1月2日(土) 

明治大学 15-41天理大学

 

 大学選手権で明治大対天理大といえば、多くのラグビーファンには2大会前の決勝戦が記憶に残っているだろう。17-22で敗戦となったその試合にも出場していた天理大のSH藤原忍、SO松永拓朗、CTBシオサイア・フィフィタらにとっては2年振りのリベンジチャンスである。一方、今季、関東対抗戦1位となった明治大も当時を知るNo.8箸本龍雅、SO森勇登らがチームをリードして、目標としている2年振りの大学選手権優勝には負けることのできない試合である。

  試合開始直後、天理大があっさりとトライを先取した。敵陣内でラインアウトを得た天理大はWTBマナセ・ハビリ、LOアシペリ・モアラらがポイントを作ると、攻守の中心CTBフィフィタがゴールに向け突進。フィフィタは明大ディフェンスに止められたが、SO松永が右に大きくロングパスをWTB土橋源之助に通すと、土橋は右コーナーフラッグ脇に飛び込んだ。天理大の連続攻撃で明大の外側のディフェンスが甘くなったスキを天理大のバックス陣がうまく突いたトライだった。(0-5)

 その後は明大もよくアタックしてトライを狙うが、天理大は15人で良いディフェンスを続け、なかなかゴールラインに届かない。前半8分に明大は敵陣ゴール前でのラインアウトを得て、ポイントを重ねてNo.8箸本がゴールラインに突進した場面では天理大LO中鹿駿がボールに絡みつき箸本のノット・リリース・ザ・ボールの反則を誘い、ナイスディフェンスを見せた。明大は箸本、天理大はフィフィタがそれぞれのアタック、ディフェンスの中心となり見どころのある攻守が続く。24分、明大は、ラインアウトからの攻撃でフェイズを重ねゴール前に攻め込むと、SO森-No.8箸本からボールをもらったLO髙橋広大が内に天理大ディフェンスをかわし、すぐに外にステップを切ると右コーナーに向けて走り、天理大WTB土橋のタックルを受けながら、バックフリップでのオフロードパスをWTB石川貴大に通した。石川はCTBフィフィタのタックルを受けながらもコーナーポスト脇にグラウンディングしトライ。明大がLO髙橋のバックス選手のような器用なプレーで5-5の同点に追いついた。

 しかし、この後の天理大はSH藤原がいいリズムでアタックをリードし、松永、フィフィタで前に出てフォワードがこれによくサポートして敵陣ゴール前に攻め込み、明大がディフェンスでどうにか止めるといったシーンが続いた。29分、敵陣でPKを得た天理大がPGもラインアウトも選択せず、PKから直接バックスに回した。フィフィタからの飛ばしパスをもらったWTB土橋がコーナーに走ったが、明大もよく戻りどうにか止める。しかし、天理大はフォローしてきたフォワードが右隅ゴールライン前のラックで攻めHO佐藤康がボールをゴールライン上に押さえた。難しいゴールもSO松永が決め天理大が5-12とリードする。更に天理大は33分にSO松永のロングパスを受けたWTBマナセ・ハビリがゴールラインに迫ったプレーではWTB石田吉平に止められトライには至らなかったが、天理大は敵陣ゴール前でのアタックを続ける(36分)。スクラムで明大の反則を誘うと、PKからSH藤原の好判断でのクイックプレーでLOアシペリ・モアラがトライ、リードを5-19に拡げた。明大にとっては天理大のいいペースでのアタックを止め続けたところで反則を取られチョット気が抜けてしまった瞬間の隙を突かれたもったいない失点であった。

 ハーフタイムでの14点ビハインドは明大にとっては苦しい点差だ。明大としては是非とも後半最初にトライを取りたい。しかし、後半も得点を先取したのは天理大だった。コロナ感染拡大を受けて観客数も制限されているが、観客の大声を上げての応援も自粛されている。後半最初に明大が中央付近で得たスクラムでは、明大サポーターの観客が「パン、パン、パン」と手拍子でのエールを明大フォワードに送った。明大はこの静かな応援を力にして得点につなげたいところだ。しかし、そのスクラムから明大が⑧―⑨でアタックしたところを天理大が好タックルでSH飯沼蓮のノックオンを誘いターンオーバー。ボールをもらったCTBフィフィタが抜け出した。すぐにSH藤原-SO松永のハーフバックスがリズムよく展開して敵陣に攻め込みフェイズを重ねて敵陣に入るとラックから出たボールを松永が蹴ったグラバーキックが明大選手に当たったが、そのこぼれたボールを松永が自ら拾うと明大バックスのディフェンスをかわして松永がゴールラインまで走り切った(後半3分、5-24)。さらに後半10分には天理大がPKから敵陣ゴール前のラインアウトを得ると、ラインアウトでPR谷口祐一郎がジャンプしてクリーンキャッチ。モールからLOモアラでラックとして最後はHO佐藤がインゴールで押さえ、佐藤のこの日2つめのトライを取った。ラインアウトでの目立たないプレーだったが、背の高い選手が少なくラインアウトが得意ではない天理大で意外なプレーヤーがラインアウトでクリーンキャッチをしたオプションプレーは隠れたナイスプレーだった。松永のゴールも決まり、後半10分でスコアが5-31となり、天理大が大きく勝利に近づいた。

 その後、後半13分のFB雲山弘貴、16分のWTB石川のトライで明大も追い上げたが、試合の趨勢を取り戻すには至らず、33分には天理大が自信をつけてきたスクラムで明大の反則を誘うと、バックスがSO松永-CTBフィフィタとつなぎ、WTB土橋がダメ押しトライをあげて、ゴールも決まり、15-41のスコアでノーサイドとなった。

 明大は日本一奪回を目標としてきたシーズンだったが、この日は天理大に「完敗」(田中澄憲監督)となったゲームだった。一方、天理大は「ディフェンスで頑張って明大にプレッシャーを掛けることができ、バックスがいいアタックを出せた」(小松節夫監督)会心の試合運びで悲願の学生日本一への挑戦権をつかみ取った。(正野雄一郎)

 

【会見】

 明治大学

○田中澄憲監督

「本日はありがとうございました。一言で言うと完敗です。天理大学さんが全ての面で強かったと思います。でも、明治も最後、試合は決まっていたかもしれないですけど、自分たちがやってきたスクラム、モールというところで、最後まで出し切ろうとチャレンジしてくれたところは誇りに思います。今シーズンは色々な規制の中で、大変な状況の中で学生たちは本当に良く頑張ってくれたので、今シーズンのような経験をどう活かしていくか期待したいと同時に、天理大学さんは次もあるので、必ず優勝して欲しいと思います。ありがとうございます」

 

○箸本龍雅キャプテン

「本日はありがとうございました。こっちが準備していたアタックをさせてもらえず、相手の速いテンポでこちらのペナルティを誘われて、終始苦しい状況でラグビーをさせられました。本当に天理大学さんの素晴らしいラグビーに圧倒されて、明治大学が準備して来た事を全面的に発揮できなかったゲームだったと思います。その中で、最後まで皆で戦う姿勢だとか、そういうところは最後までできたので、良かったとは言えないですけど出し切った試合でした」

 

ー反則について?

○箸本龍雅キャプテン

「アタックのうちの何回か、こちらがトライを重ねた時にノットリリースを取られて。相手のロックのアシペリ・モアラ選手のジャッカルを警戒していたのですが、二人目の寄りが遅くなったりしました。敵陣に入ってからのミスはチャレンジしているからのミスなので、ダイナミックに今まで準備して来た事をやろうと言ってた中でのミスなので、そこはあまり気にしないですけれど、二人目の寄りでやられた部分については全く継続できなかった要因になっているかなと思います」

 

ー点差がどんどん離れて行く場面で、ゴール下ではどんな事を話していたのか?

○箸本龍雅キャプテン

「相手の速いテンポでラグビーをさせられたと言ったのですが、その中での自分たちのペナルティをやってしまって、自陣に食い込まれて得点を重ねられていたので、課題は全部そこだったので、やはり強気で前へ出てディフェンスしようと話をしていました」

 

ー前半、かなり良いスクラムを組めていたが、全体としてどう考えていたか、また最後もスクラムを選択した場面の気持ちは?

○箸本龍雅キャプテン

「最初の方は良いヒットがあり、押したりプレッシャーを掛けられる部分があったのですが、後半になると天理大学さんが修正したのに対し、明治大学がそれに合わせられなかった事があったので、後半のスクラムの修正力が天理大学さんは素晴らしかったのかなと思います。最後の場面では明治の全面的に前へ出る気持ちが、スクラムに向かって、僕の選択と言うより、チーム全体の選択だったと思っているので、そこは絶対前へ出て押してやろうという気持ちでスクラムを選択しました」

 

ー天理のブレイクダウンでのプレッシャーは関東の大学と違うのか?

○箸本龍雅キャプテン

「関東勢に比べてという事は分からないですが、明治はしっかりセットしてから前に出るというディフェンスをしたかったのですが、相手の個人個人が強いというのもあったのですが、セットする段階の前に球を出されてノミネートする事ができないまま、前に上がれないまま相手のアタックをさせてしまったというところで、また、その次の接点でセットもできていないし、前にも出られていないという状況で、相手の強いキャリアーに前へ運ばれてという連鎖だったと思います。そこはやりたい事ができなかったなあと思います」

 

ー今年の評価は?

○箸本龍雅キャプテン

「今年に入ってからは、不規則な年だったのですが、個人的な評価としては、このチームは主体的に取り組んで、躓く時もありましたけれど自分たちなりに解決策とか、これからどうして行くとかいうところを話して来ました。もっともっとリーダーとしてチームを引っ張って行かなければと考えると、まだまだ自分の未熟さと言うか、そういうところを感じています」

 

ー負の連鎖を断ち切れる場面としては?

○箸本龍雅キャプテン

「負の連鎖と言うよりしてやられたという感じだったと思うのですが、やはり、修正できなかったです。ブレイクダウンでプレッシャーを掛けて、球出しを遅らせるとか、二人目が向こうは速いので、二人回ってディフェンスの数を増やすとか色々な対処法はあったのだと思うのですが、チームとして修正し切れなかった結果が明治のアタックをさせてもらえなかったという結果になったと思います」

 

ートレーニングに、もう少し時間をかけたかった部分があるとすれば?

○田中澄憲監督

「身体づくりとかベースの部分は時間が必要ですけれど、それはどこも一緒だなと思っています。なので、タラレバを言っても仕方ないのかなと思いますので、逆に今、足りなかったと感じた事をまた次のシーズンにやって行く事が大事ではないのかと思います」

 

ー試合終了前、終了後に穏やかな表情だった訳は?

○箸本龍雅キャプテン

「4年間を振り返って、試合が終わってからですけれど、明治のグラウンドに立たせてもらって、本当に自分を成長させてもらえた環境に身を置かせてもらって、明治大学に感謝という気持ちが強かったというのと、やはりキャプテンなので、応援してくれた皆さんにそういう顔を見せたくなかったというか、最後まで自分らしさっていうものを貫くっていうところを意識していました」

田中澄憲監督(右)、箸本龍雅キャプテン 

 

○森勇登選手

「悔しいという気持ちが一番強くて。最後までチームプレーは出し切れたと思うので、そこは悔いはないです」

 

○雲山弘貴選手

「まあ、ずっと主導権を握れなかったのが敗因だと思います。来年は主導権を握る事を意識してやっていけば結果が出ると思います」

 

ー実際にやってみて、想定以上だった事は?

○森勇登選手

「明治はキックでエリアを取って行こうというのが、最初の考えだったのですが、まず、なかなかマイボールにさせてもらえなくて、ずっとアタックされて自陣まで来られてペナルティで前へ進まれる場面が多くて。また、キックオフで相手は蹴り返してくると思っていたのに結構回してくる場面が多くて、ディフェンスでダブルタックルできていなくて、ゲインされてそこはちょっと苦戦しました」

 

ーなかなかマイボールにできなかった原因は?

○森勇登選手

「まず、ディフェンスで我慢できなかったことと、ペナルティが前半で8本もあって、そこはちょっと8本は多いなという印象です」

 

ー対面の松永選手の印象は?

○森勇登選手

「上手く外国人選手を使ってゲインしていたので、そこは良いなと思いました」 

森勇登選手 (左)、雲山弘貴選手

 


天理大学

○小松節夫監督

「今日はありがとうございました。強い明治大学さんに対して、どれだけチャレンジできるか、ディフェンスでどれだけプレッシャーを掛けられるか、セットプレーでどれだけできるか考えながら、しっかりと準備して今日の試合に臨みました。結構ディフェンスの方でプレッシャーを掛けることができて、明治大学さんの強いアタックを止めることができたのが今日の勝因だったと思います。スクラムも頑張って、まあ、ラインアウトは前半、特に苦労しましたが、それ以外のところはウチの圧力が通用したのかなと思っています」

 

○松岡大和キャプテン

「ありがとうございました。今日の試合は明治大学さんのアタックに対して、まずは気持ちから自分たちのしっかりしたディフェンスでプレッシャーを与えようとして80分間通してできたところもあったのですが、何個かちょっとディフェンスでなかなかうまいこと行かず、トライを取られたところもあったのですが、そこら辺の修正はしっかりできていました。ボールを継続するという面ではBK、FWとも全体としてできていたので、スコアとしては良かったのかなと思います」

 

ー後半の途中、明治に攻められた時間帯では?

○松岡大和キャプテン

「あそこの上手くいかなかったところでは、少しディフェンスが寄ってしまったところがあるので、そこをしっかり修正していって、明治さんに対して、僕らはしっかりディフェンスしているのだから、ラックサイド周辺のディフェンスをもう一度しっかり確認して修正した結果、後半は皆、ディフェンスでしっかり頑張っていたと思います」

 

ー前半から先手先手で展開できたのは?

○松岡大和キャプテン

「毎回、試合のテーマを決めているのですが、しっかり自分から身体を当ててプレッシャーをもらうのでなく、自分たちから与えようと選手全員、一人一人が意識できていたので前半から出たのかなと思います」

 

ーチームは例年より一日早く東京入りしたそうだが?

○松岡大和キャプテン

「試合に向けてのコンディションの面でも、前泊より前々泊の方が一人一人がしっかりコンディションを整えたので、全員がが100パーセントでできたかと思います」

 

ーラインアウトの修正は? それによる揺らぎは?

○松岡大和キャプテン

「まあ、プレッシャー掛かってましたけれども、BKとFWが話し合った結果、継続したらしっかりトライが取れるという事でリアクションしていました」

 

ー後半、ラインアウトを選択する場面があったが?

○松岡大和キャプテン

「僕らもプレッシャーがあったのですが、フッカーもプレッシャーがあったと思うので、どこで取りたいのかとか話し合った結果、後半は取れるようになったので、そこは良かったのかなと思います」

 

ー緊急事態宣言の発出が要請されたが?

○小松節夫監督

「今の話は初めて聞きました。良く分かりませんが、どういう状況になったとしても、試合が行われるという事であれば、我々は全力を尽くしてやりますし、その時、無観客であろうが、しっかりと準備して決勝を迎えたいと思います」

 

○松岡大和キャプテン

「僕も今、初めて知ったので、びっくりしているのですが、まあ、何があろうとも、決勝へ行くというチャレンジができるので、それに向けてしっかり準備して行くしかないと思います」

 

ーノーサイドの時、選手たちの目に光るものがあったが?

○松岡大和キャプテン

「ものすごく、嬉しかったです。僕はその時、あまり泣いてなかったのですが、選手たちは皆、悔しい思いもしてきて、勝った瞬間は皆、ものすごく嬉しくて泣いたのだと思います。僕自身は、まだ最後までやる事があったので、しっかり最後までやり切ろうと言っていました」

小松節夫監督 (右)、松岡大和キャプテン

 

○松永拓朗選手

「まあ、色々明治大学さんに悔しい目にあってきて、全員で良い準備して今日挑めたなあと思いますし、良い時間もあれば、そうじゃない時間もあったし、明治さんの良いアタックに我慢できなかったのは自分たちの弱みだと思うので、そこを修正して、もっと強い天理になって帰って来たいと思います」

 

○シオサイア・フィフィタ バイスキャプテン

「やはり、勝って良かったなと思いますし、皆、本気で明治大学さんが一番強いと分かっていたので、この試合のためにずっと練習していたのもあって、めちゃ準備して来たので、その結果が出て良かったなと思います」

 

ー前半、まず明治のペナルティで迷いなくラインアウトを選択したが?

○松永拓朗選手

「今年はFWがすごくラインアウトにこだわって一年間取り組んできたので、まず、そのこだわりを見せようという判断ですね」

 

ーゲームプランとして、PGでなく攻めて行こうというものがあったのか?

○松永拓朗選手

「はい、そうですね」

 

ーFWのセットプレー、スクラム、球出しのテンポについては?

○松永拓朗選手

「テンポに関しては、9番藤原の持ち味なので、ブレイクダウンさえしっかり耐えれれば、必ず出るので、そこは想定内というところでした。でも、自分が思っていたよりブレイクダウンのところ、一つ一つのコンタクトのところで良くFWが前へ出てくれたなと。そこが、今日、天理の良いテンポで出た要因だと思います。

 

ー決勝戦の相手、早稲田大学についてのイメージは?

○シオサイア・フィフィタ バイスキャプテン

「今日の試合はまだ見ていないのですが、かなり良いラグビーをして来るのではないかと思っているので、やはり残りの一週間の練習が大事だと思うので、しっかり試合をイメージした練習をやって行きたいと思います」

 

○松永拓朗選手

「早稲田さんは、自分たちの試合をみて、すごく分析してやって来ると思いますし、自分たちの強みであるBKの展開力を見せて来ると思うので、僕たちはそこでできるだけ我慢して、アタックで自分たちの強みを出すラグビーを徹底してやりたいと思います」

 

ーどのようにラグビーの質を高めて来たのか?

○松永拓朗選手

「自分たちはアタックしたら継続してトライを取り切れるという自信をもってアタックしているので、ちょっと、明治さんのディフェンスに対しての対策を今回入れながら、それが、うまくハマったと思います。FWが走り込んでゲインラインでちょっとでも接点を上げるというところと、BKがリンクしてボールを外まで回すというところは、今回、良くできたのではないかと思います」

 

ー明治と2年前に試合して、キックでエリアを取れず負けたが?

○シオサイア・フィフィタ バイスキャプテン

「2年前に明治大学さんに負けて、去年も日本一を狙っていたのですが早稲田大学さんに負けて、僕らは4年生でラストの年なので、この2年間ずっと負けて来て、試合のイメージをして日々の練習をやって来ています」

 

ー最後に大外に振ってトライを取った場面では?

○シオサイア・フィフィタ バイスキャプテン

「そうですね。やはり、前半はサポートが悪くて、ハーフタイムの時に修正できて、外からのコールが聞こえた時に選手がいるんじゃないかと考えてスペースに放ったら、良い感じにトライを取ってくれました」

 

ー勝った時はどんな事を感じたか?

○松永拓朗選手

「自分たちが想定していたプランをしっかりできた試合だったのではないかと思ったので、まあ、うまく行き過ぎた部分もありましたし、うまくいかなかった部分もありましたけれども、このために努力して来ているので、すごく嬉しかったです」

 

ー2年前の決勝を戦った事が、今日、どのように生きたか?

○松永拓朗選手

「2年前は自分が未熟だったので、ゲームをしている中で、ゲームの流れとかそういう事をあまり考えていなかったのですけれども、今日に関しては、最初、ラインアウトで自信をもって行こうと考えていたのですが、試合の流れを見て、相手の方が高く、うまくてラインアウトが上手くいってないのを見て、テンポ良くアタックしようと試合中に修正できたのがすごく良かったのではないかと思います」

 

ーリスタートで、すぐに攻めたのも、試合の中で皆が修正して行ったのか?

○松永拓朗選手

「はい、そうです」 

松永拓朗選手 (右)、シオサイア・フィフィタ バイスキャプテン