
日本代表 32-17 アメリカ代表
2008年11月23日(土)19時キックオフ 東京・秩父宮ラグビー場
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カーワン ヘッドコーチ(右)、菊谷キャプテン
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◎日本代表
○ジョン・カーワン ヘッドコーチ 「たいへん興味深い試合でした。前半だけで10年も歳をとってしまったようだ。アメリカは第1戦よりもさらにフィジカルに来ることがわかっていたのですが、前半がまんできないところがあり、シンビンも出てしまった。だが後半は我々のプランを遂行できたと思います。ハーフタイム、選手たちはとても落ち着いていた。メンタルな面でタフでいなければならないことを知っていました。
選手たちには大会前、アメリカに2勝して歴史をつくろう、と話してきた。もちろん課題はあるが、私は2勝という結果をとても誇りに思っています」
○菊谷崇キャプテン
「いまは勝つことができて、少し興奮してしまっていますが、実は課題が多い試合でした。冷静にみればミスが多かった。でも最後まで精神的にしっかり守りきったのはよかったと思います」
──次のワールドカップに向けて、今年の収穫と課題とは。
○カーワン ヘッドコーチ
「新しくキャップを獲得した若い選手と共に、11月に厳しいテストマッチを2試合行い、2勝できた。それがチームとしての収穫です。2009年の春に新たに日本代表のメンバーを選出することになるが、この11月の30名がファーストチョイスになる。以前のメンバーが再び選ばれるのは難しいかもしれない。
今後の課題はラック、メンタルタフネス、特にディフェンスの、そしてインサイドボールへの働きかけです」
──16日の第1戦とのちがいは? 冷静に戦ったいたと思うがどうコントロールしたのか。
○菊谷キャプテン
「やはりアメリカは、よりアグレッシブに、ハードにきました。冷静に、といいつつ慌てたところもありますが、スクラムとラインアウトの安定を考えました。まとまり、一体感、というものを重視して声をかけました。レフリーに文句はいうな、とも」
──シンビンで人数が減ったときの戦い方、どんな指示を?
○カーワン ヘッドコーチ
「シンビンが出た前半の終わりのところでは、スロー・ディフェンスのコードがあるので、それを使いました。すぐに飛び出さず、相手にやるだけやらせてサイドラインに押し出すプレーです」
──フロントローに若手を起用した。スクラム、フィールドプレーをどう評価しますか。
○カーワン ヘッドコーチ
「素晴らしいパフォーマンスだったと思っています。畠山も平島も、ニューキャップでプレッシャーはあったろうが、よくやってくれた。青木もよかったし、菊谷もよくやってくれた」
──13人に減ってもスクラム、ラインアウトは負けていなかったですね。
○菊谷キャプテン
「1戦目を戦って、セットプレーで優位に立てるだろうと思っていました。人数は少なくても、全員がそのことはしっかり把握していたと思う」
──ヘッドコーチとして2年ですが、強化は予定通りきていますか。
○カーワン ヘッドコーチ
「日本に来て『ガマン』ということを教わりました。(日本代表の強化をより押し進めるためには)大学やトップリーグのストラクチャー(機構)が変わらないと難しいと考えています。それはひとりでは不可能で、みんなでやらなければならない。だから『ガマン』なのです(笑)」
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