優秀選手1名の名前に誤りがございました、お詫びして訂正いたします。

群馬県スクール代表 誤:白石楓→正:白石颯


12月26日(木)~29日(日)に東京都で開催した「第25回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会」の最終結果・優秀選手をお知らせいたします。

本大会は、中学生世代のラグビーの普及・発展、競技力の向上及び中学生選手同士の交流を目的としています。今年度より、会場が兵庫県から東京都に変更になりました。

■第25回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会

主催: (公財)日本ラグビーフットボール協会
主管: 関東ラグビーフットボール協会 東京都ラグビーフットボール協会
後援: スポーツ庁、産経新聞社、江東区、江東区教育委員会、江戸川区、江戸川区教育委員会
日程: 【競技】2019年12月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場: 【競技】江東区夢の島競技場(東京都江東区夢の島1-1-2)
        辰巳の森海浜公園ラグビー練習場(東京都江東区辰巳2-1-35)
        江戸川区陸上競技場(東京都江戸川区清新町2-1-1)


■最終結果

 

■優秀選手

所属 名前 学年
大阪府中学校代表 増山 将
大阪府中学校代表 松沼 寛治
大阪府中学校代表 浦出 睦己
東京都中学校代表 海老沢 琥珀
東京都中学校代表 村上 航太
長野県スクール代表 矢嶋 陽彦
大阪府スクール代表 矢崎 由高
大阪府スクール代表 高本 とわ
大阪府スクール代表 竹之下 仁吾
茨城県中学校代表 菊川 迪
長崎県代表 浦川 直輝
京都府中学校代表 森山 飛翔
京都府中学校代表 石原 幹士
京都府中学校代表 鴨田 達也
福岡県代表 西 柊太郎
福岡県代表 井上 晴貴
福岡県代表 高木 城治
神奈川県スクール代表 吉田 新
神奈川県スクール代表 中山 健太郎
神奈川県スクール代表 恩田 優一郎
広島県代表 片松 温太
群馬県スクール代表 白石 颯
群馬県スクール代表 穴澤 開
愛知県中学校代表 内山 陸
愛知県中学校代表 福留 斗生
兵庫県スクール代表 西田 侑正
秋田県中学校代表 菅生 聖弥
東京都スクール代表 松田 怜大
東京都スクール代表 大沼 隼人
大分県代表 後藤 翔大

 

<優秀選手の表彰について>

■表彰の意義ついて

本表彰は、中学生年代プレーヤーの競技力の把握と、将来、国際舞台で活躍する可能性の高い選手を発掘することを主たる目的としています。また同時に、参加する全選手、全指導者、保護者含めた全関係者の方々のモチベーションの高揚に寄与することを狙いとしています。

 

■選考基準について

大会期間中の試合での活躍度を評価項目に基づき、セレクターが選考を行いました。 評価項目は以下の通り。

「本大会中の試合での活躍度が高い選手」

  • 試合の流れを変えたプレーをした選手
  • 試合を通して活躍した選手

  

■セレクター

技術委員会ユース戦略室TID担当 野澤 武史

日本ラグビーフットボール協会リソースコーチ 藤森 啓介

日本ラグビーフットボール協会リソースコーチ 白馬 悠

 

■総評

公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 
技術委員会ユース戦略室 野澤 武史

 

大成功を収めたW杯イヤーを締めくくる今大会は、その熱気を引き継いだかのようなハイレベルな試合が3日間続きました。3日間連続で試合を行い、優勝を決めるというハードな日程を勝ち切るにはオン・ザ・フィールドの頑張りだけでは十分ではありません。スタンドにいますと多くのスタッフの方々が選手の栄養やコンディション管理の声をかけられていました。指導にご尽力されています指導者、スタッフの皆様、そして選手の保護者の皆様に対し、この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

今年度の大会の総評を3点申し上げます。

  1. フィジカルバトルに勝ったチームが勝利を手にした

W杯を制したのが南アフリカ代表だったように、現代ラグビーはボールゲームよりフィジカルゲームの色合いが強まっています。ジュニア大会におきましても、優勝した福岡県代表、神奈川県スクール代表はコンタクトスキルの面で他のチームを圧倒していました。

  1. 創意工夫ある戦術が印象的だった3チーム

そんな中、工夫した戦術と鍛え上げたスキルを発揮したチームも印象的でした。大人顔負けのスキルでスペースを突く、速いラグビーを展開した群馬県スクール代表。極力ラックを減らしボールが常に動かして相手にプレッシャーをかけた大分県代表。素早いラインスピードでパスコースを塞ぎ、相手のアタックを惑わせた愛知県中学校代表のディフェンス。ジュニアラグビーのコーチングが年々高まっていることを感じ、大変勉強になりました。

  1. “飛び道具”が来年度大会のカギ

昨年、「来年の大会のカギはトランジション」と書かせて頂きました。蓋を開けてみますと、トランジションから積極的にボールを外へ動かす戦術はどのチームでも徹底されており、そこでの差がつかない状況となっていました。次年度大会ではさらに発展し「いかにトランジションを起こしていくか」が鍵になると思います。具体的にはキッキングオプションとプレッシャープランです。フィールド上に広大なスペースがあるのが12人制の特徴、そのスペースを有効に使えるチームが他のチームをリードするのではないでしょうか。

 

好ゲームが続く今大会、昨年同様優秀選手の選定は難航しました。30名の選手を優秀選手としましたがF W13名、B Kが17名となりました。今大会に参加して下さった将来性ある選手は日本ラグビーのまさに“宝”です。より高いレベルのラグビーを求めて、近年では直接海外の高校に進学する事例も増えてきています。少年の成長は右肩上がり、とはいきませんがいくつもの挫折や転機を超えて彼らが桜のジャージに袖を通す日が来ることを願います。2031年のW杯は彼らが主役となるでしょうが、フル代表もそう遠い場所にあるわけではありません。例えばフランスはユース世代の育成がダイレクトにフル代表の躍進に繋がりました。準々決勝は僅差で敗れましたが、8,9,10番を務めた選手はいずれも22,23,20歳でした。

 

最後になりますが、日頃から選手たちの成長を一番に考え、コーチングや体調管理に惜しみなく時間を費やして下さった指導者、スタッフの皆様、保護者の皆様に改めて御礼申し上げます。