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関東学院大学の桜井監督(右)と、土佐主将 |
関東学院大学
○桜井勝則監督
「非常に良いコンディションのなか、また、多くの観客のなかで早稲田と戦うことができた。勝てれば素晴らしいといえるのだが、残念ながら負けてしまった。ただし、最後のトライは来年に続くトライだったと思う。土佐キャプテンを中心に4月からいろいろな状況のなかで、夏合宿で最初に早稲田と戦い、最後も早稲田と戦うことができた。悔いは残るが選手をほめてあげたい」
──SO起用も含めて、早稲田のどの点を攻めていこうとしたのか。
「FWのディフェンスが厚いので、アウトサイドセンターの外側を攻めていこうと考えていた。最後のトライは、ボールを動かし続けたからで、自分たちがやろうとしたことができた。前半からボールを継続し、動かすことができていれば(結果は)違っていたとは思う。スタートメンバーも狙いどおりであったが、それ以上に早稲田のディフェンスが強かった」
○土佐誠主将
「点差が開いたが、これが実力だと思う。最後の試合になってしまったが、選手には全力を出すように伝えたし、力を出しきった結果であるから、(負けはしたが)いい試合だと思う」
──トスに勝って陣地を選択したが、この判断は。
「考えたのは、風向きと陽の当り方で、キックを多用した陣地の取り合いとなると思った。最初に有利になるようにと思い、陣地を選択した。後半に風向きが変わったが、気にはならなかった」
──再起をかけた1年ということで、生活環境の見直しなどがあり、グラウンドに集中できなかったのではないか。この点で難しかったことは。
「昨シーズンは10月下旬で(シーズンが)終った。そこから自分たちの学年でスタートした。ラグビーをした期間は短く、ほとんど、生活の見直しや、ボランティアをしていた。最初はほとんどラグビーはできなかったが、自分としては、こういうところが見直すべき点だと思っていたので、そのことが影響したとは思っていない」
──愛されるチームを目指したいと言っていたが、1年を振り返ってできたか。
「強いチームになりたいということで、復活するのであれば以前のような戦績を残すべきだと思っていた。初戦で負けてしまったので、以前のような力はないと思う。これからの後輩の頑張りに期待する。それで愛されないかといえば、今日の試合を見て心が動かされた方が少しでもいたとしたら思いが届いたと思うので、愛されるチームになれたのではないかと思う」
──早稲田に負けたことと、初戦で負けたことでは、どちらを強く受け止めたか。
「初戦で負けたことが自分としては大きい」
──ここで終ったが、相手が早稲田だったということについてはどうか。
「特にないが、強い相手だし、毎年戦ってきた相手なので、僕らが特別な相手と呼ぶには、事件を起こして下に落ちたチームなので、もう一度強いチームに戻ってから言うべきであり、逆に、早稲田が、自分たちのことを特別な相手と言ってくれたことはうれしく思った」
──今年はどのようなシーズンだったか。
「ラグビーだけではなくて、いろいろなことがありすぎてつらかった。(これからも)こういうことはないと思う。最後まで戦えて、自分に任されたことはやりきったと思っているので、いい経験ができたと思う」 |