IRB JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIP 2009, JAPAN
●2月27日(金)

本日は合宿最終日となります。
昨日のセッションより降りだした雨は、本日も降り続いております。昨夜のスタッフミーティングで、外でセッションは行わず、合宿を通じての自己分析レポートという形で最終のミーティングを行うことが決まりました。

ミーティングでは昨日撮影したアタック・ディフェンスの映像を選手たちに見せて、この合宿の意義、対チームメイト、対世界との自己分析を行いました。およそ約1時間ほど、レポート用紙と向き合いながら、選手たちはびっしりとレポートを埋めました。

その後昼食をとったあと、選手たちはそれぞれの時間を過ごしました。空港出発前に、お世話になったサンロイヤルホテルの社長をはじめ、従業員の皆様にご挨拶をして、関西と関東組みに分かれて鹿児島空港に向かい、解散となりました。
今回の合宿では、特に鹿児島市、九州協会、鹿児島県協会、鹿児島サンロイヤルホテル様に大変お世話になりました。またこの合宿を支えてくださいました関係者の方々に心より御礼申し上げます。すばらしい食事、施設、環境、まごころのこもった皆様のおもてなしのおかげで、非常に有意義な合宿となりました。U20スタッフ・選手一同大変感謝しております。
この合宿でのセレクションを経て、U20チームは3月19日からのウェールズ遠征を行います。今後とも応援の程、宜しくお願いいたします。

●2月26日(木)

午前中は鹿児島銀行様のグラウンドを借りてのセッションとなりました。主に、FWとBKに分れ、FWはスクラムを中心に、BKはハンドリングとパスのスキル練習に時間を費やしました。

午後からはチーム内でのアタック・ディフェンスを行うということで、軽い調整になりました。午後は今合宿での最後のアピールポイントである、アタック・ディフェンスがありました。小さなスペースで行った最初のドリルで、ゲートの開け方を再確認し、幅を大きくして、いかにギャップをこじ開けるかを再確認しました。アタック・ディフェンスでは、休みないせめぎ合いが続き、非常に緊迫した密度の濃いセッションとなりました。選手のフィットネス、コンタクトフィットネス、メンタルタフネスを判断する絶好の機会となりました。およそ、1時間強続いたアタック・ディフェンスがおわり、これからスタッフによる選手選考が始まります。明日は、
外でのセッションの予定ですが、アタック・ディフェンスの途中から大雨が降りだし、降水確率が90%ということで、明日の最終セッションのために、天気の回復を祈ります。

BKのユニット練習。ここでもいかにゲートを開けるかを意識 BKのユニット練習。ここでもいかにゲートを開けるかを意識

本日は細樅レフリーに来ていただき、スクラムとアタック・ディフェンスをレフリーサイドからチェックしていただきました。細樅様、ありがとうございました 本日は細樅レフリーに来ていただき、スクラムとアタック・ディフェンスをレフリーサイドからチェックしていただきました。細樅様、ありがとうございました

午後のウォーミングアップ 午後のウォーミングアップ

齋藤BKコーチからアタックディフェンス前の選手たちにコメント 齋藤BKコーチからアタックディフェンス前の選手たちにコメント

古田コーチのディフェンスに関する細かいアドバイス 古田コーチのディフェンスに関する細かいアドバイス

テンポよく、スピードを意識してのユニットディフェンスのドリル テンポよく、スピードを意識してのユニットディフェンスのドリル

アタックディフェンス前のショットガントレーニング アタックディフェンス前のショットガントレーニング

●2月25日(水)

本日は午前中にユニットミーティングを行い、この合宿での現状、到達目標、反省点を話し合いました。その後、ウェイトグループとプールリカバリーグループに分かれ、リラックスしてコンディションを整えます。

午後はオフ。各自が7日間の疲れを癒し、明日・明後日、残り二日の合宿に備えます。明日は、セレクションも兼ねたアタック・ディフェンスがあります。ゆっくり体調を整え、万全の体制で臨んでもらいたいと思います。

束の間の休息です 束の間の休息です

リカバリーメニューをこなしたあとは、リラックス リカバリーメニューをこなしたあとは、リラックス

選手の力の源はホテルの食事です 選手の力の源はホテルの食事です

選手は大満足 選手は大満足

食事の時間がとても楽しみであることが伝わってきます 食事の時間がとても楽しみであることが伝わってきます

日替わりのメニューがずらっと並びます 日替わりのメニューがずらっと並びます

どの皿もほぼ完食。サンロイヤル様、おいしい料理をありがとうございます どの皿もほぼ完食。サンロイヤル様、おいしい料理をありがとうございます

●2月24日(火)

昨日のミーティングでは、薫田監督から「リクスを恐れず、ハイリターンを求める」「使われているという気持ちではなく、自分が突破していく気持ちを忘れないように」と選手たちへメッセージがありました。常に全員が試合を意識して「熱」「情熱」を見せることを選手へ求めました。練習開始から、ただ単に一生懸命やるだけではなく、同じ考えを共有しようと声を出して、コミュニケーションをとろうとする雰囲気が選手から伺えました。

アタック練習では、スピードの変化・判断・コースのクオリティーを高めるドリルを行い、ランナーの走るオプションを考えさせます。
その後ユニットに分かれ、バックスは全員が抜きに行くことの意識づけを行い、各パートにわかれました。フォワードはスクラム練習を行い、膝の角度やステップの仕方など、細かい点に時間を費やしました。
全体的に声がでて、選手自身でコミュニケーションをとろうという気持ちが以前よりも強くなり、非常によい雰囲気で一日を終えることができました。
明日はリカバリーデイとなります。しっかり休んで、明後日からの第3クールに備えてもらいたいと思います。

スピードに変化をつけるように指示 スピードに変化をつけるように指示

ハーフ陣へのプライベートレッスン ハーフ陣へのプライベートレッスン

練習前のメディカルサイドと選手の会話は大切です 練習前のメディカルサイドと選手の会話は大切です

選手へ問診 選手へ問診

鹿児島市作成のU20ラグビー日本代表の立看板 鹿児島市作成のU20ラグビー日本代表の立看板

●2月23日(月)

第2クールが始まりました。雨は降らずに曇天。気温は日に日にあたたかくなり今日は上着1枚でも暑く感じます。
午前のセッションの入り方が非常に悪く、セッションが早く繰り上がり、選手同士でのミーティングとなりました。やるのは選手自身であり、自分達がセッションの雰囲気を作らなくてはならないことを選手自身が考える時間となりました。

午後は心機一転。セッションの入りから、選手からの声が出ていました。非常によい雰囲気でドリルをこなします。午後は、組織でのディフェンスラインの出方・守り方、アタックではどのようにしてオーバーラップを作っていくかを選手たちに考えさせるドリルが続きます。狭いところをいかにこじ開けて攻めていくのか?相手を抜きに行くのか、あたりに行くのか?デスィジョンメイキング、コミュニケーションの大切さを落とし込んだドリルを小さなスペースから大きなスペースでとテンポよく行いました。

セッションの最後は、今合宿でおなじみとなった、坂道でのコンタクトフィットネスを上げるきついきついドリルをこなします。選手からはしんどい時こそ、声を掛け合い、練習のクオリティーを上げていこうという雰囲気を感じました。長いセッションとなりましたが、非常に密度の濃い練習を行うことができました。
明日もこの雰囲気でクオリティーの高い練習ができることを期待します。

ファイヤーの掛け声でスピードを意識してアップ ファイヤーの掛け声でスピードを意識してアップ

ショットガントレーニングでデスィジョンメイキングを鍛える ショットガントレーニングでデスィジョンメイキングを鍛える

リーダーを中心に選手同士で話し合い リーダーを中心に選手同士で話し合い

いかにして穴をこじあけるか いかにして穴をこじあけるか

スタッフが介入せず、選手からの声を待つ スタッフが介入せず、選手からの声を待つ

止まることなく激しい練習が続きます 止まることなく激しい練習が続きます

坂道での腹筋は、疲れた体にはこたえます 坂道での腹筋は、疲れた体にはこたえます

夕食をしっかり食べて、明日の練習に備えます 夕食をしっかり食べて、明日の練習に備えます

●2月22日(日)

本日は最初のリカバリーデイとなりました。午前中は選手全員で、プールリカバリー。約一時間ほど、リラックスしてプールと温泉につかり疲れを癒しました。
午後は昨年同様、知覧特攻会館を見学。50年前の同世代が何を考え、その時代をどう生きたか、日の丸を背負うことの意味を考えるよい機会となりました。その日に書かれたレポートは全員が隙間なく、行間を埋めており、このイベントのインパクトの強さを感じました。明日の選手の頑張りに期待したいです。

リラックスしてプールリカバリー リラックスしてプールリカバリー

談笑 談笑

ここの施設は温泉もついています ここの施設は温泉もついています

知覧特攻会館の前で 知覧特攻会館の前で

話は尽きません 話は尽きません

熱心に聞き入る選手たち 熱心に聞き入る選手たち

●2月21日(土)

前日、前々日とはちがって、雲ひとつない素晴らしい天気となりました。午前中は上門秀彦・鹿児島市議会議長の激励訪問があり、薩摩若シャモとポンカン25キロの差し入れがありました。市議長様、差し入れありがとうございます。選手たちには若シャモをしっかり食べて、この合宿をのりきってもらいたいです。

午前の練習はウォーミングアップから、4列パス、2v2、ショットガントレーニングをテンポよく行いました。午後のチームビルドに向けて、選手自身が盛り上げてゆこうとする気持ちが伝わってきます。「きつい時こそ、自分を追い込む!」という薫田監督の言葉に触発され、選手たちからも大きな声が聞こえてきます。ゴール前での1v1のタックル練習ではより激しさを増し、最後の坂道でのコンタクトフィットネス、体幹のトレーニングでは、非常によい雰囲気をもって練習に取り組むことができました。午後は、ランニングのみなので、午前中正味3時間、かなりハードなセッションとなりました。

ゆっくり休んでの午後のチームビルド「桜島」。選手はランニングのみと聞かされて、バスに乗り、フェリーに乗って、桜島まで行くと‥‥‥‥。3人ひと組との薫田監督の掛け声で、グループになり、あみだくじを引いて集合場所のバンの中から出てきたものはなんと‥‥およそ10~20キロの桜島大根!! 貧乏くじを引いたグループは20キロの大根を3人でおよそ8キロ先の展望台まで運ばなくてはなりません。笑い声と悲鳴が巻き起こる中で、ランニングがスタートしました。
およそ、1時間強、走り続け、展望台につきました。グループの一体感、チームの一体感をこの場で感じることができ、とても素晴らしいセッション、一日となりました。明日は、オフ。プールリカバリーに、午後は知覧特攻会館に見学に行きます。

昨日に引き続きの激励訪問   ショットガントレーニング。アタックもディフェンスも激しいあたりです   坂道でのコンタクトは非常にハードです   桜島にやってきました
昨日に引き続きの激励訪問 ショットガントレーニング。アタックもディフェンスも激しいあたりです 坂道でのコンタクトは非常にハードです 桜島にやってきました

きれいな景色を走って   山道をのぼっていくと思いきや   見たこともないでっかい大根をかついでのぼります。名物桜島大根です   坂道をひたすらのぼります
きれいな景色を走って 山道をのぼっていくと思いきや 見たこともないでっかい大根をかついでのぼります。名物桜島大根です 坂道をひたすらのぼります

3人のチームワークが大切です   坂はどんどん急になります   全員完走です   最終組を待つ選手とスタッフ
3人のチームワークが大切です 坂はどんどん急になります 全員完走です 最終組を待つ選手とスタッフ

いい顔をしています   お疲れ様でした。大根は選手とスタッフの食事に使わせていただきます!  
いい顔をしています お疲れ様でした。大根は選手とスタッフの食事に使わせていただきます!

●2月19日(木)

合宿が始まりました。前日の鹿児島の予報は、雨。東京出発と大阪出発の飛行機が鹿児島空港で合流という形をとり、九州からの合流組は陸路にて鹿児島をめざしました。東京は快晴でしたが、前日の予報通り、鹿児島は生憎の雨スタートとなりました。
合宿の前にはエアコンをつけるぐらいの暑い天気と聞いていましたが、鹿児島での体感温度は、東京よりも寒く感じました。
初日のスケジュールはフィットネステストの計測。日本代表も使っているフィットネスの計測値を利用し、フィットネスの世界基準をクリアできなければ、8泊9日の全日程行われる朝5時30分からの追加メニューが選手たちには課せられます。雨脚が強まるとの予報から、予定されていたふれあいスポーツランドでの使用を鴨池ドームに切り替えました。

ウォームアップドリルで体をほぐし、フィットネステストに備えます。U20ジャパンが世界と戦う上で、体格差を補うためのフィットネスは日本の強みにしなくてはならない項目。開始の合図と同時にコーチ陣から選手たちへ激しい檄がとびます。

フィットネス終了後は、前回行った合宿での個々人のディフェンススキルのレビュー。世界一速いラインディフェンスをおこなうためには個々人のディフェンススキルなくしてはなりたちません。選手たちは前回の第二次セレクション合宿で教わったスキルを再確認しました。
ディナー後のキックオフミーティングでは、本戦までの短い時間をいかに有益に使うかというテーマで、上野・競技力向上委員長から選手たちへ話がありました。本戦まで、合宿できる期間はごくわずか。合宿の一分、一秒たりとも無駄にはできません。選手たちからも全員が揃うこの期間をしっかりと過ごす決意を感じました。
明日からの天気の回復を祈ります。

ゆっくりと時間をかけてストレッチ ゆっくりと時間をかけてストレッチ

ポジション別でのスタートで競争意識を高める ポジション別でのスタートで競争意識を高める

前回のディフェンスのおさらい 前回のディフェンスのおさらい

ラップしてレッグドライブ。首も使う ラップしてレッグドライブ。首も使う

アタックもディフェンスも強く前にでる アタックもディフェンスも強く前にでる

テンポよくドリルは続く テンポよくドリルは続く