同志社大学 31-8 流通経済大学 同志社大学 31-8 流通経済大学 同志社大学 31-8 流通経済大学 同志社大学 31-8 流通経済大学 同志社大学 31-8 流通経済大学

C:2008, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

マッチリポート

同志社大学 31-8 流通経済大学

(1回戦/2008年12月20日 at大阪・近鉄花園ラグビー場)

第45回全国大学ラグビーフットボール選手権1回戦、2試合が晴天の穏やかな日和の近鉄花園ラグビー場で開催された。

第1試合は、関西の古豪同志社大学(関西大学リーグ戦2位)と流通経済大学(関東大学リーグ戦5位)との間で行われた。
前半早々から、同志社大学は自陣ゴール前に釘付けとなる苦しい試合となった。先に得点をあげたのは重量FWを擁する流通経済大学、同志社大学の再三の反則にゴール前15m正面から14番WTB屋宜ベンジャミンレイがPGを決め(0-3)と試合が動く。しかし、中盤以降は、同志社大学がゴール前まで迫るものの、流通経済大学のゴールを割ることができず、同志社大学にとっては重苦しい雰囲気の展開、また、流通経済大学にとっても最少得点差のまま得点が動かない前半となった。

後半も同志社大学は、相手陣内で継続して試合を進めるものの、流通経済大学の堅いディフェンスに阻まれて、なかなかゲインが切れなかったが、流通経済大学は4分、再三の故意の反則により2番HO川西がシンビンとなる。この間に同志社大学は、6分にゴール前22m中央ラックから右展開、9→10→4→12とつなぎ12番CTB釜池が右中間にトライを挙げると、12分にも再び釜池がトライを挙げ12-3とリードを広げた。
一方、流通経済大学は15分に10mライン中央付近で同志社大学BKラインのパスをNo.8シオサイア・フィフィタがインターセプト、そのままトライし(12-8)と食い下がる。しかし、前半からの流通経済大学FWの頑張りも、後半シンビンで一人欠けた分をカバーした付けが回ってきたのかFWの足が少しずつ重くなる。逆に同志社大学は12番 釜池のラインブレイクからチャンスをひろげ、また積極的なディフェンスで相手のパスミスを誘い、10番SO森田が29分にトライをあげると、39分、さらにはロスタイムの41分にもBKがトライを重ね、終わってみれば(31-8)と流通経済大学を1トライに押さえて同志社大学が勝利をあげた。

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会見リポート

流通経済大学の内山監督(右)と夏目主将
流通経済大学の内山監督(右)と夏目主将

流通経済大学

○内山達二監督
「前半はゲームプラン通りの展開であったが、後半こちらのペースになる前に失点してしまい、このような結果となってしまった。前半の膠着状態、後半勝負と踏んでいた。具体的にはキックで陣を取り、後半FWをテンポアップ・切り崩した後、BKの展開勝負を意図していたが、FWが欲張ってしまった。結果、同志社のFWが強かった。シンビンも痛かった。激しいプレッシャーの中、バランスを崩してしまった場面だった」

○夏目賢主将
「後半テンポアップし、こちらのペースにしなければならなかったのに、そうさせなかった同志社の力を感じた。FWの機動力、BKの展開力とも予想通りのチームだ」

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同志社大学の中尾監督(右)と太田主将
同志社大学の中尾監督(右)と太田主将

同志社大学

○中尾晃監督
「2年連続初戦負けだっただけに、勝ててホッとした。固さが目立ちミスも多かったが、流通経済の外国人プレーヤーへの執拗なタックルが後半に繋がった。流通経済の力を計りかねていたので、キックを織り交ぜながら、コンタクトの強さを様子見ていたが、体格で勝る流通経済を低いタックルで凌げたことで、後半へ手ごたえを感じた。シーズンが深まる毎に低いタックルで活路を見出すゲームプランが全員に浸透していったと思う。今日のゲームはシンプルに外へボールを集めることを意識したが、アングルチェンジで強引に行ってしまった場面もあった。関西リーグ最終戦(対 京都産業)から攻める意識が出てきたことは大きい。元々攻めることに長所を持つチームなのだから」

○太田春樹主将
「関東のチームは体格で勝るので、フィジカルで勝ててホッとしている。(PGチャンスで狙わず攻めたことについて)継続攻撃を意識した結果。PGは頭になかった」