HSBC アジア五カ国対抗
●5月11日(日) カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征7日目。昨日のカザフスタン戦は、82-6で勝利を収めることができました。標高の高さや慣れない環境に戸惑いながらも、選手自らが何事にもポジティブに取り組み、チームとして一回り成長して遠征を終えることができました。

試合後には、カザフスタン伝統料理を囲んでのアフターマッチファンクションが行われ、両チームともに和やかに交流を図ることができました。会の最中には、カザフスタン戦で初キャップを獲得したホラニ選手に太田GMからキャップが授与され、すべての関係者から温かい拍手が送られました。

チームは本日オフ。それでも、ジムやプール、または、周辺をランニングしたりして汗を流す選手もいるなど自分の体をしっかり調整しながらオフを過ごしたようです。
明日は、AM3:00にチェックアウト、AM6:10分発の便でカザフスタンを発ちます。夕刻には、最終決戦の地、新潟に入る予定です。

試合後のファンクション。コーチ陣にはカザフスタンの民族衣装が贈られた   相馬キャプテンとカザフスタンのティモルキャプテン   この試合で初キャップを獲得したホラニ選手に日本代表キャップが贈呈された   アフターマッチファンクションの様子1
試合後のファンクション。コーチ陣にはカザフスタンの民族衣装が贈られた   相馬キャプテンとカザフスタンのティモルキャプテン   この試合で初キャップを獲得したホラニ選手に日本代表キャップが贈呈された   アフターマッチファンクションの様子1

アフターマッチファンクションの様子2
アフターマッチファンクションの様子2
●5月9日(金) カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征5日目。今日のカザフスタンは、国民の休日。ホテル近くの公園には、多くの人が集まり祝日を祝っていました。天候は快晴。昼過ぎには気温が上昇し、非常に暑くなりました。
本日の日本代表は明日試合の行われるアルマティ セントラル スタジアムで試合前最後の練習を行いました。

このスタジアムは、11年前、サッカー日本代表がカザフスタン戦を行った試合会場としても有名です。国内の大きな試合や国際大会などがこの競技場で開催されているようです。

午後3時キックオフにあわせてグラウンドに降り立った日本代表は、軽いウォーミングアップの後、ディフェンスコミュニケーションを行い、ディフェンスラインをチェックし、明日のゲームキャプテンを務める相馬選手にタクトを渡しました。
相馬選手は、キックオフレシーブからキャプテンランをスタートし、10m付近でのラインアウトやスクラムなどのセットプレーからのアタックオプションをチェックし、リザーブメンバーを入れ替えたりしつつ、30分ほどで終了しました。

終了後に選手全員で円陣を組み、各リーダーが一言ずつ明日の試合に向けてコメントし、最後に相馬キャプテンが「条件が悪いとかそういったことはもう関係ない、相手も点差も関係ない、自分たちの100%をこのグラウンドで出そう。それができなければ桜のジャージーを着る資格はない。一人一人が100%出し切ろう」と語り、この地での最後の練習を終えました。

いよいよ、明日15:00(日本時間18:00)カザフスタン戦が開始されます。カザフスタンという慣れない土地にも関わらず常にポジティブに練習や日々の生活に取り組んできた選手たちです。必ず結果を出してノーサイドを迎えてくれると思います。
明日の試合には、現地の日本人会の皆さんが多数応援に来てくださるそうです。我々は、皆さんの応援が一番の力となります。日本からの声援もよろしくお願いします。
必ず、良いご報告をしたいと思います。

◎相馬キャプテン
「一人一人が、自分の仕事を当たり前にやること。100%をグラウンドで出し切る。相手とか、点差とか、場所は関係なく自分たちの100%を出し切ることが、このカザフスタン戦のテーマであるし、アジア五カ国対抗の後半戦のテーマです。全員で出し切りたいと思います」

◎初先発となる猪瀬選手
「自分の仕事をやるだけ。出し切りたい。一つでも多くのラックに入り、地味な仕事を頑張りたい」

◎初キャップとなるホラニ選手
「初キャップは嬉しい。相手がどうこうというより日本代表が目指しているラグビーができるか、JKに言われたことができれば満足です。自分としては、久しぶりの試合なので楽しみです」

試合会場のアルマティ・セントラル・スタジアム   小野澤選手(左端)らベテランが若手を引っ張る   全員がしっかりノミネート   谷口選手のサポートに入る青木選手
試合会場のアルマティ・セントラル・スタジアム   小野澤選手(左端)らベテランが若手を引っ張る   全員がしっかりノミネート   谷口選手のサポートに入る青木選手

ラックからの素早い球出しがチャンスを生む   相手に引けを取らない高さを持つラインアウト   相馬キャプテンがリードするスクラム   円陣を組み意思統一を図って練習を終えた
ラックからの素早い球出しがチャンスを生む   相手に引けを取らない高さを持つラインアウト   相馬キャプテンがリードするスクラム   円陣を組み意思統一を図って練習を終えた
●5月8日(木) カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征4日目。本日は、午前中ウエイトトレーニングを行い、午後はフリーとなりました。
近くの公園を散歩したり、近くのスーパーマーケットやショッピングモールに行ったりと各々ゆっくりとした時間を過ごしたようです。

本日、日本代表の出場予定メンバーが発表となりました。ゲームキャプテンは、相馬選手が務めます。三洋電機ワイルドナイツ躍進の原動力となった龍コリニアシ選手がNo.8で初先発します。若い選手たちが、しっかりと我々が目指す日本ラグビーを体現してくれるはずです。

いよいよ、明日はカザフスタン最後の練習です。しっかりと試合に向けた準備をしたいと思います。

●5月7日(水) カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征3日目。本日のカザフスタンは快晴。朝晩は相変わらず冷え込むものの、日中は日差しが強く汗ばむくらいの陽気でした。
そんな中、日本代表は、午後2時間しっかりとトレーニングを行いました。
午前中は、コーチ陣との1オン1ミーティングを行い、各選手それぞれの課題等をいかに克服していくかといったミーティングを行いました。

午後の練習は、本日もカザフスタン軍の施設を利用して行われ、ビジョンドリル、キックキャッチ等のウォーミングアップからスタートしました。その後は、ラックテクニックを行い、ラックに対するアプローチの仕方、ボールキャリアへのサポートなどを確認しました。

その後は、短い時間で7つのドリルを流れるようにこなしていきました。
一つ目は、FW・BKユニットに分かれ、FWはスクラムをBKはラインアタックを行いました。
二つ目は、ラインアウト、キックオフからのアタックパターンの確認。
三つ目は、12対12のラック成立時のディフェンスラインの確認。
四つ目は、チームアタックの確認。
五つ目は、グラウンド全体を使ったタッチラグビー。
六つ目は、11対13のディフェンスコミュニケーション。
最後の7つ目に、再びチームアタックの確認を行いました。

四つ目と五つ目の間の7分間のタイムブレイクだけで、すべて一気にこなしました。
この練習は、試合で想定されるすべてのシチュエーションを確認していくドリルですが、頭を切り替え、しっかりとそのとき行われるドリルを100%でこなせる集中力が要求されます。練習の合間合間に4人のキャプテンを中心としたリーダーたちが選手を集め、コミュニケーションをとり集中力を切らさぬよう的確な言葉をかけていました。

練習の最後には、カーワンヘッドコーチらコーチ陣からも今日の練習に対して「いい練習だった」と選手たちを称える言葉が贈られました。
練習後も、インディビジュアルスキルで個々のスキルを高め、ウォームダウンやアイスバスで疲れた体をケアして一日の練習を終えました。

グラウンドでの練習は残すところ、キャプテンズランの1回。残り2日、チーム一丸となって、しっかり調整して試合に臨みたいと思います。
引き続き、応援のほどよろしくお願いします。

ホテルから見える壮大な山々。山々を覆う雪は融けることがないという   足に負担がかかるためストレッチをする   ビジョンドリルで視野を広げる   合間にもきちんとストレッチを行う
ホテルから見える壮大な山々。山々を覆う雪は融けることがないという   足に負担がかかるためストレッチをする   ビジョンドリルで視野を広げる   合間にもきちんとストレッチを行う

キックキャッチでハンドリングスキルを養う   ラックテクニック DFをしっかり排除する   ボールをプロテクト   ラインアウトからのアタック
キックキャッチでハンドリングスキルを養う   ラックテクニック DFをしっかり排除する   ボールをプロテクト   ラインアウトからのアタック

キックパスでチャンスを広げる   DFは内側から前に出る   G前は必ず取りきる   モールは低くシャープに押し込む
キックパスでチャンスを広げる   DFは内側から前に出る   G前は必ず取りきる   モールは低くシャープに押し込む

鋭いランニングを見せる小野澤選手   狭いスペースを攻める篠塚選手
鋭いランニングを見せる小野澤選手   狭いスペースを攻める篠塚選手
●5月6日(火) カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征2日目。今日のカザフスタンは、曇り時々晴れといった天気で、午後からの練習だったのですが、練習直前には小雨が落ちてくるなど不安定な天候でした。それでも、日が射すと暖かく練習中は半袖で十分でした。
本日、日本代表は、カザフスタン到着後初の練習を行いました。練習会場となったのは、カザフスタン軍の施設内にある人工芝のグラウンドです。

練習はいつものように太田正則コーチによるウォーミングアップからスタートし、各種ストレッチを交えながら体の隅々まで十分に伸ばしてトレーニングに臨みました。
最初は、毎練習時に行っているパスタイムレースを実施。本日もワールドベストを目指すべくタイムを計測しました。
その後は、キックオフの陣形を確認しました。ボールをキャッチする人間へのサポートや蹴られた位置に対してどういったオプションを持つのかといった部分をチェックしました。

その後は、ユニットに分かれ、FWはラインアウトを、BKはパンチパスやアングル、ラインアタック等を確認しました。
FWは、サポーター、ジャンパー、スローワーといった各役割ごとに個人スキルをアップさせながら、徐々にラインアウト全体のセッションに入りました。より早く・高く、そして正確なラインアウトを手に入れるために、いろいろなアプローチからトレーニングを行いました。
BKは、パンチパスドリルでクイックモーションやパスの精度を上げ、その後はアングルをつけてパスにアプローチするドリルを実施。緩急をつけてディフェンスラインを突破するための必要なスキル修得に励みました。そして、最終的には、BK全体のラインアタックを確認。セットプレーからのムーヴや、狭いスペースでのアタックオプションなどを確認しました。

練習後は、しっかりとアイスバスに入り疲労が溜まった筋肉の緊張を軽減して、トレーニングを終えました。
明日は、午前中をオフとして、午後にトレーニングを行う予定です。
慣れない環境でありながら、選手たちはポジティブに現状を捉え、土曜日のカザフスタン戦で最高の結果を残すべく全力を尽くしています。ぜひとも日本代表の応援をよろしくお願いします。

先週一週間のトレーナーオブウィークは猪瀬選手。谷口選手からゴールドジャージが引き継がれた   移動翌日ということでしっかり体をほぐす   パンチパスでパススキルアップを目指す   一糸乱れぬディフェンスラインを目指す
先週一週間のトレーナーオブウィークは猪瀬選手。谷口選手からゴールドジャージが引き継がれた   移動翌日ということでしっかり体をほぐす   パンチパスでパススキルアップを目指す   一糸乱れぬディフェンスラインを目指す

キックオフからのオプションをチェック   サポーターの個人スキルトレーニング。メディシンボールを使ってサポートをイメージして上げる   ジャンパーの個人スキルトレーニング。素早くジャンプ   スローワーの個人スキルトレーニング。膝たちの状態から体幹を使って投げる
キックオフからのオプションをチェック   サポーターの個人スキルトレーニング。メディシンボールを使ってサポートをイメージして上げる   ジャンパーの個人スキルトレーニング。素早くジャンプ   スローワーの個人スキルトレーニング。膝たちの状態から体幹を使って投げる

ボールをもらう瞬間にアングルを変える   各ユニットから8人でのラインアウトへ   相手DFのコースを殺してパス   ラインアウトからのDFラインの確認
ボールをもらう瞬間にアングルを変える   各ユニットから8人でのラインアウトへ   相手DFのコースを殺してパス   ラインアウトからのDFラインの確認
●5月5日(月) 大阪~カザフスタン

日本代表カザフスタン遠征1日目。日本代表は、5月10日に行われる「HSBCアジア五ヶ国対抗カザフスタン代表対日本代表」戦に向け、カザフスタンに入りました。

カザフスタンのホテル到着後の選手たち。全員無事に到着しました
カザフスタンのホテル到着後の選手たち。全員無事に到着しました

早朝6時にホテルを出発した日本代表は、関西空港から韓国・仁川空港に入り、約4時間のトランジット。その後、約7時間のフライトを経て、カザフスタンの旧首都・アルマティに入りました。

到着したのは、日本時間の23時。それから、ホテルに移動し、全員がチェックインできたのは、0時過ぎでした。日本との時差は、ー3時間です。
明日から、ここカザフスタンで10日の試合に向けて、準備していきます。
引き続き、日本代表の応援をよろしくお願いいたします。

●5月4日(日) 大阪

3日のアラビアンガルフ戦から一日。本日の日本代表は終日オフとして、明日からのカザフスタン遠征に向け、ゆっくりと体を休めました。

昨日のアラビアンガルフ戦では、我々、日本代表が目指すラグビーを見せることができました。まだまだ満足はしていませんが、韓国戦の反省をふまえ、80分間息切れすることなく、戦い続けられたことに関しては、カーワンヘッドコーチ以下、コーチ陣も満足しています。今後は、さらに精度を高め、自分たちの目指すラグビーをいかなる局面でも発揮できるよう整備していきます。
今シーズン新たにチームに加わったプレーヤーも、しっかりと日本代表の戦術を理解し、パシフィック・ネーションズへ向けアピールしてくれました。アジア五ヶ国対抗も残すところ、アウェーのカザフスタンと、新潟の香港戦のみ。優勝はもちろんのこと、自分たちの納得できる結果をもってIRBパシフィック・ネーションズカップに臨みたいと思います。

昨日の試合後のアフターマッチファンクションにて、先に行われた韓国戦、そして、昨日のアラビアンガルフ戦に日本代表として初出場した選手に、日本代表の証、キャップが渡されました。授与されたのは、尾崎選手、池谷選手、猪瀬選手、佐藤(平)選手、篠塚選手、中山選手、佐藤(貴)選手、田中選手、ウェブ選手、ニコラス選手、吉田(大)選手の11名。和田副会長より、授与されました。11名の選手たち、おめでとうございます。

相馬選手より初キャップのお祝いを受ける田中選手   韓国戦・アラビアンガルフ戦で11名の選手が初キャップを獲得
相馬選手より初キャップのお祝いを受ける田中選手   韓国戦・アラビアンガルフ戦で11名の選手が初キャップを獲得