2023.1.11
「第28回全国ジュニアラグビーフットボール選手権大会」優秀選手
※ページ下部に優秀選手一覧を記載しております。
2022.12.26
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、12月24日(土)~26日(月)に開催い
たしました「第28回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会」の試合結果を下記の通り、お知らせいたします。
■第28回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会
<前期日程>
【第1グループA(男子)】
優勝:福岡県代表
準優勝:京都府中学校代表
3位:東京都中学校代表
4位:鹿児島県代表
対戦 | 会場 | ||
決勝 | |||
福岡県代表 | 15-5 (前半3-5) | 京都府中学校代表 | 江戸川陸上競技場 |
1回戦 | |||
福岡県代表 | 29-0 (前半12-0) | 東京都中学校代表 | 江戸川陸上競技場 |
3位決定戦 | |||
東京都中学校代表 | 26-20 (前半19-10) | 鹿児島県代表 | 夢の島競技場 |
1回戦 | |||
鹿児島県代表 | 10-14 (前半0-0) | 京都府中学校代表 | 夢の島競技場 |
【第2グループA(男子)】
優勝:大阪府中学校代表、愛知県スクール代表
3位:千葉県スクール代表
4位:秋田県中学校代表
対戦 | 会場 | ||
決勝 | |||
大阪府中学校代表 | 12-12 (前半12-12) | 愛知県スクール代表 | 江戸川陸上競技場 |
1回戦 | |||
大阪府中学校代表 | 74-7 (前半31-0) | 秋田県中学校代表 | 江戸川陸上競技場 |
3位決定戦 | |||
秋田県中学校代表 | 0-19 (前半0-12) | 千葉県スクール代表 | 夢の島競技場 |
1回戦 | |||
千葉県スクール代表 | 15-40 (前半5-21) | 愛知県スクール代表 | 夢の島競技場 |
【第3グループ(女子)】
優勝:大阪府女子代表
準優勝:福岡県女子代表
3位:神奈川県女子代表
4位:兵庫県女子代表
対戦 | 会場 | ||
決勝 | |||
大阪府女子代表 | 35-7 (前半13-7) | 福岡県女子代表 | 江戸川陸上競技場 |
1回戦 | |||
大阪府女子代表 | 15-5 (前半8-5) | 神奈川県女子代表 | 江戸川陸上競技場 |
3位決定戦 | |||
神奈川県女子代表 | 31-5 (前半14-0) | 兵庫県女子代表 | 夢の島競技場 |
1回戦 | |||
兵庫県女子代表 | 5-12 (前半0-7) | 福岡県女子代表 | 夢の島競技場 |
<後期日程>
【第1グループB(男子)】
優勝:神奈川県スクール代表
準優勝:兵庫県スクール代表
3位:長崎県代表
4位:茨城県中学校代表
対戦 | 会場 | ||
決勝 | |||
兵庫県スクール代表 | 7-22 (前半0-0) | 神奈川県スクール代表 | 江戸川陸上競技場 |
1回戦 | |||
茨城県中学校代表 | 5-24 (前半5-7) | 兵庫県スクール代表 | 江戸川陸上競技場 |
3位決定戦 | |||
茨城県中学校代表 | 0-39 (前半0-15) | 長崎県代表 | 夢の島競技場 |
1回戦 | |||
長崎県代表 | 5-48 (前半5-19) | 神奈川県スクール代表 | 夢の島競技場 |
【第2グループB(男子)】
優勝:東京都スクール代表
準優勝:大阪府スクール代表
3位:茨城県スクール代表
4位:広島県スクール代表
対戦 | 会場 | ||
決勝 | |||
大阪府スクール代表 | 17-19 (前半12-0) | 東京都スクール代表 | 江戸川陸上競技場 |
1回戦 | |||
大阪府スクール代表 | 25-3 (前半8-3) | 茨城県スクール代表 | 江戸川陸上競技場 |
3位決定戦 | |||
茨城県スクール代表 | 59-7 (前半19-7) | 広島県スクール代表 | 夢の島競技場 |
1回戦 | |||
広島県スクール代表 | 0-58 (前半0-24) | 東京都スクール代表 | 夢の島競技場 |
■第28回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会 優秀選手
所属 | 名前 | 学年 |
秋田県中学校代表 | 安藤 晴琉 | 2 |
大阪府中学校代表 | 来田 実礼 | 3 |
大阪府中学校代表 | 米谷 翔馬 | 2 |
福岡県代表 | 内田 瑛佑 | 3 |
福岡県代表 | 半田 悦翔 | 3 |
福岡県代表 | 藤野 桜生 | 3 |
東京都中学校代表 | 新井 大智 | 3 |
東京都中学校代表 | 古賀 啓志 | 2 |
千葉県スクール代表 | 大門 歩瑠 | 3 |
愛知県スクール代表 | 坂口 湊眞 | 3 |
愛知県スクール代表 | 荒木 奨陽 | 3 |
愛知県スクール代表 | 津久茂 弦己 | 3 |
鹿児島県代表 | 平田 拓夢 | 3 |
京都府中学校代表 | 笹岡 空翔 | 3 |
広島県代表 | 平田 颯太郎 | 3 |
東京都スクール代表 | 佐藤 光希 | 3 |
東京都スクール代表 | 福田 恒秀道 | 3 |
東京都スクール代表 | 吉廻 温真 | 3 |
長崎県代表 | 向井 悠人 | 3 |
長崎県代表 | 白丸 暖人 | 3 |
神奈川県スクール代表 | 堂薗 尚悟 | 3 |
神奈川県スクール代表 | 坪井 悠 | 3 |
神奈川県スクール代表 | 田中ジェイス海吏 | 3 |
大阪府スクール代表 | 古澤 晴也 | 3 |
大阪府スクール代表 | 井上 将悟 | 3 |
茨城県スクール代表 | 小松 颯汰 | 3 |
兵庫県スクール代表 | 押野 虎太朗 | 3 |
兵庫県スクール代表 | 中島 柊太 | 3 |
兵庫県スクール代表 | 南川 裕樹 | 3 |
茨城県中学校代表 | 川崎 巧聖 | 3 |
■表彰の意義について
本表彰は、中学生年代プレーヤーの競技力の把握と、将来、国際舞台で活躍する可能性の高い選手を発掘することを主たる目的としています。また同時に、参加する全選手、全指導者、保護者を含めた全関係者の方々のモチベーションの高揚に寄与することを狙いとしています。
■選考基準について
大会期間中の試合での活躍度を評価項目に基づき、セレクターが選考を行いました。 評価項目は以下の通り。
「本大会中の試合での活躍度が高い選手」
- 試合の流れを変えたプレーをした選手
- 試合を通して活躍した選手
■セレクター
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会
ハイパフォーマンス部門 ユース戦略グループTIDマネージャー 野澤 武史
ハイパフォーマンス部門 ユース戦略グループユース戦略担当 今田 圭太
■総評
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会
ハイパフォーマンス部門 ユース戦略グループTIDマネージャー 野澤 武史
年末では珍しいポカポカ陽気の中、夢の島競技場、江戸川区陸上競技場にて今年も熱戦が繰り広げられました。今年の3年生は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった2020年に中学生になった世代です。思うように練習、試合ができずモチベーションの維持が難しい中、ここまで精度の高いチームを作られた選手、指導者の皆様、そしてそれを支える保護者の皆様に対し、この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
今年度の大会の総評を3点申し上げます。
1、ブレイクダウンスキルの向上
昨年度の大会に比べ、ブレイクダウンスキルが格段にレベルアップしていました。以前に比べ、アタック側がペナライズされる機会が増えた結果、ディフェンスで積極的にボールを争奪に行くチームが増えました。結果としてアタックのボールキャリー、2人目のアライバルプレーヤーのブレイクダウンスキルが向上したのだと考えます。相手より早くボールの近くを取ることはブレイクダウンで勝つための定石ですが、容易にボールを確保することが難しくなった結果、腕、首の使い方が昨年に比べ洗練されていました。
2、組織ディフェンスの質の向上
多くのチームで組織ディフェンスを強化していたことが印象的でした。50:22に備えフロントラインを10人で守らなければならない中学ラグビーでは15人制よりも高いスキルが必要となります。フロントドアをマークしつつ、パスが後方に放られれば後ろの選手に詰めるといった高度な駆け引きができる選手が複数名いたことは目を引きました。大阪府中学校代表と同点優勝となった愛知県スクール代表のチーム全体で圧力をかけてボールを奪い返す組織ディフェンスは特に印象に残りました。
3、組織を突破する個の力
2.に反するコメントになりますが、その組織ディフェンスを個の力でブレイクした選手も多く見られました。東京都スクール代表福田選手や京都中学校代表笹岡選手など、特にバックスのプレーヤーに優れたペネトレーターが多い大会でした。一方、FWはラック付近でシンプルなコンタクトを繰り返すことが多く、5人のFW選手をどうアタックに組み合わせていくか、来年度への進化を期待したいと思います。15人制ではポッドラグビーが世界的にも行き詰まりを見せており、日本の中学ラグビーが新しいアタックの形をリードする日が来るかもしれません。
第102回全国高校ラグビーフットボール大会において、ベスト8に進出した大阪桐蔭高校の10番上田選手、13番名取選手はいずれも一年生で、2021年の全国ジュニア大会で圧倒的な強さを見せた大阪中学校代表の選手でした。この大会から巣立った選手が高校でも大活躍を見せてくれています。同様に、大学選手権決勝で対戦した早稲田大学佐藤選手、帝京大学小村選手も第23回大会の決勝戦でいずれも神奈川県スクール代表、大阪府中学校代表として歴史に残る名勝負を繰り広げたライバルでした。
今年度も決勝戦がクロスゲームとなるなど、好ゲームが多く見られました。前回大会同様、30名の優秀選手を選出させて頂きました。この中から来年の“花園”で活躍する選手、そして将来日本代表として桜のジャージに袖を通す選手が何人出てくるだろう、そんな妄想をしていると楽しみで仕方ありません。
最後になりますが、日頃から、選手たちが目標に1mmでも近づけるよう、コーチングや体調管理に惜しみなく時間を費やして下さっている指導者、スタッフの皆様、保護者の皆様に改めて御礼申し上げ、総評とさせて頂きます。
以上