■2009年5月11日(月) 熊谷
日本代表韓国戦直前合宿2日目。日本代表チームは、グラウンドでのトレーニングを開始しました。本日の熊谷は、好天に恵まれ気温も30度を超える大変暑い一日となりました。
1週間ぶりのチームトレーニングに入るにあたり、菊谷キャプテンを中心に円陣を組んだ選手たちは、「楽しもう」と気持ちを一つにして練習に入りました。
午前中のトレーニングは、ユニットトレーニングを重視した内容となりましたが、FWは、ラインアウトのコンビネーションをあわせ、BKは、サインプレーの確認をしっかり行いました。どちらも、チームを2つに分け、より実戦に近い形でトレーニングを行いました。
午後のトレーニングは、チーム練習が中心となり、いまや定番となったビジョンドリルからスタートしたウォーミングアップは、キックキャッチやパスドリルを経て、ハードルを使いラックの入りを意識したドリルを行い、体を温めました。
その後、スキルローテーションに入り、ボールプレゼンテーション、ラックスキル、パワーフットの3つのステーションを順に回りながら、基本スキルの確認を行いました。そのまま、この3つのスキルを総合的に行うラックテクニックへ移行。チームの雰囲気は一変し、激しいコンタクトの応酬となりました。その中でも、トレーニングの成果が発揮されている部分も多々あり、コーチ陣も選手たちのプレーを高く評価していました。
ラックテクニックを終えると、5+2に配置されたディフェンスラインが、流れの中で、1人下がり4人となり、その空いたスペースを攻め、抜け出した選手をしっかりサポートして後ろから押し上げてきたDF3人をかわしていくアタック時のディシジョンメーキングを意識したドリルに入りました。ディフェンスラインのギャップをしっかり見抜き、全員がそのスペースに働きかけることが大切になります。前を見てまっすぐ走りこむことを意識しながら繰り返し行われました。
続いて行われたランナーシステムでは、日本代表のアタックの柱となる2つのサインプレーを確認。走り出しのタイミングやコース取りに注意しながら、さらなる正確性を求め継続して実施されました。
そして、本日のトレーニングの締めくくりとして30分間のチームアタック&ディフェンスが行われました。より実戦に近い形を求めて行われたものでしたが、ミスも多く、ボールが手につかない場面もありました。しかし、その中でも日本代表が目指す戦い方ができている場面、それをやろうとして出てしまったミスなどポジティブに捉えられるものも多く、悲観的な内容ではありませんでした。ただ、練習後にバーンコーチが、「一週間ぶりのトレーニングでミスが起こるのは仕方がない。これから土曜日に向けてしっかり上げていこう」と語ったように、試合に向けてより精度を高めていかなければなりません。この部分を明日からのトレーニングで補っていきたいと思います。
我々、日本代表が目指すのは、アジアでなく世界。このHSBCアジア五カ国対抗で、日本代表が目指すラグビーをしっかりと作り上げ、6月に開催される「IRBパシフィック・ネーションズカップ」に乗り込みたいと思っています。引き続き、日本代表への温かい応援をよろしくお願いいたします。
また、本日も多くの方々が練習の見学に来てくださいました。この場を借りて御礼申し上げます。
さらに、本日より埼玉工業大学から遠藤選手、パエア選手、大東文化大学からレプハ選手、テアウパ選手の4選手が、トレーニングに参加し、我々のサポートをしてくれています。選手たちを派遣いただいた両大学の関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
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グラウンド到着時。まだまだリラックスしています |
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準備ができた選手からグラウンドを周回し体を温めます |
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菊谷キャプテンを中心とした円陣を組んでトレーニングをスタート |
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パンチパスを意識したパスドリル |
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ハンドリングスキルアップのためのキックキャッチ |
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実戦形式でラインアウトのコミュニケーションを確認するFW陣 |
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BKも、DFをつけてランナーシステムをチェック |
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午後のトレーニングはビジョンドリルから |
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ハードルを使って低く入るラックを意識 |
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スキルローテーションの一つ。ボールプレゼンテーション |
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タックラーを剥がしにかかる |
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ステップと同時に手を使ってコースを変える |
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スキルローテーションの要素が詰まったラックテクニック |
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激しいコンタクトが繰り返された |
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コンタクトバッグの位置で次のプレーを判断する |
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アングルをつけて走りこむ |
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スペースを見つけたら仕掛ける |
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相手を引きつけてボールを離す |
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最後はチームアタックで練習を終えた |
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グラウンドを大きく使うために狭いスペースも積極的に活用する |
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グラウンドにはリカバリーフードが多数置かれている |
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練習後は、失った栄養を直ちに補給する |
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本日のオフショット。練習後の平島選手を激写。撮影は、トンプソン選手 |
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