マッチリポート
トーナメント表


天理大学 12-53 東海大学

【2回戦/2009年12月27日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

第1試合の余韻も冷めないなか、第2試合 天理のキックオフでこのゲームは始まった。東海は青いジャージで、黒いジャージの天理より一回りも二回りも体が大きく見える。
序盤、キックの応酬でお互いに様子を探る。東海が圧力をかけるが、天理がキックを巧みに使いエリアを戻す。パスインターセプトで最初のスコアチャンスが天理に訪れる。しかし、ラックのボールコントロールミスより東海に逆に展開されピンチとなる。12分 東海はモールをコントロールし押し込み、その後12-15と繋ぎ、15番 豊島がゴール中央に先制トライ。豊島のゴールキックも決まり、0-7とする。東海は、FWが圧力をかけ、良いボールをBKに供給すると、15分右ゴール前ラックより9-12-2と展開し、2番 木津が右中間にトライ。豊島ゴールも決まり0-14とする。天理もキックでエリアマネージメントするが、個々に強い東海が天理ボールをターンオーバーし攻めさせてもらえない。東海は、FW木津、リーチ、マウを中心にラックを連取し、BKがライン攻撃で攻めいる。天理も低いタックルで応酬するが、東海は27、39分とトライを奪い、0-24で前半を終了する。

後半開始早々より天理がリズム良く攻め込むと、4分天理はゴール前中央ラックより9-14と渡り、14番 川上が抜け出て中央にトライし、7点を返し7-24とする。8分、東海は浅いライン攻撃よりFWを絡め、ゴール前ラックより右に展開し11番 宮田が右隅にトライ。7-29とする。13分、東海はゴール前ラインアウトよりモールを押し込み2番 木津がトライし、7-34とする。その後も東海がFWの圧力で天理を圧倒し、3トライを追加。天理の反撃を2トライのみに抑え、12-53でノーサイドとなり正月2日の国立での準決勝に駒を進めた。

天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学
会見リポート
 

天理大学の小松監督(左)と正城主将
天理大学の小松監督(左)と正城主将

天理大学

○小松節夫監督
「関東リーグ戦優勝校と戦えるのでDFで体を張り、くいさがりたいと思ったが、セットの強さ、個々の巧さにおしきられた。アタックはのびのびプレーできず、スコア通りの実力差であった」

○正城盛志主将
「前評判の高い東海にどれだけ戦えるか、我慢の中でどれだけスコアできるかと思い臨んだが、コンタクト・スピードに差があった。関東との差を痛感したが、まだまだ天理は強くなると思うのでチャレンジしたい」

──関西の大学の足りない部分は?
○小松監督

「関西の大学はブレイクダウンの厳しさもなく、経験も少ない。経験をつめば戦える日も来るのでは」

──春だけでなく、秋にも関東のチームと試合を組むことはできないか?
○小松監督

「なかなか日程の中では無理だが、今日は良い経験となった。東海には、巧さより強さの中で、巧くボールを動かされた」

天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学 天理大学 12-53 東海大学
 

東海大学の木村監督(左)とマウ主将
東海大学の木村監督(左)とマウ主将

東海大学

○木村季由監督
「ありがとうございました。今日は体を張って、丁寧にやる。その中で激しくやる。噛み合わないところもあるが、良くできたと思う。ひとつひとつのプレーに厳しさを出して、レベルを上げていきたい」

○ジョシュア・ランギ・マウ主将
「ミスでトライが獲れていない。ミスを少なくして次に頑張りたい。今週の練習で低いタックルを頑張りたい」

──慶応に対して低いタックル等でどのように戦うのか?
○木村監督
「厳しいディフェンスをされると想定している。自分たちのプレーをぶつけていく。出し切れてない部分も多いが、頑張りたい」

──何がミスを多くしているか?
○マウ主将
「集中していない。気持ちを集中して臨みたい」