公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:森重隆、東京都港区)は、11月20日(土)女子アイルランド代表対女子日本代表(於:アイルランド)試合終了後の女子日本代表ヘッドコーチ、キャプテンらのコメントをお知らせいたします。 本試合は、15-12(前半3-12)でアイルランド代表が勝利しました。


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■レスリー・マッケンジーヘッドコーチ

「今日の試合に満足はしていないが、この遠征、テストマッチで得た収穫を整理・検証し、優先順位を付けて対応していく。この遠征を通じて、選手たちが様々なことを学んでいる姿を見ていただけたと思う。国際経験がまだまだ必要だが、選手たちが学び、助け合っていたことには誇りを感じる。日本代表のジャージーを着て得た経験はとても重要であり、それを活かす必要がある。国内合宿から遠征と、長い時間を共に過ごし、やってきたことを試合の場でコネクションできたことがとても良い経験になった」

 

■南早紀キャプテン

「初戦のウェールズ戦から、後半にリズムに乗り切れないという課題があったが、それを遠征中に修正しきれなかった。進化して試合を勝ち切れるようになりたい。遠征の3試合で、経験値の差を感じたが、それをハンデにするのではなく、自分たち自身で乗り越えていくことが必要だと思う。

若い選手が初キャップを取れたのは大きな収穫であり、テストマッチは貴重な経験になった。選手個人でもチームとしても成長する大きなきっかけになった。試合に出られなかった選手も、様々な良い経験を積めたと思う。来年のワールドカップに向けては、セットピースを安定させること、精度を上げることや、攻撃のオプションを増やすことが重要になってくる」

 

■吉村乙華選手

「初めてのテストマッチで日本代表のジャージーを着られる事に嬉しさが込み上げてきた反面、不安もあった。試合では悔しい場面も多くあったが楽しくプレーできた。

個人的には、接点やセットプレーにおいて、自分の未熟さを感じつつも思いっきりプレーできた。FW全体としてゲインできたことやラインアウトディフェンスにおいて相手にプレッシャーをかけられたことは良かった。改善点は、セットプレーの精度をあげることや、ゴール前でトライを取りきること。

海外遠征という、普段とは違った環境の中でトレーニング、試合をする事はとても勉強になった。世界のレベルの高さを痛感し、更に成長したいと拍車をかけてくれる遠征だった。さらに強くなって戦えるよう努力していきたい。支えて下さった方々への感謝の気持ちでいっぱい。応援ありがとうございました」

  

■永井彩乃選手

「個人的には、コンタクトプレーでアタックでもディフェンスでも相手を弾き飛ばすような激しいプレーができたことが良かった。世界の大きな相手に対して、負けてないということが自信になった。チームの良かった点は、自分達よりも大きな相手に対して、ディフェンスで前に出続けられたこと。前に出続けたことで、相手のアタックを封じ込めたと思う。

3試合全て相手のスコアから始まっているので、試合の入りから相手を圧倒する気持ちや力がまだまだだと思う。スコットランド戦やアイルランド戦は、後半の入りで相手に流れを持っていかれてしまったと反省している。

遠征を通じて世界に通じた部分、まだまだな部分がはっきりとした。沢山悔しい思いをして、もっと強くなると決意した遠征だった。この悔しさを忘れずに、来年のワールドカップに向けて、日本に戻ってから個人としても、チームとしてもレベルアップしていきたい」

 

■古田真菜選手

「自身のトライは、一次アタックで小林選手がいいゲインをしてくれて、庵奥選手が繋いでくれたおかげでトライを獲ることができた。前半は自分たちの望んでいた試合展開だったが、後半の入りで自分たちのラグビーができず、また敵陣に攻め込んだチャンスを得点に繋げられなかったことが敗因だと感じている。

この3試合を通して、チームの課題、強みの両方が見えた。個人としては課題をより痛感する遠征だった。この結果をしっかりと受け入れて、チームとしても個人としてもワールドカップで勝てるようにレベルアップしていく。たくさんの応援をありがとうございました」

 

■庵奥里愛選手

「個人的には、バックフィールドのケアと、キックキャッチ後にアジリティーを発揮し相手をずらすボールキャリーが出来た点は良かった。また、小林選手のゲインからファーストトライに繋げるプレーでチームに勢いを与えられたと思う。今日の試合は、勝てる試合内容だったと思う。日本の強みの運動量を生かし、前半に早いテンポで勢いの良いラグビーが出来たが、後半もその勢いを落とさずに前に出続けることが必要だった。後半の大切な場面でペナルティが増えたことも勢いを止めてしまった要因だったと思う。

今回のテストマッチを通して、通用する部分とまだまだ改善が必要な部分、両方を得ることが出来た。通用した部分は、早いテンポの試合展開、多くのアタックオプションでディフェンスを惑わせることが出来た点。課題点は、後半で勢いを出しきれず、勝ちきれないこと。この学びをチームとして受け入れ、今後の合宿やワールドカップに向けて活かしていく。今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします」