公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、9 月 24 日(土)に開催されたニュージーランド代表戦終了後の女子日本代表ヘッドコーチ、キャプテンらのコメントをお知らせいたします。 本試合は、95-12(前半 45-7)で女子ニュージーランド代表が勝利しました。

 

■レスリー・マッケンジーヘッドコーチ

「この試合に立ち向かうにあたって、二種類のムードがあると思っていた。ボールが良い跳ね返りになることを利用し、秩父宮でのプレーのように正確性を保ち、ハーフタイムまでにゲームを自分たちのものにするか。あるいは、イーデンパークの雰囲気や観衆に少しばかり圧倒されてしまうか。圧倒される可能性は常にあるもので、ワールドカップの初戦の前に『どうすれば圧倒された状態になることを避けられるか』ということを今まで選手と話してきた。

今回のような機会は良い学びになる。今日の試合はブラックファーンズにとっても私たちにとっても、ビッグなもの。ワールドカップのプール戦初戦まで十分な時間がある今、トップレベルのテストマッチを経験することは、私たちが今後どこを調整すべきかを理解するためにとても重要であった。この機会を与えてくれた日本協会、ニュージーランド協会に感謝している。

選手は心身の両方に痛みを負うことになったが、私たちはここから回復し、またこの経験により、明日はより賢くなることだろう」

 

■南早紀キャプテン

「イーデンパークという場所でブラックファーンズのような強豪と戦えるようになったことを誇りに思う。大量失点は重く受け止めている。レスリーヘッドコーチから相手がどこであっても、最初に受けるショックはこういうものだと言われた。特にブラックファーンズはフィジカルの強さもだが、プレーの精度の点で素晴らしかった。

一方で、今日がワールドカップ本番前で良かったと思っている。95失点は大きいが、敵陣には入れば得点することができたし、試合中でもチームでコミュニケーションを取って、ここまで積み上げてきたものの何を使えば戦えるか、ブラックファーンズのような強い相手にどういうディフェンスが必要か分かったのは収穫だと思う。

アタックでのセットプレーも相手に合わせるのではなく自分たちのスタンダードをこの2週間でしっかりと確認して、本番に備える」

 

■齊藤聖奈選手

「サクラフィフティーンの強みである22mラインに入ってからのラックサイドプレーでブラックファーンズ相手に得点できてよかった。ニュージーランド代表はフィジカル、スピード、スキル共にワールドクラスのものを感じたが、ボールをキープすることで22mに入ってからであれば自分たちのアタックが通用する場面があった。ワールドカップ前に世界の強さを体感し成長する機会を得ることができた。ワールドカップまでに修正し世界にどこまで近づけるかが楽しみ」

 

■永井彩乃選手

「フィジカルの強さは、自分たちがまだまだだなと感じることがたくさんあったが、アタックスピードやタックル、やってきた事は負けていないと感じた。

今日は大敗してしまったけれど、今回のことを踏まえ、自分たちがさらに良くなるために修正したい。まだまだ強くなれると思っているので、ワールドカップまでにとことん修正したい」

 

■大塚朱紗選手

「ニュージーランド代表は全体的にとても早いテンポアタックだとすぐに実感した。フォワードが強いキャリーをしてバックスで早くアタックする。そしてオフロードで前に前に出てくる。そこを止めきれなかった。

ワールドカップ前に強豪国と試合ができたことは、良い経験になった。プール戦から厳しい戦いになる事は分かっているので、この経験を活かしていきたい」


■左高裕佳選手

「自身のトライについては、前のスペースが空いたのでピック&ゴーをしたら、それがトライに繋がって本当に嬉しかった。交替のときは、自分が練習でやってきたことをやるだけ、という意識を持ってピッチに入った。

今回のテストマッチはワールドカップ前の良い経験になったと思う。試合で出た課題を修正しワールドカップに向けていい準備をしていく」