法政大学 51-22 流通経済大学 【1回戦/2009年12月20日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】 法政大学のキックオフで試合開始。天気は快晴、風はほとんどなく、絶好のコンディション。開始早々から法政がFW・BK一体となり、連続攻撃を仕掛ける。流経もよくディフェンスするが、法政がPGで先制。その後も法政はSOのキックで確実に陣地をかせぎ、そのキックチェイスからターンオーバーを連発。そして、CTBの突破や、FLのフォローからの抜け出しなどで、前半だけで4トライを獲得。流経もキックを使って攻めるが、チェイスが少し甘く、法政のゲインを許すことが多い。しかし、20分すぎ、FWの縦への連続突破からPGを決め3点を返す。前半終了間際にもFWの縦攻撃からチャンスをつかむが、ノックオンなどで逃し、31-3で前半終了。 後半開始早々、法政はキックチェイスのターンオーバーからBKに展開し、トライ。流経の外国人選手への法政の低く突き刺さるようなタックルが目立つ。さらに、法政はPGを決めて差を広げるが、10分すぎから流経がFWの縦突破の連続で大きくゲインを繰り返し、念願の初トライ。反撃を開始する。しかし、法政もよくディフェンスし、追加点を許さない。逆に法政は25分、連続攻撃からWTBがトライし、点差を広げる。その後は、流経がFW・BK一体となって連続攻撃を繰り返し、2トライを返すが終了間際、法政がPGを成功させ、51-22でノーサイド。前半の法政の出来のよさが印象に残った試合だった。 流通経済大学の内山監督(右)と川西キャプテン 流通経済大学 ○内山監督 「前半、自分たちのテンポで試合を進められなかった。課題であったディフェンスがうまく行かなかった。自分たちの良いところが出せなかった」 ○川西キャプテン 「監督と同じ。ラインアウトが安定できなかった。後半は、自分たちの試合ができたが、前半の失点が大きかった」 ──後半自分たちの試合ができた理由はなんだと思うか? ○川西キャプテン 「前半は、受け身になっていた。個人でアタックした。後半は、ボールに集まって良いテンポで試合ができた」 ──後半の接点での感触はどうだったか? ○川西キャプテン 「フィットネスを1年間続けてきて、もっと走れたと思う」 ──前回の試合より差が開いたが? ○内山監督 「前回も前半に相手に得点をとられた。それに対して準備してきたが、若い選手もいて気負いがあった。前半で場慣れすることができなかった」 法政大学の駒井監督(左)と文字キャプテン 法政大学 ○駒井孝行監督 「大学選手権の第1戦なので、リーグ戦で2敗して自信がないチームに、強みを出させた。アングルとコース、敵エリアでのプレーのパターンがうまくできた。後半、外国人選手へのタックルミスから失点し、点差が開いた安易さで点を取られた。次の試合もがんばりたい」 ○文字隆也キャプテン 「後半のディフェンスが課題。スタミナが切れてポンポンと点を取られた。フォワードにこだわりすぎたかもしれない」 ──キックの調子は? ○文字キャプテン 「全部入ったので、練習の結果は出せた」 ──途中試合が停滞したのは? ○文字キャプテン 「モールやラックでしっかり固めて行けてなかった。相手の圧力に固められなかった」 ──前半、ターンオーバーからのトライがあったが、ブレイクダウンを意識したか? ○文字キャプテン 「ブレイクダウンの練習をしてきた成果だと思う」