7月3日アイルランド戦(於:アイルランド)試合終了後のヘッドコーチ、キャプテンらのコメントを、下記の通りお知らせいたします。

本試合は、アイルランド代表 39-31 日本代表 (前半19-17) で、アイルランド代表が勝利しました。

 

■ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ

「本日は最初に、日本で大雨による土砂災害の被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げたい。

今日の試合に関しては、スタートの部分で苦戦し、そこが残念な結果につながった。大きいチームを相手に対抗していくためには、自分たちが自信をもって、自分たちのラグビーを、自分たちがやりたいプレーを遂行していくことが重要になる。

今回の遠征の2試合は、自分たちにとってポジティブな結果が出せたと思っている。ブリティシュ&アイリッシュ・ライオンズやアイルランド代表といった、非常にクオリティの高いチームと戦うことができ、最初のライオンズ戦では自分たちのチャンスを作ることができても遂行力のところでは自分たちのやりたいことはできなかったわけだが、今日のアイルランド戦ではそういったところが良くなってきている。

試合を通じて選手達に自信がついてきたと思っている。チームの成長には時間がかかるが、11月は勝ち切れるよう、引き続き努力していく」

 

■リーチマイケルキャプテン

「このチームを誇りに思っている。8週間しか練習できなかったにも関わらず、今日のような結果を出すことができたのは素晴らしいことであり、チームは今後も成長していけると思っている。

今日の試合では、自陣へのプレッシャーがものすごく、特にラインアウトからのアタックの勢いが強かった。

しかし、勝てた試合に負けてしまった。ここで満足してはいけず、自分たちは強豪国を相手に常に勝っていくことを考えなければいけない。

今回の遠征を通じてのチームの成長は、コーチ陣のほか、経験のあるスキルの高いリーダーシップグループの皆のおかげであり、ここまで良いトランジションができている」

 

■ジェームス・ムーア選手

「準備の段階からラインアウトまわり、空中戦にフォーカスして練習してきたが、ラインアウトのディフェンスが何度か上手くいかなかったことが課題。チームとしてもっとうまくディフェンスできていれば、その後のアタックにつなげることができたと思う。世界一のラグビープレーヤーになるためには、タックルが必要だと考えている。自分のタックルには改善すべき点がまだまだあり、今後タックルをさらに磨き続けていきたい」


■齋藤直人選手

「一番印象に残っているのは、自分のダイレクトタッチで流れを持っていかれたこと。テストマッチでは、ワンプレーで流れが変わることを痛感した。トライについては、味方のチャンスメイクに感謝している。

個人としては、このような強度で2試合を戦えたことはとても貴重な経験であり、次につなげたいと思う。

2019年ワールドカップで日本代表の活躍を見て、次のワールドカップに必ず出たいと思った。23年のラグビーワールドカップフランス大会に向け、経験をつなげていきたい」

 

■田村優選手

「勝てるチャンスがあったが勝ちきれず、残念だ。個人としては、久しぶりのテストマッチで試合ができ、嬉しく思う。

ほぼ2年ぶりの試合で、歴史あるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと試合ができたこと、そしてアイルランド代表と試合ができたことは、とても良かった。チームとしても個人としてもこれからたくさん色々なことを経験して、さらに良いチームになっていくよう、引き続き頑張っていく」

 

■シオサイア・フィフィタ選手

「先週のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦よりも、成長し良くなった手ごたえがある。田村選手のキックのおかげでトライが獲れて嬉しかった。この1週間、細かいアタックのスキルを練習してきて、もっとそのスキルを活かしたいと思った。ウィングとして、もっと頑張らなくてはいけないと思っている。秋のテストマッチに向け、さらに学びながら成長していきたい」

 

■セミシ・マシレワ選手

「前半はディフェンスで苦しんだが、後半に向けて徐々に順応でき、ボールの処理も自信を持ってプレーすることができた。ハイボールキャッチなど、集中的に今回練習していたことを、今日の試合で実際に活かすことができた」

 

■堀越康介選手

「今日はリザーブからの出場で、試合に入った際に負けている状態だったので、とにかくインパクトを出してチームに勢いをつけ、逆転できるように、という気持ちで臨んだ。その中でセットプレーのところで多少ミスがあったところは改善していかなくてはいけないし、もっとチームを勢いづけるプレーは出来ると思うので、そこが反省点だ。

ただ、自分の中で良いタックルもあったので、そういったところはしっかり継続できるよう、これからも一生懸命やっていく」

 

■松田力也選手

「今日の試合は、2019年ワールドカップで日本が勝利したアイルランドが相手ということで、アイルランドとしてもリベンジの気持ちが強く臨んでくることは分かっていた。チームとしては、気持ちの面でも受けずに、フィジカルの面でもしっかり勝負しようという思いで臨んだ。自分自身は、リザーブとして試合にインパクトを与えられるよう、試合を観ながら準備していた。実際に試合に入ってみると、相手のプレッシャーも強く、ジャパンの持ち味である速いテンポのラグビーを遂行することができなかった。今日はこういった課題、今後に生かせる良い材料を頂いた。今日の負けを前向きにとらえて、2023年に向かってどんどんやっていきたい。

次のテストマッチに向け、みんなで良い準備を続けていき、自分自身もさらに成長していきたい」

以上