
「後半のショートサイドを抜かれた1本が響きました。うちはトライを3つくらいが勝敗ラインで、さすがにあれだけ強い相手に獲られると厳しいです」
──キックを多く使っていましたが?
○林監督
「やはり固くなっていたと思います。法政大学戦では70メートルの距離から3つトライを獲ったのですが、今日は国立ということでボールを回す勇気がなかったのか、または、和田選手が脳振盪で前半最後の方は、よく分からなかったのかもしれません」
──ハーフタイムでの指示は?
○林監督
「前半は東海大学さんのゲームで、慶應としては、0対12と折り返せたのは完璧だった。後半、慶應は自分たちのゲームをしよう、ボールを持って攻める、必ず相手は失速するので、フィットネス勝負になる。後半は風も太陽も味方になる。と伝えました」
──和田選手と交替した高島選手は?
○林監督
「ボールを回すよう、散々言ったので、本来はもっとアグレッシブなアタッカーですが、ほとんどパスでした。その辺は経験として、来年、生かしてくれると信じています」
──二人目のサポートが遅れたように見えましたが、どうですか?
○松本キャプテン
「人がいなくて、ボールに絡まれているケースが多く、相手の人数が多くなってしまい、80分間、それを引きずってしまったと思います」 |