メンバー・スケジュール

7月21日

本年度の目標であるWorld Rugby U20 Trophyでの優勝、そして昨年降格したチャンピオンシップへの昇格まで、決勝戦を残すのみとなりました。

監督始めスタッフ、プレイヤーの殆どにとってこの大会は初めての経験する国際舞台で有り、環境の違いやプレッシャーの中で、多くの学びが有り、チーム全員が共に課題を共有し、進むべき方向について話し合うことで、それぞれの役割を果たせるチームになっています。

チーム力は確実に向上し、成長を続けている日本チームは最後に、プール戦を完勝で勝ち上がってきたポルトガルとの対戦となったが、この対戦は2017年のトロフィー大会(ウルグアイ)決勝の再戦であり、前回雷により試合時間15分を残して日本に敗れたとなったポルトガルにとっては、より思いの強い試合だったのではないかと思います。

 

決勝の前に行われた3位決定戦、ブラジルと香港の戦いは、同点で80分を終了しゴールデンポイント方式の延長戦に突入ということで、決勝の試合開始時間が見えない、ウォーミングアップの調整が難しい状況になり、試合開始前から波乱の空気が立ち込める決勝戦は開始時刻2分遅れ、19:02キックオフとなりました。

日本ボールのキックオフで開始されたゲームは序盤、心配をよそに敵陣深く蹴り入れたボールをポルトガルが蹴り、このボールをアタックマインドで攻め続けた日本が常に敵陣で戦う展開となった。日本の攻撃のスピードに押し込まれるポルトガルは、ハイタックルやショルダーチャージの反則が続き、ゴール前まで攻め込んだ日本がスクラムのチャンスを得ます。

今大会安定したスクラムを組んでいる日本は、ここでも日本ボールスクラムを押し、7分NO8の丸尾選手が持込先制のトライ(GK成功)で7-0とまずは流れを掴みます。

 

続いて9分にはキックオフのボールをキャッチしたWTB山口選手が個人技で抜け出し、敵陣に入り中央付近までボールを持ち込んだ後、サポートに上がってきたWTBハラトア選手にパスをつなぎ、そのままトライ(GK成功)で14-0と更にリードを広げました。

 

しかし直後のキックオフボールを日本はキャッチできず、今大会バックスの走力が際立っていたポルトガルに一気につながれ、トライ(GK成功)を許してしまい14-7となる。ここからやや押し込まれる展開の続く日本は、23分にPGのチャンスを与えてしまう。不成功により点差は縮まらないが徐々にポルトガル方へゲームの流れが移ってしまいます。

 

32分ハイパントキャッチの際にポルトガル選手の下に入ってしまったFB河瀬選手がシンビンとなり10分間の退場。このPKからゴール前ラインアウトとなり、モールからのトライを奪われ(GK成功)14-14の同点となります。

37分にもポルトガルにトライ(GK成功)を許し、一気に14-21と逆転されます。

一度流れを渡してしまうと、スピードの有るポルトガルバックスも思い切って勝負を挑んでくるようになり、日本にとって苦しい時間帯からなかなか抜け出せない39分には、SO福山選手がハイタックルのペナルティーからシンビンとなり、日本は13人で戦う事になりましたが、ゴール前での必死のディフェンスでこれ以上の得点は許さず、14-21のスコアーで前半終了。

後半もポルトガル優勢の流れは続き、42分PGを決められ14-24とポルトガルのリードが広がったが日本も後半人数で劣る状況をこの3点で抑え、福山選手が再び戻る直前にトライを奪い、これをピッチに戻った福山選手が慎重にGKも決めて21-24と3点差に詰め寄ります。

 

しかしポルトガルの思い切りのよいラン攻撃に差し込まれる日本は、54分にポルトガルのエースであるWTBにトライを奪われ(GK失敗)21-29と8点差をつけられます。その後もディフェンス局面が続き、56分PGを狙われるが失敗。(21-29のまま)

61分には日本のエースWTBハラトア選手が足首を痛め、21番奥井選手と交代。日本としては嫌な流れではあったが、入った奥井選手は高校生ながら臆することなく堂々とボールキャリーをして、日本に攻撃のリズムが蘇ってくると、ゴール前にボールを運び、ポルトガルのペナルティーから、これを今大会武器となっているスクラムを選択し、日本ボールスクラムを押し込み、再度ペナルティーを得るもスクラムの選択を続け、スクラム(認定)トライを奪い28-29と1点差に詰め寄った。

 

しかし簡単には流れを戻せない日本は、再び69分にペナルティーからゴール前ラインナウトのチャンスをポルトガルに与えてしまい。トライを奪われ、(GK失敗)28-34のスコアーで残り10分を迎えた。

 

残り10分の攻防もポルトガルの攻撃を日本がしのぎ切るという展開で、苦しい場面は続いていたが、苦しい場面でもアタックマインドを貫き、僅かのチャンスに途中出場のプロップ田嶋選手などがボールを前に運び、再びゴール前での日本ボールスクラムのチャンスを得ます。

このスクラムはポルトガルの必死の抵抗も有り、押し切れずゴール前での攻防となり攻撃を続ける日本もなかなかゴールラインを割らせてもらえなかったが、FB河瀬選手が執念でポルトガルディフェンスを突破してトライして33-34と1点差に詰め寄る。GKを慎重に福山選手が決めて、35-34として76分についにゲームをひっくり返します。

その後ポルトガルのキックオフボールをしっかりとキープし続け、アタックを繰り返すこと数度、ついに80分を迎え、ラックからのボールを福山選手が蹴り出し、喚起のノーサイドとなった。

残り10分の会場は逆転を狙う日本に対して、在留邦人の方々の声援だけでなく、ブラジル応援団や他国のチームから「ニッポン,ジャパン」の大声援が響いたことは、日本を遠く離れて戦う選手たちを勇気づけ、後押しとなる感動的な時間でした。

難敵ポルトガルは、攻守に亘りスマートなラグビーを展開し、バックス選手のランニングスキルは極めて高い好チームでした。日本は目的を遂げ優勝となったが、これはプレイヤーの所属先である各トップリーグ・大学・高校からの派遣要請に応えて頂いたご協力、ご支援があったからこそです。現地では、ブラジルで生活されている在留邦人の方々、日系の方々からの食事などのご支援や練習相手を務めて頂いた在サンパウロ日本人ラグビーチームの方々のご協力が多くあったことが大きな力になりました。

この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。有難うございました。


7月20日

いよいよツアーも大詰めとなり、最終戦の前日を迎えました。
最終戦は19:00(現地)キックオフのため、チームの活動も最終タームから活動開始が遅くなっています。

活動の強度を下げて、食事や治療によりコンディションを整えています。比較的自由に過ごせる時間もありますが、各活動開始には誰一人遅れることなく、良い緊張を継続したまま、コンディション調整の時間を過ごせていると思います。

キャプテンズランの前のミーティングでは、最終戦に向けてもう一度全員が、「同じ絵」を見ているかをリーダー主導で確認し、コーチがサポートすることで、最後の練習に向かいました。

ツアー最後の練習となるキャプテンズラン開始の円陣では、U20チームを3年間経験した福井キャプテンがこれまでの思いを語り、「最高のチームで必ず勝ちたい」と思いを全員に伝えました。

ブラジルツアー最後の練習が終了しました。締めのハドルでは、再度福井キャプテンが勝ちたい思いを全員に伝えてくれました。

福井キャプテンが締めようとした時に、吉川選手からチーム全員にメッセージが有りました。

吉川選手は今回バックアップメンバーとして参加で、26名の登録メンバーに一人だけ入ることはできませんでしたが、チームに対する思いと、「全力で明日もサポートします。」のメッセージ、そしてツアーを通しての献身的な行動は、選手・スタッフ一人ひとりの心に響きました。
チームの結束は最高に高まっています。必ず最終戦でポルトガルに勝利し、チャンピオンシップに昇格して帰国したいと改めて、強く思う最後の練習となりました。

吉川選手のメッセージに続き、最後の締めは紙森選手。


7月19日

朝はボディエデュケーションからスタートです。

選手の疲労度を考慮し、この日も交代浴とフラッシュマッサージでリカバリーをします。

午後のミーティングではいつものように、このツアーのゴール、ツアーで成長したいこと、の発表から始まりました。

今回は原田選手の発表です。

リーダー陣から決勝戦の相手であるポルトガルについて、分析結果のプレゼン。

午後は決勝戦の時間に合わせて、いつもより遅い時間から練習開始です。

強度は上げずに、動きの確認をメインに行いました。

練習後は夕食、その後フラッシュマッサージ、ブリージングで呼吸を整えて、質のよい睡眠へと繋げていきます。


7月18日

この日も朝のコンディショニングチェックチェックから始まり、朝食を挟んでメディカルチェックを行いました。

試合メンバーは交代浴とフラッシュマッサージでケアに努めます。出場時間が少なかったメンバー、コンディショニングを調整しているメンバーはジムでトレーニングを行いました。

ジムの外でラグビーボールを使って遊んでいた地元の親子の方々が、私たちを見かけると嬉しそうに声をかけて下さいました。

昼食後はプレーヤーズレビューを行いました。

フォワードのラインアウトミーティングを行い、全体でゲームレビューへと移ります。

ミーティングの最後に、コーチの3人からケニア戦のアタック賞、ブレイクダウン賞、ディフェンス賞の発表がありました。

アタック賞はハラトア選手

ブレイクダウン賞は福井選手

ディフェンス賞は梁本選手

夕方はワールドラグビー主催の交流会が行われ、チームで参加しました。

ブラジルではこの時期にフェスタ・ジュニーナというお祭りが開かれます。ドレスコードはチェックのシャツ、麦わら帽子をかぶり、顔には無情ひげと眉毛を繋げて書くそうです。サンバの音楽と共に、輪投げや釣りゲームなど楽しむことができました。

左から、今回リエゾンを務めて頂いているアルベルトさん、タケロウさん、学生ボランティアのアルトゥールさん、エレーナさんです。

交流会のあとはホテルに戻り、夕食を食べて一日を終えました。

 


7月17日

ケニア戦の一日もこれまでのスケジュールとほぼ変わらず、良い緊張感の中、それぞれのスケジュールを消化しています。
早朝は、ゲームに出場しない和田選手が、菊谷コーチとボクササイズを行いました。

午前中、小池選手、和田選手はリハビリを行い、最終戦に向け万全の準備を進めています。

ケニアは、ここまで1勝1敗で日本との対戦を迎えました。彼らにも決勝進出のチャンスは有り、日本としてもファイナル進出を決める重要な1戦でした。

 

試合は日本のキックオフから始まり、この日の日本も積極的にボールを動かすアタックマインドで、試合が進みます。
前半3分、ハラトア選手が先制トライ、直後に相手PGで3点を失いますが、19分には福井キャプテンがのオフロードパスから辻村選手がトライ、20分にはキックオフレシーブから一気にゴール前までボールを運び、日下選手がトライと19-3と引き離しにかかります。

ここからケニアの思い切ったアタックに差し込まれ、ディフェンスが続く時間帯になり、23分にケニアにトライを許します。
その後、30分にハラトア選手がトライ、33分にケニアがトライと、それぞれ得点を重ね24-15となります。

前半終了間際に、ハラトア選手がこの日3本目のトライを奪い、31-15でハーフタイムに入ります。

後半はキックオフレシーブから、攻めますがミスからボールをケニアに渡し、ディフェンスの局面となります。後半開始早々42分にハイタックルのペナルティーから長田選手がシンビンで14名になり、更に防戦が続きます。
後半最初の得点は、50分にケニアのトライ、ゴールが決まり31-22と再び9点差になります。

長田選手、福井キャプテンに代わり、福山選手、丸尾選手が入り、流れを変えたいところでしたが、再びケニアの思い切ったアタックに押し込まれ、後半60分に、再びトライを奪われます。ゴールキックも決まり、この試合最も得点差が詰まり、31-29となります。

ここから日本は再度、アタックマインドで攻め、徐々に圧力をかけて行きます。

66分ゴール前に迫ったところで、フロントローの田嶋選手、西山選手、辻村選手から、紙森選手、岡選手、前田選手に交代し、フレッシュなメンバーでマイボールのスクラムを押し込みます。

このチャンスにスクラムを押し込み、認定トライを奪い、38-29と再び9点差に離します。

しかしその直後、またもやケニアのカウンターアタックに押し込まれ、トライを失い、38-34と4点差に迫られます。

ここから苦しい展開の中、70分にトライし43-34と9点差にする。
78分には、交代の山口選手がランニングスキルを活かしトライし、48-34にしてノーサイド。

ミスが多く、思うようにいかない展開となりましたが、これまで出場時間の少なかった選手達が国際舞台での難しい試合を経験し、チームとしての成長もありました。

最終戦はチャンピオンシップ昇格をかけ、2年前ウルグアイのモンテビデオで決勝を戦ったポルトガルと再び対戦します。

チーム全員が、これまでの戦いで得た経験と団結力で、しっかりと準備し、優勝して本大会を終えたいと思います。ご声援の程、お願い申し上げます。

ベンチのスタッフ陣にも試合後に握手を求めるケニアチーム

この日は「Keep Rugby CLEAN DAY」として、アンチドーピング啓発のキャンペーンが展開されました。
各チームがウォームアップでキャンペーンTシャツを着用し、またコーチやドクター、メディカル陣はゲーム中もこのTシャツを着用して啓発活動を行いました。

ホテルに戻り、夕食を摂りながら第3タームの「HERO of HEROES」の投票を行いました。プレーだけでなく、チームを様々な面で支えていることにも着目して、投票は行われます。
夕食後のミーティングで栄えある受賞者として発表されたのは、吉川豪人選手でした。

アンチドーピングに関するアンケートが全員に選手全員に実施されました。

大会の3試合目には、各大会でアンチドーピング啓発のキャンペーンが行われます。
U20の活動においても、TIDキャンプでの教育やJADA講師による教育の実施など、積極的に対応し、クリーンでフェアーな競技者育成を行っています。


7月16日

本日もルーティーン通りに早朝のハンドリング&ボディーエデュケーションから一日が始まります。

ランチの前にフォワードは、ラインアウトのチェックを行いました。

第3戦は17時キックオフのため、キャンプテンズランもキックオフに合わせて行いました。
そのため午後は比較的ゆっくりと各自が思い思いの時間を過ごし、17時からキャプテンランを行いました。

本日は曇りで終日肌寒い一日でしたが、明日のケニア戦に向けて良い準備ができたと思います。決勝進出に向け、しっかりと戦います。

滞在ホテルは、ウルグアイ・カナダ・ケニア・日本の4カ国が一緒です。食事も同じレストランで一緒になります。

本日の夕食風景

 


7月15日

本日は朝のボディーエデュケーションからスタートです。フィールド上のパフォーマンスへと繋がる自分の身体の使い方を学びます。

選手のコンディションを考慮し、午前中はプールリカバリー。


ウルグアイ戦で出場時間の少なかったメンバーはグラウンドへ向かい、練習を行いました。

最後に選手vsスタッフのタッチフットを行い、午前中の練習は終了となります。

午前中の練習メンバーもプールでしっかりとリカバリーをします。

午後はチーム全員揃って、ミーティングからスタートです。

次のケニア戦に向けて、相手チームの映像を見ながら戦術の確認。また、水間監督から次戦のメンバーも発表されました。

グラウンドに到着し、まずは歩いてフォーメーションの確認です。

ウォーミングアップをして、練習開始です。

フォワードとバックスに分かれてユニット

立ち位置の間隔にフォーカスしたディフェンス練習

ブレイクダウン、タックル練習

ハンドリング

15対15のゲーム形式。
今回もサンパウロ日本人ラグビーチームの方々にお越し頂き、みなさまのご協力のお陰で良い練習をすることができました。

個別でスキル練習を行うトップアップで練習を終えました。


7月14日

昨日の勝利から一夜明け、本日は少し遅めの起床となりました。

コンディショニングチェックと朝食の後、出場時間の少なかったメンバーはジムセッション、その他はメディカルチェックを受けて、現在の状態確認を行いました。

メディカルチェックメンバーは、続いてプールセッションでリカバリーを行いました。ホテルには日本の他にも大会出場チームがいくつか同宿しており、プールセッションではケニアの選手と一緒になりました。

本日は午前中に、レガシープログラムが開催され、ラグビースクールの子供たちと交流しました。

ブラジルの子供たちと一緒にプレーで盛り上がりました。

サッカー大国のブラジルですが、滞在地のサンジョセ・ドス・カンポスはラグビーの盛んな地域です。
本日のプログラムが、子供たちにとって楽しい時間となり、ブラジルでのラグビー普及のお手伝いとなれば大変嬉しく思います。

子供たちと一緒にプレーすることで選手たちも楽しく、リラックスした時間を過ごせました。言葉が通じなくても、プレーを通じて絆が深まったと思います。
日本チームへのメッセージも頂きました。

レガシープログラム後は、チームランチとしてブラジルの名物料理シュラスコを頂きました。次の対戦チームであるケニア代表と偶然同じレストランでの食事会となりました。

食事の後は、ひと時の自由行動を各自楽しみ、ホテルに戻りました。

夕方からは、ケニア戦モードに切り替え、プレヤーズミーティングやゲームレビューとプレイヤーで考え、準備を進める時間となりました。

フォワードのラインアウトレビューミーティング、ゲームレビュー、プレビューミーティング

ツアーも残り1週間となりました。ここからもう一度チーム力を上げ、何としてもチャンピオンシップへの昇格を勝ち取ります。
できる準備をプレイヤー、スタッフ全員でもう一度、しっかりと見直して、このチームの持つ力を全て出し切るゲームにしたいと思います。


7月13日

U20ウルグアイ代表との対戦の日を迎えました。

早朝、バックアップメンバーの吉川選手と菊谷コーチのボクシングセッションが行われました。チームのバックアップをしながら、自身のトレーニングもしっかりと行い、出番に備えます。

フォワードは、ラインアウトの確認を行い、様々な想定のもと。試合への準備を更に進めます。

バックスはアタックの確認を行いました。

森田コーチからアドバイスを受ける福山選手。

ウルグアイ戦は、プールを1位で勝ちあがるためには絶対に負けられない一戦です。
ブラジル戦の課題を短い時間で修正し、アタックマインドを持って攻める事を戦い方の中心に置き、試合に臨みました。

コイントス

ウォームアップ

入場、国歌斉唱

ゲームはウルグアイのキックオフで開始。ボールをレシーブして、自陣から積極的にボールを動かした日本でしたが、ミスからボールを奪われゴール前への侵入を許してしまいます。
ゴール前のラックの攻防から、ウルグアイにラインを割られ、トライを許してしまいます。ゴールも決まり、0-7とウルグアイに先制されます。

先制されても日本のアタックが通用する手ごたえを感じていた選手たちは、積極的にボールを動かしアタックマインドを貫きます。徐々にウルグアイディフェンスを崩すシーンが増えて行きます。
前半15分、福井キャンプテンが抜け出し、上手くフォローしパスをもらった原田がトライを奪い、ゴールキックも決まり7-7の同点とします。

日本のアタックが通用し始めると、ウルグアイの反則が多くなり、ウルグアイのフォワード選手がシンビンで一時退場になります。
ゴール前でスクラムを得た日本は、7人となったウルグアイスクラムをプッシュ、SH田村がボールを持ち込み逆転のトライ。

ここから日本の連続得点が生れます。31分またもゴール前でのスクラムを得た日本は、これを押し込みFLハラトアが持ち込んでトライ、ゴールも決まり21-7と突き放します。

続く33分には、自陣からWTB山口がボールを大きく運び、サポートしたハラトアが連続トライ。ゴールは外れますが、ここまで4連続でトライを奪い、26-7と突き放します。

前半終了直前に、ウルグアイにゴール前ラインアウトのチャンスを与えてしまい、そこからトライを奪われます。ゴールも決まり、26-14で前半終了。

後半、先に得点したい日本は、アタックマインドを持ち続け、福井キャンプテンが連続してトライ。ゴールも確実に決めて、40-14。

ウルグアイも簡単には諦めません。日本がモメンタムを失い、ウルグアイのアタックに後手に回ったところで、連続してトライを奪われます(40-26)。日本にとっては嫌な時間帯でしたが、粘り強くディフェンスし、アタックでは積極的なボール回しを展開。
体力的にも厳しい時間帯ですが、63分と69分にペナルティーゴールの機会を得て、SO福山が確実に加点し、46-26と突き放した。

75分にまたしてもゴール前ラインアウトからのモールで崩され、トライを奪われ、46-31(ゴール失敗)となるもセーフティーリードを保ったまま、ウルグアイの攻撃をしのぎ、ノーサイド。

グループ1位通過に向けて、大きな勝利となりました。

試合結果詳細はこちら

本日の夕食は、現地生産の日本米と、日本から持ち込んだカレーでエネルギー補給です。

サンパウロ日本人ラグビーチームから、福神漬けの差し入れを頂きました。

納豆、キムチなども頂きました。ありがとうございました。

第2タームのHERO of HEROESには、紙森選手が選ばれました。80分間のフル出場と、スクラムでのチームへの貢献が選出理由です。

また本日は辻村選出の誕生日でした。出身高校や、大学のチームメイトからのビデオメッセージに感激していた辻村選手でした。


7月12日

ウルグアイ戦前日を迎えました。

ウルグアイも第1戦で日本と同じく勝ち点5を獲得しているため、重要な一戦となります。

それでも、チームは早朝から日々行う活動を粛々と進めるという一日でした。

特にフォワードは、ラインアウトの確認ミーティングと動きの確認を行い、ブラジル戦の課題修正をじっくりと行いました。

午後からは、キャプテンズランを行い、準備を終えました。


7月11日

次戦のウルグアイとの試合に向けて、気持ちを新たにゲームモードに切り替えて行きます。

一日のスタートは、「ボディーエデュケーション」セッションから。

練習前にプレビューミーティングを行い、JAPANの戦い方をプレイヤーのプレゼンテーションにて確認しました。

その後グラウンドに向かい、ウルグアイ戦に向けた練習を行いました。

グラウンド練習後に、ジムへ移動してフォワードとバックスの2グループでトレーニングを行いました。

宿舎に戻り、プールリカバリーをして午前のセッション終了です。

 

午後はミーティングからスタート。ウルグアイとの戦いをしっかりとイメージして、練習に取り組む準備をします。

気持ちを一つにして、午後の練習のスタートです。

チーム練習後に個別スキル練習のトップアップを行い。本日の練習を終了しました。

本日の練習にも、「サンパウロ日本人ラグビーチーム」の方々にお手伝いを頂きました。
皆さんは企業駐在や現地でビジネスを展開されている方々です。

遠く日本を離れての遠征は、なかなか勝手の違うところも有りますが、こうした日本人の方々のサポートに大変助けられています。
心から感謝申し上げます。


7月10日

ゲームの翌日は、リカバリーとゲームレビューを行いました。

勝利はしましたが、ミスも多く満足の行く内容では無かったとの意見が多く、次戦に向けて課題をチームで共有し、しっかり修正していきたいと思います。

ツアー中、プレイヤーは4つのチームに分かれ、様々な場面でチーム対抗のイベントを実施しています。その一コマを本日はご紹介します。
本日はミニ卓球で競い、白熱した戦いに盛り上がりました。

優勝チーム

夕食は、日本食レストランでチームディナーです。

それぞれがアラカルトで好きなメニューを選ぶスタイル(但し揚げ物禁止等の制限有り)で仲間との会話も弾み、楽しいひと時を過ごしました。

 


7月9日

いよいよ大会初戦を迎えました。ここまで色々な方々にご支援を頂きながら、スタートラインにつくことができました。

結果はU20ブラジル代表に56-24で勝利となりましたが、国際試合の難しさなのか、内容的にはミスが多く、満足のいく内容ではありませんでしたが、勝って反省し、今日の試合から得た学びを活かし、少しでも成長して、次戦に臨みたいと思います。

U20ブラジル代表戦の試合結果・コメントはこちら

ウォームアップの様子

入場、国歌斉唱

ブラジル在住の日本の方々も応援に駆けつけてくださいました。

夕食後のミーティングでは、ここまでのツアーの「Hero of Heroes」の投票を行いました。

ファーストタームのHeroは、練習・試合・ラグビーを離れた生活の場でも、リーダーとしての責任ある行動をしているという理由から、福井翔大キャプテンが選ばれました。

水間監督の締めの言葉の後、サプライズが。

7月9日が誕生日の堀野アシスタントマネージャーのバースデイを全員でお祝いしました。

第二戦のU20ウルグアイ戦に向けて、頑張ります。


7月8日

いよいよ明日、ワールドラグビーU20トロフィー2019の初戦を迎えます。
ここまで行ってきた準備をしっかりとゲームで出して行きたいと思います。

早朝のアクティビティー

ゲームレビューミーティング
プレイヤーも主体的にミーティングをリードします。コーチから与えられるだけでなく、自ら考え、発言し議論することで、やるべきことの共有を目指します。

引き続きフォワードはラインアウトの確認を行いました。

午後からメンバー発表後、グラウンドに移動してキャプテンズランを行い、試合への準備を完了しました。

ホテルに戻り、リカバリーを行いました。
リカバリー&本日のオフショット

チームマネージャーの小栗さん

アシスタントマネージャーの堀野さん

大会初戦、いいスタートを切れるように頑張ります。


7月7日

本日は午前中に、大会のオフィシャルセレモニーが開催されました。

地元のラグビーチームの子供たちとの交流、キャプテンのフォトセッション、インタビューなどの公式行事に参加しました。

チームが集合して7日目、ブラジル到着5日目を迎え、いよいよ大会が始まる実感が高まってきます。

午後からは、U20ブラジルチームとの合同練習を行いました。

大会前にプール組分けが変更になり、U20ブラジル代表が初戦の相手となりましたが、ブラジル側からも是非に交流したいと言っていただき、合同練習実施となりました。

練習後にブラジルチームにご用意いただいたバーベキューで、交流を深めました。

大会では対戦相手ですが、選手たちには国際大会で勝つ事だけで無く、滞在地の文化や慣習に触れ、同世代の仲間との交流を深めることで見聞を広め、多くの刺激を受けてもらいたいと考えています。

練習後、ホテルに戻りWorld Rugbyの教育プログラムを受講しました。
アンチドーピングとインティグリティ―、特に八百長行為については重点的な教育項目になっています。

本日は大会公式行事への参加、ラグビープレイヤーとして遵守すべきインティグリティ―教育の受講など、国際大会への参加を実感した一日となりました。


7月6日

早朝のコンディショニングチェックと、アクティビティーから一日が始まります。
2つのグループに分かれて、ハンドリングセッションとストレッチ&体の使い方セッションを行います。

ブラジルに到着して3日を過ごし、時差による影響も少しずつ改善されてきています。ブリージングセッションなどを通して、選手たちは徐々にこちらの環境にも慣れてきている様子です。

本日は急遽予定していたグラウンドが使用できなくなりましたが、何とか別のグラウンドが使用でき無事、午前中のセッションを行えました。

サッカー大国のブラジル、サッカーグラウンドを利用した練習会場が多く設えられています。

ブラジルには日系の方も多く住まれており、U20日本代表の遠征にご注目いただき、我々の活動も様々な方にご支援頂いています。
チーム練習もサンパウロにある日本人ラグビーチームの方々にお手伝いを頂き、順調に進んでいます。

本日の練習テーマは、「ディフェンス」。滞在3日目からは現地に慣れるため、ラグビーモードにシフトし、練習強度も上がっています。

ジムセッション

ホテルに戻りプールセッションを行い、本日は終了です。

午後は、チームルームでのDVD鑑賞会など、エンターテーメントチームが気分転換できるイベントを考え、実施しました。

その後は、各自思い思いのリラックスタイムを過ごし、4日目の活動は終了です。


7月5日

ツアー4日目は朝のミーティングからスタートしました。
毎回ミーティングの始めには代表者1名が、ツアーの個人のゴール、チームのゴール、ツアー中に成長したいこと、日本代表としてオンフィールド、オフフィールドでとるべき行動を発表しています。

そして、リーダーによる戦術のプレゼンがありました。

 

午前中の練習はウォームアップゲームからスタート。

ユニット練習の様子

午前中はアタックを中心とした練習内容でした。

グラウンド練習のあとは、フォワードとバックスに分かれてジムセッションでした。

プールリカバリーをして午前中は終了です。

午後からのトレーニングも、アタックにフォーカスしたトレーニングを行いました。

午後の練習の締めくくりは、個別課題をトレーニングするトップアップでこの日のグラウンド練習は終了しました。

一日の最後は、睡眠を深くする「ブリージング」セッションで終了です。


7月4日

ブラジル到着2日目は朝食後に、選手たちが準備したツアーについてのゴールや、大会までの準備などを確認するプレビューミーティングを行い、その後グラウンドに移動して、戦い方の確認を行いました。

グラウンドでは生憎の雨でしたが、時差による眠気と戦いながら確認を進めて行きます。

ユニット練習の様子

グラウンド練習の後は、ジムでのサーキットトレーニングを行いました。

練習後は、ランチタイムです。チームの結束をより強めたいと考え、通常ツアーの中盤等に行われるチームでの食事会を、このツアーでは最初に行いました。

この日の料理はブラジル料理の「シュラスコ」を頂きました。お肉の様々な部位を炭火で焼き、岩塩だけで味付けした料理です。
時差ボケも一時忘れて、楽しいひと時を過ごしました。

食事をしながら、リーダー陣は意見交換。

 

食事の後は、ショッピングモールで自由時間を過ごし、ホテルに戻りリラックスした後は、夕食を摂り、より良い睡眠に向けて「ブリージング」を行い一日を終わりました。


7月2日

「ワールドラグビーU20トロフィー2019」ブラジル遠征に向けて、結団式を執り行いました。

岩渕専務理事から激励の言葉を頂き、水間監督、福井主将からは決意の言葉を述べて、チャンピオンシップへの昇格への決意を述べました。

結団式後、バスで羽田空港に向かい、まずは中継地のパリに向かいます。

羽田空港でのオフショット

2時間かけてパリに到着、パリから飛行機を乗り継ぎ更に11時間、ブラジル・サンパウロに到着しました。
空港からはバスに乗り、約75km離れた、大会開催地である「サン・ジョゼ・ドス・カンポス」に向かい、3週間お世話になるホテルにチェックインしました。

全員でホテルに荷卸し

荷物を整理し、ストレッチセッションで、長旅の疲れを癒します。

昼食後、各施設の視察に行きました。
練習会場は、ブラジル空軍施設内のグラウンドをお借りします。

ジム、プールは自治体の施設をお借りします。

最後に試合会場を見学しました。

施設見学から戻り、ホテル周囲の施設をチェック。夕食後にミーティングを行い、大会に向けての準備について確認し、その内容を深く話し合いました。

最後にペアマッサージでリカバリーをして、長い長い一日が終了しました。


7月1日

U20日本代表メンバーは都内に集合し、日本協会広報部から、メディア対応レクチャーを受けました。特にSNS等での発信については、代表チームの一員として受け止められることから、個人からの発信について責任が有ることを学びました。

続いてJADA(日本アンチ・ドーピング機構)の関水様からアンチドーピングに対するレクチャーを受けました。この教育は大会参加に当たり、必修の項目です。